mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

楠本逆転ツーラン神里タイムリー 外野手の一軍枠争いは?



3月15日 対ヤクルトスワローズ 神宮球場 4-2 勝ち


開幕ローテーション入りがほぼ確実なフェルナンド・ロメロ投手が先発し、2失点はしたもののそれ以外は何とか抑えて勝利した。


ロメロ投手は4回を投げて被安打4、与四球3、与死球3、奪三振5と前回の登板時よりも調子は悪かったと思うが、悪いなりに何とかまとめた点を評価しておこう。


打線は8安打で4得点という意味では良いのだが、そのうち2点は楠本選手のツーランホームラン、1点は相手投手のワイルドピッチということなので、チームバッティングや走塁で稼ぐという意味では実はあまり芳しくない。


しかし、連敗は2で止めて3月9日以来の勝利となった。

これでオープン戦は7勝3敗2分け。オープン戦の勝敗はどうでも良いのだが、最下位からの反撃という意味ではやはり勝った方がチームの勢いになるだろう。


ファーム教育リーグのヤクルト戦では、やはり開幕ローテーション候補の石田健大投手が3回を無失点に抑えた(試合は1-4で敗戦)。こちらはやはり、20日の日本ハム戦で登板し、問題なければ上茶谷投手に代わって開幕カードの広島戦(第三戦)で先発することになるのではないかと思う。





1. 桑原(CF)

2. 柴田(SS)

3. 大田(RF)

4. 牧(2B)

5. 宮﨑(3B)

6. 佐野(DH)

7. 知野(1B)

8. 山本(C)

9. 楠本(LF)

P フェルナンド・ロメロ(4回)→三浦銀二(2回)→砂田(1回)→エドウィン・エスコバー(1回)→三嶋一輝(1回)


脇腹の肉離れでリハビリ中だった佐野キャプテンがスタメンに復帰して指名打者に入った。

レギュラーそして一軍登録の枠を争う外野手としては、桑原、大田、楠本が先発出場した。


2回裏 スワローズの攻撃


一死一、二塁から長岡選手のセンターオーバーのタイムリーツーベースで2-0とヤクルトが先制した。ロメロ投手は併殺を狙って低めの変化球を投げたがすくい上げた長岡選手のバッティングが素晴らしかった。


4回表 ベイスターズの攻撃


一死から牧選手が高めを引っ張ってボテボテのサードゴロだったが村上選手が弾いて出塁。とっていても間に合わなかっただろうと思ったが、やはりヒットという判定だった。


続く宮﨑選手は内角を読んでいたように引っ張ってレフトへのフライ。フェンス最上段の角に当たってインフィールドに跳ね返ったためツーベースとなったが、あと数センチでホームランという惜しい当たりだった。


ツーアウトとなったところで打席には知野。ここで金久保投手のワイルドピッチで一点を返し1-2と差を詰めた。


5回表 ベイスターズの攻撃


ヒットで出塁した山本選手をファーストにおいて2球目を楠本泰史がライトスタンドへのホームラン。本人も打った瞬間に入ったと思ったという完璧な当たりだった。


9回表 ベイスターズの攻撃


ヒットの知野とフォアボールを選んだ嶺井を一、二塁において一死から途中出場の神里が初球を狙いすまして引っ張り、ライト右を破るタイムリーツーベース。4−2と突き放した。


リリーフ陣は、三浦、砂田、エスコバーとそれぞれ一人ずつランナーを出したが無失点に抑えた。そして最後はクローザー候補の一人三嶋一輝が3人で抑えてゲームオーバー。




宮﨑敏郎 3打数 1安打 2三振


4回のレフ手へのツーベースはさすがのバッティングだった。

彼にしては珍しく2三振だったが、オープン戦ということもあるのだろう。


オープン戦打率は .476と相変わらず高い水準にあり、好調のまま開幕を迎えることができそうだ。


佐野恵太 2打数 1安打 1四球


三浦監督も言っていたが、まずは開幕に間に合うこのタイミングで戻ってこられたことが何よりの朗報だ。


最初の打席でライトにヒットを放ち調子も悪くはなさそうだし、アウトにはなったが積極的な走塁を見せるなど元気な姿を見せてくれた。


欲を言えば、物足りなかったのは、一死二、三塁で迎えた第二打席ではフルカウントから見逃せばボールの外角のシュートに手を出して浅いセンターフライに倒れた場面。ランナーを返すことができなかった。


キャプテン自ら率先してチームバッティングを見せて欲しかったが、まずは復帰戦で元気なところを見せてくれたことを喜ぶことにしようと思う。



知野直人 4打数 2安打


今日もマルチヒットでオープン戦の打率は .303まで上がった。

内野の全てのポジションを守ることのできるユーティリティ性を考えれば、開幕一軍はほぼ確実だと思う。


今日のファーストの守備でエラーが一つあったように、ミスが少なくはない。多くのポジションをこなすので仕方ないという面はあるだろうが、ここで確実性をますことができれば、まずます1軍で不可欠の選手になるはずだ。


楠本泰史 2打数 1安打(ツーランホームラン)1四球 2打点


逆転ツーランのあたりも見事だったが、その次の打席では相手バッテリーが警戒して四球を選ぶなど存在感のある打席が続いた。オープン戦の打率は .438。


楠本選手は昨シーズン代打でも実績を残しているので、守備のうまい選手ではないが、一軍に残ることはほぼ確実なのではないだろうか。


攻撃的に行きたい時には、楠本選手のセンターというのもあり得るのだろうか?

昨シーズンの守備の指標UZR自体は悪くない(UZR1000が23.7。ただし、イニング数は13しかない)。


神里和毅 1打数 1安打 1打点


途中代走で出場し、最終回のチャンスに思い切りよくタイムリーツーベースを放った姿を見ると、何か吹っ切れたようにも見える。


明日スタメンで起用してみたいと思わせる活躍だった。

センターは守備の比重も高いので、やはり、桑原選手か神里選手がレギュラーとして落ち着いてくれるのが良いに決まっているのだ。




桑原将志選手は今日もノーヒットでオープン戦の打率は .107まで下がった。

しかし、第3打席のライトライナーは昨シーズンと同じようなタイミングで打てており、夜明けは近いと感じさせるバッティングだった。


彼も明日に期待したい。


大田泰示選手は一度浮上しかけたが、今日も苦しいバッティングだった。

結果だけではなく、あまり内容も良くない。そのせいか、ライトの守備でももたつく間に進塁を許すというベテランらしくないプレーもあった。


正念場が続いていると思う。


細川選手も今日は途中出場の1打席のみでヒットがなかったが、先週の好調ぶりは続いているように思った。


開幕時の外野のレギュラー争いということでは、オースティン選手が確定。

このまま順調に復帰できれば、佐野選手もほぼ確実だろう。


センターについては、やはり最初は桑原選手で行くのだろうと思う。

オープン戦残り4試合で何とか結果を出して欲しい。彼の場合は技術や体調ではなく、メンタルの問題だと思うので、結果さえ出始めればきっと大丈夫だと思う。


今年も感染拡大防止特例が継続して1軍の登録枠が31人なので、外野手の一軍枠は6名。

上記の3人を除くほか3名は以下のように予想する。


楠本泰史(開幕一軍確実)


細川成也(開幕一軍ほぼ確実)


神里和毅(最後の一人の本命)


大田泰示(対抗)


このうち、神里選手と大田選手の競争は明日以降のオープン戦最後の4試合で決着がつくことになるだろう。私は、今日の神里選手のタイムリーツーベースが、彼の覚醒のきっかけになるような気がしてならない。


“一度目覚めたなら、永遠に目覚めたままでいなさい”


ニーチェ