mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ベイスターズ春期キャンプの1,2軍振り分けを深読みする



2月1日から約1ヶ月間にわたって沖縄宜野湾(2軍は嘉手納)で行われる春期キャンプの1軍と2軍それぞれの参加メンバーが今日発表された。


まず、1軍のメンバーは以下の40名。


投手(20名)=東克樹、伊勢大夢、石田健大、徳山壮磨(新入団)、大貫晋一、三嶋一輝、小園健太(新入団)、山﨑康晃、坂本裕哉、今永昇太、濱口遥大、上茶谷大河、三浦銀二(新入団)、三上朋也、F・ロメロ、M・ピープルズ、田中健二朗、砂田毅樹、京山将弥、E・エスコバー  


捕手(4名)=戸柱恭孝、伊藤光、益子京右、山本祐大  


内野手(8名)=牧秀悟、藤田一也(新入団)、森敬斗、大和、柴田竜拓、宮﨑敏郎、知野直人、N・ソト  


外野手(8名)=大田泰示(新入団)、桑原将志、佐野恵太、神里和毅、T・オースティン、楠本泰史、細川成也、梶原昂希(新入団)


先発ローテーションについては、これからキャンプとオープン戦での調整を通じて徐々に人選が行われていくことになるが、


左投手:今永昇太、東克樹
右投手:大貫晋一、F・ロメロ


の4人は余程のことがない限りほぼ確定だろう。彼らには怪我なく無事に開幕を迎えてほしいし、そうでなくては、また、開幕ダッシュに失敗する危うい未来がちらつくこととなる。


次の一人は濱口遥大。彼は昨年の開幕投手だが、気負いすぎたか前半戦は自滅を繰り返してしまった。その後、好調の時期もあったが終盤戦でまた失速してしまいあまり印象は良くない。本人としては、昨年の反省を活かして、序盤から四球による自滅だけは避けたいところだろう。



ここまでの5人に共通しているのは、頼りになる得意なボールが一つあるいは二つあることで、やはり、先発としてある程度長いイニングを投げる上ではこれは必要不可欠だと思う。


濱口投手は、伝家の宝刀チェンジアップはさすがの一言だが、速球の指標が新人時代から低下してきており、昨シーズンはwFAが-6.7と危険水域にあるように思う。今年はもう一度強いストレートを取り戻すことが5人目の先発としてシーズンを通じて活躍する上で必要だろう。


先発ローテーションが例年通り6人とすると、残りの枠は一つ。
この一枠を目指して、左では石田健大と坂本裕哉、右では上茶谷大河と京山将弥の4人が競う(小園投手は一軍の雰囲気と一線級の投手のボールを経験してもらうことが主眼で、今年はまずプロの投手としての身体作りに励むことになるだろう)。


昨シーズン時点でのストレートの威力という意味では京山投手が一歩先行しているように思うが、彼は、勝つ投手になるためのスキルをまだ学ばなくてはならない。何か一つ変化球のキレと精度を上げて勝負球にして欲しい。


彼もいつの間にか6年目の23歳。そろそろ大人のピッチングを見せて欲しいが、キャンプでの斎藤隆コーチや小谷アドバイザーの指導に期待したい。


京山投手に続くのは、となると中堅に差し掛かった石田投手も含めてやや寂しい。
石田投手がキャンプから先発に専念して、2020年のようなストレートを取り戻すことが一番期待できるか。



それがダメなら、残留が決まったピープルズ投手に再度先発を委ねるというプランまで出てきそうだが、昨年を見る限り彼はリリーフの方が指標が良く、今年はこちらで頑張ってほしい。


上茶谷投手はリスクを承知の大学生時代の投球フォームへの回帰が功を奏するかどうか。彼も大卒四年目の25歳なのでそれほど猶予があるわけではない(でも焦らないでほしい)。


セットアッパーとクローザーについては、以前も別の記事で書いたように、三島一輝、エドウィン・エスコバー、山﨑康晃、伊勢大夢の4人が候補だ(クリスキー投手が来日して適応できれば勿論彼も候補の一人となる)。


私の印象では、4人のクローザー候補は相手チームによって比較的簡単に抑え込めた場合と炎上した場合が分かれるように思う。


そこで、チーム別の防御率を比べてみた結果、次のような分業制を推したい(クローザーが固定されていると準備がしやすいということが良く言われるが、対戦チーム毎に固定するのであっても予め出番は決まっているのでそれなりに調整できるのではないか?)。



いわゆる勝ちパターンの7回までやビハインドながら接戦の場合には、


田中健二朗、砂田毅樹


という二人の左腕に加えて、前出のピープルズ投手は期待できそうだ。


そして、新加入の徳山壮磨投手と三浦銀二投手のどちらかあるいは両方がまずは、きっと、このポジションでチャンスを得て、頭角をあらわしていってくれると思う。


昨シーズン最下位に沈んで投手陣の整備が急務と言われているベイスターズだが、暗黒時代の低迷ぶりとは質・量ともに全く別次元だと言うことがよくわかる。


キャンプインまであと約10日。梅の花とともに球春が訪れることが待ち遠しくてならない。


野手陣についても書こうと思ったが、ここまでで結構な分量になってしまったので、続きはまた明日。