mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

開幕3連敗だがいつものバカ試合くらいはできるようになった



3月27日 対広島東洋カープ 6-7負け


昨日までの2試合とは違って、ひょっとしたらこのまま勝つんじゃないか、と思わせるくらいの惜しいゲームにまでは持ち込んだ。


勝負事は結果が全て、と言うが本当にそうだろうか?


143試合ある長丁場のシーズン戦の中の最初の3試合。結果はもちろん重要だが、チームの状態を高めることができるかどうかの方が私には気になる。


今日の試合でクリーンアップ全員に1号ホームランが出るなど、打線の状態は良化している。この3連戦で挙げた14点は、正直言って、ソトとオースティンがいたからと言って大きく増えるとは考えにくい。


ピッチャーの制球と守備の確実性については確かに課題が残った。しかしこれも、メンタルの要素が大きかったように思う。


横浜反撃というスローガンや例年より高めだった前評判によって、チームの皆が硬くなり浮ついてしまったのは確かだと思う。


しかし、今日の第三戦は違った。確かに負けはしたが、いつものベイスターズらしい元気が戻ってきていると思う。


大丈夫。火曜日からの名古屋では勝ち越せるさ。




1. 桑原(CF)

2. 楠本(RF)

3. 佐野(1B)

4. 牧(2B)

5. 宮﨑(3B)

6. 大和(SS)

7. 神里(LF)

8. 伊藤光(C)

9. 坂本(P)


継投 坂本裕哉(7回)→エドウィン・エスコバー(1回)→山﨑康晃(1回)


2回裏 ベイスターズの攻撃


一死から坂本がチーム初安打を放ち、続く桑原もツーベースで一死二、三塁とした。

2番に入った好調の楠本が連続ツーベース。二人のランナーが帰って2-0と先制した。


5回表 カープの攻撃


それまで完璧に抑えていた坂本が急に崩れて、坂倉、末包、上本、長野、西川に5本のヒットを集中されて4点を失った。2-4とカープが逆転。


5回裏 ベイスターズの攻撃


二死走者なしからキャプテン佐野が遠藤に代わって登板したコルニエルからチーム第一号のホームランで3-4と差を詰めた。


6回裏 ベイスターズの攻撃


先頭の宮﨑が回跨ぎのコルニエルからライトへの大飛球。判定はファールだったが、VTRを確認した結果ポール直撃の同点ホームランと認められた。


8回裏 ベイスターズの攻撃


再び先頭の牧が代わった中崎投手からレフトへのソロホームランで5-4と逆転した。


9回表 カープの攻撃


クローザーとして登場した山﨑康晃を攻め、内野安打2本と四球で二死満塁。

打席の西川はツーシームを狙っていたそうで、上手くすくい上げた打球は前進守備のセンター桑原の頭上を越える走者一掃のスリーベース。5-7とカープが再逆転した。


9回裏 ベイスターズの攻撃


今日はカープの絶対的クローザー栗林投手が登板しても全く手が出せないという状態ではなかった。


フォアボールで出塁した関根と楠本を一、二塁に置いて、牧が栗林のスライダーを上手くレフト前に引っ張ってタイムリー。6-7と希望をつないだ。


なおも二死一、三塁とチャンスの場面だったが、続く宮﨑がファーストへのファールフライに倒れてゲームセット。




先発の坂本は頑張った。

7回を投げて被安打6、無四球だったので上出来と言っても良い。


ただし、6人しか出さなかった走者のうち5人が4点をとられた5回に集中してしまった。

その前後がほぼ完璧だっただけに非常に勿体なかった。


2点リードで5回を迎え、勝利投手の権利が目に浮かんだのだろうか?

あるいは、初めてヒットを打たれて気持ちが焦ってしまったのか?


6回、7回は問題なく抑えていたので、いずれにしてもメンタルの問題だったように思う。

ボールのキレと精度は良かったので、今日の反省を糧に来週また頑張って欲しい。


来週の日曜日は神宮でのヤクルト戦。

オープン戦では昨シーズン初回満塁弾を浴びた村上選手を内角のツーシームと外角のカットボールで完璧に抑えたが、その再演が可能かどうか。





楠本、牧、宮﨑がマルチヒット。佐野、牧、宮﨑がそれぞれ今シーズン第一号となるソロホームランと好調だ。


楠本はチームに欠かせない存在になりつつあり、この調子を維持できれば、ソトとオースティンが復帰しても自動的にベンチということにはならないだろう。


何か悪いことがあると、その中から誰かしら新たな星が現れる。

今年は楠本泰史なのかも知れない。





神様は平等だと常々感じている。BABIPが3割に収束すると言った統計データを持ち出すまでも無く、どのチームにも幸運と不運は訪れ、その頻度やバランスに大差はないように思える。


ただし、ピッチャーのここぞという場面での制球力と堅実な守備力は、等しく訪れる不運をはね返したり、影響を最小限にとどめる効力を持つ。


カープとの開幕3連戦。ベイスターズに運はなかった。そしてそれをはね返すことのできる制球力と守備力がなかった。


近いうちにベイスターズにも幸運は来るだろう。好調な打線がそれをものにできる確率は高い。そしてその後、再び不運がやって来た時それに抗う力を高めることが本当のチーム力の向上だと思う。


私は牧秀悟のセカンド守備に期待している。


まだ入団2年目。しかも昨シーズンはファーストと兼務だったので、4番セカンドで全試合出場を目指すのは今期が初めてだ。


そして、私は彼の対応力と吸収力には常に敬意を持っている。

その彼が今年の課題として取り組んでいるセカンドの守備は、かなりの速度で改善されるだろう。


もちろん、牧が菊池涼介になることは現世ではない。しかし、例えば現楽天の浅村選手がそうだったように、牧秀悟と言う形のプロの二塁手像を作り上げてくれることを私は確信している。


私が言いたいのは、3連敗したからといって反省し過ぎるな、と言うことだ。

落ち込んでいる暇はない。


“最初、サンザンな目にあう。二度目、オトシマエをつける。三度目、余裕。こういうふうにビッグになっていくしかない。それには、サンザンな目にあった時、落ちこんじゃだめだ。” 


矢沢永吉