mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

柴田竜拓を褒める

10月10日 対ドラゴンズ(横浜) 2-1 勝ち


コロナ禍になり、自宅でのテレビ観戦ばかりになって、少し変わったことがある。いわゆる声出しである。


私は、横浜スタジアムで観戦する時、ほとんど声を出して応援するということがなかった。いつも爽健美茶を飲みながら、1試合あたり3度ほど「ヨシッ」と短くつぶやくだけである。選手の応援歌やチャンステーマなども、全て暗記しているので心の中では歌っているのだが、実際に口ずさむことはない。


しかし、家でテレビを見ている時は別人のように声出しに励む。初回の攻撃から、しょーりのーかがやきーめざーしてー、とか、いまーだくーわー食らいつけー、とか歌いっぱなしである。勿論、チャンスの時には、さあ、もーえあーがれー(燃え上がれー)、などと歌う。カッコ内まで一人で歌うのでやや忙しい。


それに加えて、テレビの中の選手たちと会話をするのだ。今日も、中日の福投手が出てきた時には、「やっぱり福耳なんですね。ご家族皆さん福耳なんですか?」と話しかけた。そして、私が一番話しかける相手が柴田竜拓選手である。


野球選手としては小柄で童顔の彼が打席に立ち、テレビでアップになると、


「ボク、一人で来たの?大丈夫?おうちのひとは?」


というような声がけを欠かさない。ヒットを打ったりすると、


「すごいね、ボク。がんばったね。」


と言って褒める。


また、前置きが長くなってしまった。


今日は、今永昇太とドラゴンズ小笠原の両先発の引き締まった投手戦だった。今永は、桂の内野ゴロの間に、小笠原はソトのどん詰まりのポテンヒットでそれぞれ一点失ったが、とても打ち崩されそうな感じではなく、両チームともにリリーフ投手に代わってからの勝負となった。


そして、試合は1-1のまま9回表に進み、ドラゴンズの攻撃は二死一三塁までいったが、何とか三嶋が踏ん張った。三嶋は疲れた顔をしていたが大丈夫だろうか、この3連戦で、初戦は9-3の大差、第二戦は伊勢と砂田が逆転された後のピンチの火消し、そして今日は同点と全くバラバラな場面で酷使されているように見える。是非、色々な形でねぎらい、ケアしてもらいたい。


負けはなくなった状況で9回裏の攻撃。昨日は完璧だったドラゴンズのクローザー、ライデル・マルティネスがどうもピリッとせず、最初からストレートが高めに抜け、球速も150キロに届かないことが多い。クローザーというのは本当に難しい。


先頭の大和が冷静にフォアボールを選んでノーアウトの走者を出した。神里が慎重に送った後、私のうたう応援歌に乗ってテレビの中の桑原は追い込まれてからうまく右に流し打ちのヒットを放った。これが大きかった。


楠本申告敬遠の後、出てきたのは、途中出場の柴田竜拓だった。勿論、私は声がけを忘れなかった。

「おじさん、ボクがすごく頑張って練習してたの、知ってるよ。守備はもともと上手だったけど、バッティングも熱心に練習していたものね。それに、本当はパンチ力もあって、センガ投手からホームラン打ったりした時は、おじさん、自分のことのようにうれしかったよ。」


柴田は、制球の安定しないマルティネスのボールをよく見て、3-2まできた。私は画面の柴田に話しかけた。


「フォアボールをねらおうなんて受け身になっちゃダメだ。思い切って振りなよ。みんなが応援してるよ」


そして、高めのボールを払うように振り抜いた飛球はフラフラっと上がったように見えたが、案外伸びて、犠牲フライには十分なところまで飛んだ。


関根がホームインしてサヨナラ勝ちだ。テレビの前の私は、


「すごいね、ボク。やった、やった」


と叫んで思わず飛び跳ねた。


※ 柴田選手、数々の失礼な表現をお詫びします。