mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

2022年最初のオープン戦 ファイターズ相手に攻守に躍動して快勝



2月26日 対日本ハムファイターズ タピックスタジアム名護 5-0 勝ち


臥薪嘗胆という言葉があるが、昨シーズンの最終戦からこれまで、ベイスターズのチーム全員そして我々ファンも雪辱を期して励んできた(私は心の中で)。


そして、とうとうオープン戦が始まる季節となった。
旅行は出かける前の準備が一番楽しいとやら言うが、このワクワクした感じはそれだけではない。


オフの間のレジェンドコーチ陣の招聘や主力選手全ての引き留め成功、そして期待の新人や移籍してきたベテランなど。そして、何よりも、宜野湾のキャンプで全員が目の色を変えて早朝から夜まで汗だくになり手にマメを作って励んでいた姿を日々見てきたからだろう。


早速、今日の試合を振り返ってみよう。




先発出場選手 ベイスターズ
1. 桑原 (CF)
2. 森(SS)
3. 梶原(LF)
4. 牧(2B)
5. 宮﨑(3B)
6. 神里(RF)
7. ソト(1B)
8. 伊藤光(C)
9. 山本(DH)
ピッチャー 石田健太(3回)→東克樹(2回)→三浦銀二(1回)→徳山壮磨(1回)→三嶋一輝(1回)→山﨑康晃(1回)


先発出場選手 ファイターズ
1. 近藤(DH)
2. 五十幡(CF)
3. 浅間(LF)
4. 万波(RF)
5. 郡(3B)
6. 渡邉(1B)
7. 佐藤(2B)
8. 細川(SS)
9. 清水(C)
ピッチャー 上沢直之(1回)→金子千尋(2回)→ロドリゲス(1回)→長谷川威展(1回)→河野竜生(3回)→


選手交代(ベイスターズのみ)


宮﨑→柴田(3B) 3回
ソト→知野(1B)、桑原→大田(RF)、神里(RF)→(CF)4回
梶原→楠本(LF)、牧→倉本(3B)、柴田(3B)→(2B)、神里→細川(CF)5回
伊藤光→戸柱(C)、山本→大和(DH)6回




◯1回表


先頭打者桑原が初球良いあたりのライトフライに倒れ、一死から森敬斗がファイターズ先発の上沢の甘く入ったストレートを追っつけてレフト前ヒット。しっかりと振り切ったスイングで出塁した。


続く新人梶原は空振り三振に倒れたが、スタートを切っていた一塁走者の森が盗塁成功。さらに、キャッチャー清水の悪送球で三塁に進んだ。


二死三塁で二年目の重鎮、牧秀悟が打席に入り、2球目をセンターに打ち返してあっという間に先制点をあげた 1-0。


テレビの画面に見入っていた私は、この攻撃を見て、「いやー、いいなあ」と十回呟いた。



◯2回表


宮﨑、神里と倒れ二死から打席に入ったソトが上沢に代わった金子千尋の投じた4球目の外角ストレートを打ち返してライトスタンドへのソロホームラン。これで2-0。
右方向に強いあたりが出るという良い時のソト選手のスイングとタイミングが戻ってきたようだ。


◯3回表


山本センターフライ、桑原ピッチャーゴロの後、二死から森が第一打席と同じようなスイングでレフト前ヒット。これが続けられれば立派なチャンスメーカーとしてやっていけそうだ。


その後、梶原はセンターへのポテンヒットで二死一、三塁となり、チャンスで再び打席は4番に入っている牧秀悟。レフト前にあっさりとヒットを放ちタイムリーとなって3-0とリードを広げた。


牧のヒットは打つべくして打っているように見える。そのくらい自然にバットが出ていると言うことだろう。


二死一、三塁のチャンスはまだ続き、5番宮﨑がライトに狙いすましたようなタイムリーヒットで4-0とした。宮﨑はここでお役御免となり、代走柴田が送られた(そのままサード5番)。


先発投手の石田はここまで3回を投げて打者10人に投球数46、被安打1で奪三振2、無四球とほぼ完璧に抑えた。三浦監督がキャンプのテーマに掲げていたストライクゾーンでの勝負というのができていたと思う。


石田投手は実績も実力もある中堅選手だが、先発か救援のどちらで使うかというところでここ数年モヤモヤした状態が続いていたと思う。今期は思い切って先発に特化すると決めたようで、これまでのところその決断が吉と出ているようだ。



◯4回表


先頭のソトが金子に代わった3番手のロドリゲス投手の4球目、真ん中に来たストレートを先程と同様、ライトスタンドに放り込んで2打席連続のソロホームラン。リードは5-0とさらに広がった。


ソトはここで気分良く交代した。彼も昨年から随分悔しい思いをしてきたと思うので、久しぶりにキャンプからしっかりと調整のできた今年、彼らしい打棒を爆発させてほしい。


その後伊藤光もヒットで続いたが、後続が倒れて得点には至らなかった。


4回から2イニングを投げた東克樹は無失点だったが、コントロールがもう一つだったと思う(後述)。


7回と8回にはそれぞれ森と柴田のヒットが出たが後続が倒れて無得点。大田選手はどうも高めのボール球に手を出しすぎるように思う。


8回、9回とダブルプレーがあるなど、後半はやや攻撃に粗さが見られたが、オープン戦ということと点差もあったということで理解する。


守備では、6回と7回にルーキーの三浦銀二と徳山壮磨が登板。いずれも無失点で抑えた。
徳山投手はストレートが最速153km/hを記録しておりスピードは十分。ただし、徳山投手のストレートはシュート回転して右に流れることも多く(恐らくツーシーム等を意図的に投げているわけではないと思う)、この辺りは修正していくことが必要と思う。


試合終盤には三嶋一輝と山﨑康晃が登板。今日は8回が三島で9回が山﨑という順番だった。これが現時点での序列ということだろうか?


結果は、山﨑が二塁打を一本打たれたが二人とも無失点で抑えてゲームセット。


二人とも良いボールを投げていたが、甘く入る球も結構あった。これからヒリヒリするような場面で勝負していくためにはもう1段階精度を上げる必要があるだろう。


直球を磨くことをキャンプの課題にしていた山﨑はアウトローギリギリに決まるボールや154km/hを記録するボールもあったがシュート回転した逆球もあり、これからさらに精進が必要だろう。ただし、ダイエット効果で身体のキレが良くなったのははっきりとわかる。


三嶋投手は新しく覚えたシュートを右打者の内角に投げていた。ボールだったが、初披露という意味では良かったように思う。


終わって見れば12安打2本塁打で5得点、完封リレーの快勝だった。



◯石田健太


今日はストレートでも変化球(カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップ)でもストライクゾーンで勝負できていて、安心して見ていられた。


今年は久しぶりに先発に専念してキャンプから調整してきたので、本人も心に期するものがあっただろうし、調整もうまくできているのだろう。
このまま開幕ローテーションの一角に食い込む可能性はかなり高いと思う。


◯東克樹


2回34球、打者8人に被安打2奪三振1、与四球0と記録上はまずまずだが、二種類のチェンジアップが高めに浮いたり、ストレートやスライダーが甘く入るなど、彼としてはもう一つの出来だったように見えた。


今シーズン初めての対外試合での登板なので、これから徐々に調子を上げて行ってほしい。高めのストレートで空振りを奪うなど本来のボールもあったようなので、開幕にはレベルアップした姿を見せてくれるだろう。


◯森敬斗


猛打賞の活躍。守備でも、見せ場があった。


石田がグラブで弾いた強いピッチャーゴロを牧の目の前でカットして素早く一塁でアウトにしたプレーは素晴らしかった。あれを牧がとっていたら反転して投げなくてはならないのでセーフだっただろう。


第一打席、第二打席、第四打席の強いスイングでのレフト前ヒットは、決してたまたまではなく、しっかりと形ができている結果のように見えた。


そして、彼のスイングは、石井琢朗コーチとマンツーマンで行っていたバッターの真横からトスをあげるバッティング練習の時のフォームと全く同じものだった。練習の成果とはこういうものなのか。



◯牧秀悟


チャンスで彼に回ってきた時の期待感は昨年終盤からすでにチームの誰よりも大きかったが、今シーズンに入ってそれはさらに確固たるものとなった。もはや貫禄さえ感じさせる。


彼は何事にも対応が速いので、ひょっとすると、昨年夏頃の不調が普通の選手の「二年目のジンクス」にあたるものだったのではないかと思わせるほどだ。だとすると、もうそのジンクスは乗り越えたということになる。


◯ネフタリ・ソト


一昨年は病気があり、また、昨年はコロナ禍で来日が遅れ、調整不足のまま出場し始めてからもなかなか調子が上がらなかった。


彼は自分でも言っている通り、大の練習好きなので、しっかり時間をかけて調子を上げていくことができなかったことがかなり響いたという印象だ。


今年は久しぶりに思ったような調整を春先から行うことができたので久しぶりに彼らしいライトへの大きな飛球が早くも見られた。2打席2ホームラン。素晴らしいスタートだ。


私は、彼を宮﨑選手の前、5番に置くべきだと考えている。後ろに好打者が控えているので勝負を避けられることが少ない打順の方が外角のボール気味のスライダーなどにがっついて調子を崩す可能性が低いからだ。



◯宮﨑敏郎


持病の血行障害があるため、春先は不調になる年があるのだが、ここまでのところ、今年は大丈夫そうだ。今日の第一打席も捕球されたが良いあたりの大きなセンターフライで、第二打席でのタイムリーヒットも彼らしく鋭い打球だった。


この後、横浜に戻ってきて一旦気温が下がるのことの影響はどうか?
ただ、幸運にも来週は最高気温が16℃や17℃まで上がる日が多いのであまり心配する必要はないかも知れない。


◯清宮幸太郎、山﨑康晃


見事にダイエット成功。


追記


今日の試合の放送はGAORA SPORTSだったが、解説の予定だった鶴岡慎也さんがコロナ陽性、建山義紀さんが濃厚接触者となったため、近藤祐司アナウンサーが一人で奮闘していた。


コロナ禍らしい話だが、公式戦のBS放送などの場合そうもいかないだろう。万一の事態に備えて控え解説者の用意という話も出てくるかも知れない。