mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

伊勢の開花のせい





今日は北谷でドラゴンズと練習試合があり、1-2で敗れた。

先発の大貫選手は良い投手なのだが、どうも春先は調子が上がらない年が多いような気がする。


ツーストライクと追い込んでから木下選手にホームランを打たれた球は失投だったと思うのでさほど気にしなくても良いのかもしれないが、本来コントロールと球のキレで勝負するタイプなので、開幕になっても狙ったところに投げきれないようだと厳しい。


今年もローテーションの一角として期待されながら中々勝ち星を上げることができず、2軍に降格して上がってくるというパターンだとチームとしても開幕直後のスタートダッシュというのは難しくなるだろう。



二番手のピープルズ投手は時折ボールが浮いたのが少し気になったが、短いイニングであれば今年も安心して任せられるのではないか。


そして、三上投手が良かった。


相手バッターが1.5軍だったとは言え3者連続三振というのは見ていて気持ちが良い。

往時のストレートとスライダーのキレが戻ってきたのではないかと思わせる内容だった。


細川選手は練習試合とは言え今年初安打。


4打数2安打とマルチヒットだったのは良いが、2三振というのもこのところ見慣れた光景だ。どちらの細川選手が本当の姿なのか、決めるのは自身の努力とプロスポーツ選手としての賢さだろう。彼は自分のことを俯瞰して見ることができているのか?


今春のキャンプで石井琢朗コーチと田中浩康コーチが付きっきりで朝から晩まで練習しているのを見てきたせいで少し贔屓目になっているのかもしれないが、森敬斗選手は昨シーズンから攻守ともにレベルアップしつつあるように思う。


このままショートのレギュラーの座をつかめるか?

柴田選手など他の候補が全くショートの守備機会のないままキャンプが進んでいるので、首脳陣としては彼に賭けてみようと腹を括ったのかも知れない。


コロナ陽性から復帰した大和選手が21日のファーム練習試合以降早い時期に一軍に合流すると思うので、彼の一軍での立ち位置が見えてくると首脳陣の意図がもっとはっきりとしたメッセージになって現れることだろう。


ところで、今日の練習試合で先発マスクを被ったのは伊藤光選手だったが、4回から益子選手に交代した。そして、彼はライト前にヒット(ただしラッキーなポテンヒット)を放つなど打撃はそれなりに期待できるように見えた(当社比)。


昨年は若手捕手枠といえば山本祐大選手の一択だったが、今シーズンは益子選手の出番も増えるだろう、あるいは増えたら面白いと思わせるような捕手に育ちつつある。




今日もブルペンでは小谷アドバイザーが後方の椅子に腰掛けて濱口投手に指示を出していた。先日は力ではなくタイミングよく投げるような意識を持たせようとしていたが、今日の指導はなんだったのだろうか。


私個人としては、投げた後に右足がピタッと止まらず小さくステップを踏むようになっているのが気になっていたのだが、今日はその点が修正されていた。


それにしても、濱口投手のブルペンでの投球を見ていると、試合の時のようなとんでもないボールは全くないのだ。やはり“力む”ということがあるのだろうか。


だとすると、小谷アドバイザーの集中治療でなんとか力感の抜けた彼のピッチングを見てみたいものだ。


小谷アドバイザーは入江投手にも助言していた。音声が聞こえなかったのでなんとも言えないが、二段モーション気味の彼の投球で足を上げた時に軸足が背伸びするような形にならない方が良いということを仰っていたように見えた。



ドラフト一位の小園投手は今キャンプ二度目のブルペン。


まだ寒いこの時期に球速145キロが出ており、順調にきている。ラプソードで計測した回転軸もバックスピン成分がほとんどの本人が理想とする球質だった。


「感触的にも、本当にいい球がいっていた。前回よりもストライクを連続で投げられたのがよかった」


と本人も満足そうだった。


グラウンドでは、宮﨑、ソト、オースティンといった主力打者たちがシートバッティングを行なった。投手はロメロ、エスコバー、そして伊勢大夢。


ロメロ投手はストレート、変化球共に順調に調整が進んでいるように見えた。


エスコバー投手には宮﨑選手の打ったピッチャーライナーが左上腕部に当たってしまい途中退場となっていた。利き腕だけに心配なところだが大丈夫だっただろうか?


その後ベンチでアイシングをしながら和やかに話しているシーンも見られたので恐らくおおごとではないと思うが、無理せず大事にして欲しい。


そして、私にとっての本日のハイライトは伊勢大夢投手のシートバッティングでの投球だ。ともかくストレートが良い。


力のある速球がほぼ全球アウトローの狙ったところにビッタビタに決まるというゴン攻めの投球だった(2021年流行語大賞候補)。


落ちる球(フォークボールだろう)も低めに決まっていて良かったが、バッターは手を出していなかった(実戦だったらどうだろう?追い込まれていたら手を出さないわけには行かないコースのように見えた)。


今年の伊勢投手は昨年以上に期待できそうだ。恐らく、昨年何度かあったセーブ機会をものにできなかったことで、彼には明確な目標が見えたのではないだろうか?


その目標に向けて精進してきた、そう思わせるような明らかにレベルアップした投げっぷりだった。


話は変わるが、伊勢選手は、名前で回文を作り易いという点でも私は気に入っている。

伊勢の○○○のせい、というフレーズで○○○の部分が前後で対称になっている言葉、例えば、トマト、新聞紙、今朝の酒、などなど何でも簡単に回文を作ることができる。


このブログでも、これまでに、「伊勢の気づきのせい」や「伊勢の目覚めのせい」と言った回文を量産してきた。


私は、今シーズン、伊勢投手がプロ入り後はじめてのセーブに成功することを信じているが、その日には、こう書こうと決めている。


伊勢の開花のせい


開幕直後の桜の時期にこの回文を書き込むことができるように祈っている。