春の嵐は今日一日で過ぎ去るか
3月5日 対オリックス 1-12 負け
今日のベイスターズは10安打で一点だけ。対するオリックスは12安打で12得点と大きな差がでた。
得点効率が悪かったのは前線までと全く異なる消極的な走塁や併殺打のせいだし、12失点は13四死球というピッチャー陣の大炎上のせいだ。特に、初先発だったルーキーの三浦銀二投手は2回の先頭打者だった宗にまん真ん中のストレートをツーベースにされてから急におかしくなった。
そして、鉄腕エスコバー投手も今日はらしくないピッチングだった。ストレートの球速はある程度出ていたのだが、被安打4、与四球2で失点6、一死しかとれずに降板というかなりの炎上ぶりだった。
エスコバー投手には今年も大車輪で頑張ってもらわないといけないので、課題を明確にして開幕までの20日間でしっかりと修正して欲しい。
三浦監督も「オープン戦で良かった」と言っているように、これが一過性の春の嵐であればまあ良しとしよう。
しかし、変わったと言われるベイスターズはまた昨年のようなチーム状況に戻ってしまう危険性も秘めているので、ここでの反省を活かして、それぞれ課題に目を背けずさらに精進して欲しい。従って、明日の試合が大切になる。
明日の先発は大貫晋一。慎重になり過ぎることなく、敢えて内角を攻めて行って欲しい。
勝ち負けの前に、まず、四球を出さずにストライクゾーンで勝負するというキャンプの最優先課題に取り組んで欲しい。
いくつか明るい話題もあった。
まず、今やパリーグのエースとなった山本由伸投手を攻めて、初回に先頭から4連打。ここまでのバッティングは非常に良かった。
ここのところ当たりのなかった桑原が彼らしい思い切りの良いスイングで山本投手からヒットを打ったし、楠本もやっと調子が出てきたようだ。
2試合目の出場となったオースティンは初安打、初打点を上げ、マルチヒットの活躍だった。ここから開幕に向けて徐々にエンジンをかけて行くことになりそうだ。
牧も大丈夫。昨シーズン終盤と同様、若いにもかかわらず円熟と言って良いような打撃を見せている。
ただし、三浦監督も言っていたように、楠本の走塁はいただけない。明日の試合では、また、各駅停車に戻ってしまうことだけは避けなくてはいけない。
知野選手のマルチヒット、そしてショートの守備も落ち着いてみられるものだった。
特に、一塁側にやや逸れたキャッチャーからの送球をとりつつ、盗塁を企図して二塁に滑り込んだセカンドランナーを飛び越すような形になりながら空中でタッチしたプレーなど、身体能力の高さを見せつけていた。
ベテランの大和選手の出場機会は勿論あるだろうが、森敬斗選手が復帰してくるまで、知野選手をある程度固定してショートに使って行くのではないか。そういう起用方法が見たくなるような活躍を続けている。
投手では、入江投手が良かった。
コントロールはまだまだで、高めに浮くボールも多かったが、短いイニングで投げ込む際のストレートの球威に魅力を感じた。このままリリーフでの登板機会をもらい続けていくことが出来れば、彼にとって飛躍の年となることを感じさせるピッチングだった。
そして、ファームの試合では、阪口投手が三回無失点と好投を見せたようだ。
近いうちに一軍に上がって来て、彼も開幕ローテーションの候補の1人になっていくだろうと思う。
穿った見方かも知れないが、新人の即戦力と言われる徳山壮磨投手と今日プロの洗礼を浴びた三浦銀二投手のどちらかを入れ替わりでファームに回すのではないかという気もする。
明日あたり徳山投手のリリーフでの登板があるか、注目してみたい。
今日の大敗が春の嵐で明日にはまた横浜反撃のモードに戻ることができるかどうか、今シーズンの序盤に向けて意外と大事なポイントになるかも知れない。
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