mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ベイスターズ投手陣 負けることを知りて 人より勝れり





今日の各紙の報道で、左前腕の炎症で2軍調整となっている今永昇太投手が4月1日からのヤクルト戦で復帰登板を目指すというニュースがあった。


今永投手の故障については、当初、前腕部の肉離れという誤報もあり心配したのだが、やはり炎症のみということのようだ。


昨日も紹介したが、育成契約のディアス投手と一緒にSNSに登場して笑いをとっていたので元気そうだな、とは思っていた。理由は、怪我が深刻なものだとなかなかこういうことができないだろう、という程度のものだったが。


神宮での復帰登板というのは成功した記憶がないし、ヤクルト打線は昨シーズン左投手にやたらと強かったような気がする。


私としては次の甲子園での阪神戦でも良いように感じるが、ヤクルトは打つからやめとこう、と言ったメンタルではそもそも数万人の観客の前でピッチングなんてできないのだろうとも思う。



一方、腰に違和感を覚えていたピープルズ投手は2軍で調整ということになった。

昨年の衝撃的な試合中のギックリ腰の記憶も新しいところなので、大事にしたほうが良い。




その他の先発投手という意味では、東克樹、大貫晋一という現時点での左右のエース格は順調に調整が進んでおり、先発復帰に賭ける石田健太も順調。


昨年終盤に大活躍したフェルナンド・ロメロは最初の登板となった先日の巨人戦では三連打で1失点というシーンがあったが、自主隔離期間などもあり未だ調整途上ということなので開幕までの4週間ほどで調子を上げて行ってくれるだろう。


開幕時点での先発ローテーションについては、ここまでの四人、左の東、石田、右の大貫、ロメロはほぼ当確と見て良いだろう。


残り二人については、今年に賭ける上茶谷、相変わらず暴れダマの濱ちゃん、昨年よりキレが増したように感じる坂本、そして、先日の紅白戦で好投した阪口、結果をまだ見ていないが今日のアマチュアとの練習試合で登板する京山といったところで競うことになるだろう。


いずれにしても、3月25日からの横浜での広島戦、その次の名古屋での中日戦を戦ったところで最初のローテーション投手六人の結果と内容を評価し、上記の予定通り今永昇太が間に合うようであれば、一人を彼と入れ替えることになるだろう。


ブルペン陣の他の投手たちについては、エドウィン・エスコバー、伊勢大夢、三嶋一輝、山﨑康晃といういわゆる勝ちパターンの候補たちは順調に調整を進め、それぞれ、オープン戦で一度ずつ登板している。


その他にも、砂田毅樹、田中健二朗、三上朋也もオープン戦で登板したが、彼らは昨年以上に良い投球をしているように見えた。


そして、今日、昨年のドラフト一位でシーズン途中に肘のクリーニング手術を受けた入江大生投手の中継ぎへの転向が発表された。


三浦監督は、「けがをしたし、イニングを伸ばしていくより球の質などを考えて、リリーフの方が力を発揮できる」と言っていて、実際、一昨日の巨人戦では1イニングを力のあるストレートを軸にしっかりと抑えていた。


本人も「やってやるぞという気持ち。お手本の先輩たちがいるので、聞きながら自分の形を見つけていければ」と語っており、先発にこだわるというよりも与えられたチャンスをものにするという貪欲な姿勢を持っているようだ。


昨シーズンも、彼は相手の打順がひと回りするまでは抑えるが、その後に打たれるというパターンがあった。その意味でも、短いイニングを思い切って投げるというところから始めるのは良い案だと思う。


やや心配なのは、はっきりとした二段モーションに変えたことが、セットポジションからのクイックモーションなどにどう影響するか、だ。ランナーが出ると球威が落ちるということだと大事なところは任せられない。


同じドラフト一位から早期の救援転向という意味では、ヤクルトの清水投手の成功例に続くことができるように頑張って欲しい。


全体として見ると、一昨日のブログでも書いたように、今永投手の故障の程度と復帰時期と入江投手を先発と救援のどちらで使うかという判断はある程度相関があると考えていたが、実際にどのような話し合いがあったのかまではわからないものの、結果としてはその通りになっている。


こうした最新情報をまとめて、今シーズン序盤のベイスターズの先発と救援の陣容を次のように予想してみた。ただし、私の予想はあまり当たらないことを申し添えておく。


右投手:大貫晋一、フェルナンド・ロメロ、上茶谷大河

左投手:東克樹、石田健太、濱口遥大


4月1日のヤクルト3連戦から今永昇太が復帰して、上記の六人のうち誰かと交代。

場合によっては、もう一人、坂本投手あるいは京山投手との入れ替えもあるかも知れない。



7〜9回の勝ちパターン:エドウィン・エスコバー、伊勢大夢、三嶋一輝、山﨑康晃

中継ぎ(場合によっては勝ちパターンと入れ替え):砂田毅樹、田中健二朗、三上朋也、入江大生


悩ましいクローザーについては、やはり実績重視で三嶋投手か山﨑投手でスタートするだろう。先日の登板時あるいはブルペンでのボールの威力という意味では、私には三嶋投手が一歩リードしているように見えた。


ここから更なる上積みとしては、今日からのコロナ感染予防に関する水際対策の緩和によってクリスキー投手が近日中に来日可能になるだろうということがある。


来日後まずは自主隔離のあと2軍での調整ということになるが、5月か6月くらいになると、彼もクローザーの候補として登板する機会があるだろう。


昨シーズン、我がベイスターズ投手陣の防御率は12球団で唯一4.00を超えた。

最下位に沈んだ主な原因は彼らの不振だという意見も良く耳にする。多分そうなのだろう。


だからこそ、今オフ、彼らは12球団で一番反省し、問題を明確にして、努力と工夫を重ねてきた。私は、この必死の取り組みが報われることを祈っている。


人は負けることを知りて、人より勝れり。


徳川家康