憂鬱な月曜日の過ごし方
ふと気になったので調べてみると、ベイスターズは今シーズンまだ一度も日曜日に勝っていない。詳しくは以下の通り。
3月27日 カープ戦(横浜) 6-7 負け 9回に山﨑康晃が打たれ3失点
4月3日 スワローズ戦(神宮) 雨天中止
4月10日 ドラゴンズ戦(横浜) クラスター発生によるチーム編成困難のため中止
4月17日 スワローズ戦(横浜) 4-5 負け 9回にクリスキーがピンチを作り1失点
4月24日 カープ戦(マツダ) 4-5 負け 延長10回三嶋が打たれ逆転サヨナラ
中止が二度あったが、それ以外の3試合は全て一点差での敗戦。しかも、全ての試合で最終回に失点しての負けである。
山﨑康晃、ブルックス・クリスキー、三嶋一輝といった期待して送り出した投手がいずれも、昨日の三浦監督の談話を引用すると、“打者と勝負ができていない状態”で打たれて負けている。
今日のニュースで、斎藤隆投手コーチは三島に対する変わらぬ信頼を述べているし、その中でも、メンタルコーチも含めた対策や伊勢大夢のような新たなオプションの発掘(昨シーズン少し挑戦はしたが)なども行っていくことだろう。
それらは、ベイスターズの監督、コーチそして優秀なアナリストやメンタルトレーナーの皆さんにお任せするとして、我々ファンも対策を考えなくてはいけないことがある。
月曜日が憂鬱なのだ。
日曜日の敗戦、しかも勝利に手が届きそうになった瞬間の逆転負け、サヨナラ負けなどは一晩寝ても後を引くことが多い。
この場合の負の感情というのは、期待して送り出したクローザーなのに、フォアボールを連発した挙げ句、まん真ん中や真ん中高めの失投を捉えられるという投球に対して、不甲斐ないとか、冗談じゃないとか、ストライクが入らないんじゃあ話にならないとか、鎌倉殿の大泉洋は冷酷すぎるとかさまざまな形で噴出する。
そうだ。そもそも大泉洋がいけないのだ。
ベイスターズが9回に一点取られてヤクルトに惜敗した日の夜に佐藤浩市が騙し討ちで暗殺されるのを観て、カープに逆転サヨナラ負けした日の夜に青木崇高と秋元才加が涙の別れの直後に討ち取られるシーンを観て憂鬱にならない人は神奈川県内には存在しない。
今回少し考えてみたのだが、この憂鬱な月曜日の原因は、軽妙な演技で人を楽しませるのが売りの大泉洋のくせに腹黒いことをするのはなぜだとか、プロのクローザーのくせにバッターと勝負できない時があるのはどうしたことか、といった考え方にあるのではないか。
例えば、アブラハム・リンカーンは、
“バラにトゲがあると文句を言うこともできるが、トゲのある木にバラが咲いていると喜ぶこともできる”
と言っている。このように、考え方を変えてみることはできないものだろうか?
まず、三嶋一輝については、“せっかく牧が10回表に勝ち越しホームランを打ったのにその裏に2点取られて逆転されて情けない”などとは言わずに、リンカーンのように、
“うちのクローザーはコントロールに難があり時折救援に失敗することが予想されるのに、ここまで7試合に登板して一点も取られることなく救援してくれた”
と考えよう。
そして、山﨑康晃については、よく知られているように、SNSを通じてベイスターズのメンバーのことやチームの内側の話題などを発信し続けている。
彼は、侍ジャパンでも同様の広報活動を続けていて、東京オリンピックの期間中も彼の発する情報で我々もメンバーの素顔や微笑ましいエピソードなどを知ることができた。
“広報の真似事をしている暇があったら体重を減らしてピッチング練習に打ち込め”とか、“広報なんかやっているからセーブに失敗するのだ”、などという意地の悪いことは言わず、リンカーンおじさんの考え方に従って、
“ウチのチームの広報は140台後半から150km/hを超えるストレートが投げられるし、鋭く落ちるツーシームを投げられる時もある”
と誇りに思うことにしよう。
あれ?なんだかむしろもっと憂鬱になってきた。
やはりファンの力だけで憂鬱を解消するのは無理なのか。
明日からの巨人戦、初戦のロメロ投手に頑張ってもらって勝つことしかこの憂鬱を解消する方法はないような気がしてくる。明日から一軍に合流する柴田竜拓と桑原将志にも攻守にわたる活躍をお願いしたい。
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