mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

入江大成はもう一度歩き始めた



5月5日 対中日ドラゴンズ 横浜スタジアム 10-2 勝ち


昨日猛打賞だった大田泰示をベンチに下げて代わりに今シーズン未だヒットの出ていない神里を2番センターにおいた。


好調ではあるが疲れの見える大和を久しぶりにスタメンから下げて柴田がショート、サードには代わって倉本が入る。


キャッチャーは昨日のヒーロー嶺井に代わって戸柱がスタメン。


各選手の状態やデータに裏付けられた柔軟な采配なのか単なる左右病なのかは試合を見て判断しよう。


坂本は三戦連続の満塁ホームランなど気にせずに強気で攻めて行ってくれることを祈っている。





楠本(RF)
神里(CF)
佐野(LF)
牧(2B)
ソト(1B)
戸柱(C)
倉本(3B)
柴田(SS)
坂本(P)


継投 坂本裕哉(4回)→平田真吾(1回2/3)→砂田毅樹(1/3回)→入江大生(2回)→宮國椋丞(1回)


1回裏 ベイスターズの攻撃


エラーと四球で手に入った一死一、二塁のチャンス。4番牧秀悟がドラゴンズ先発福谷の三球目を力強く振り抜くと打球は勢いよく右中間スタンドに吸い込まれていった。一晩またいで2打席連続となるスリーランホームランでベイスターズが先制した。3-0



4回表 ドラゴンズの攻撃


木下のヒットと昨日名古屋に強制送還された京田に代わって一軍入りした三ツ俣のフェンス直撃のツーベースヒットで無死二、三塁となる。
9番の福谷投手のショートゴロの間にサードランナーが生還して、3-1と点差をつめられる。


4回裏 ベイスターズの攻撃


ソトのレフト線のツーベースと戸柱の内野安打で一死一、三塁となった後、倉本が一、二塁間をゴロで破るタイムリーヒットで4-1。


続く柴田が四球で歩き一死満塁となったところで、今日もピリッとしない坂本投手をスパッと諦め、代打藤田一也を送った。連敗中はなりをひそめていた積極的な戦術だ。


結果的には、これがうまくハマって藤田は三遊間にヒットを果たし、追いすがるドラゴンズを5-1と再び突き反すことに成功した。



5回裏 ベイスターズの攻撃


先頭打者佐野のヒットで無死一塁となった後、牧がタイムリーツーベースで6-1とし、続くソトはセカンドフライだったが風に流され、サードランナー牧が生還して7-1とリードを広げた。


8回裏 ベイスターズの攻撃


回またぎとなったドラゴンズの3番手森投手から戸柱、倉本、宮本がそれぞれがソロホームランを放ち、3点を追加して10-1となりダメを押した。


9回表 ドラゴンズの攻撃


ベイスターズは9点差で宮國投手をマウンドに送った。
代わりばなに1番鵜飼がスリーベースヒットを放ち、続く岡林のセカンドゴロの間に生還して10-2となったが、後続を打ちとってゲームセット。



昨シーズンと同様、気がつくと牧秀悟のことを讃える記事が多くなっている。
今日は先制スリーランと中押しのタイムリーツーベースで4打点。これだけの活躍をしても、牧だったらそうだろうな、と思ってしまう。とんでもない2年生だ。


今日の試合が終わった時点で、打率 .333(リーグ3位)、本塁打7本(同2位)、打点20(3位)、出塁率 .447(1位)、長打率 .667(1位)、OPS 1.113(1位)と言う文句のない成績を収めている。コロナ陽性で離脱していた期間があったと言うのが信じられない。


坂本裕哉は苦しいピッチングだった。
1失点ですんだのは運が良かったと思うほど、バッターと勝負できていなかった。4回を投げて被安打4、与四球4ではやはり合格点というわけには行かない。


開幕当初はもっと攻めるピッチングができていたので、もう一度調整し直して再起を期して欲しい。


2番手の平田は、しっかりとドラゴンズの攻撃を抑えてベイスターズに流れを呼び込む好リリーフだった。勝利投手は入江投手だったが、平田真吾の貢献を忘れることはできない。


そして、入江大成。


2回を投げて1安打は許したものの、素晴らしいストレートとフォークボールのコンビネーションで4つの三振を奪う好投を見せた。


今日のようにストレートで追い込んで落差のあるフォークボールを操ることができれば、勝ちパターン定着もそう遠くないように思える。


試合後のヒーローインタビューも入江と牧の昨年のドラフト1位、2位コンビだった。
入江投手は同郷のU字工事のモノマネで、「なかなか勝てずにゴメンねゴメンねー」と言っておどけたが、そのひょうきんな仕草とは裏腹に感無量という表情が印象的だった。


横に控えた牧秀悟はもうヒーローインタビュー慣れしていて、入江投手の持ったぬいぐるみを預かるなどさりげない気配りをするのも微笑ましかった。


そう言えば、昨シーズン、ドラフト1位にも関わらず未勝利のまま肘のクリーニング手術を受け、失意のどん底に居た入江投手の元を訪れ、「一緒にがんばろうね」と言った牧の言葉に入江投手は心から感謝していたっけ。


この2人は、青星寮の浴場で一緒になることが多く、いつか2人でお立ち台に上がれるといいね、と言っていたそうだが、やっと夢が叶った。これから何度でも2人でこの晴れ舞台を経験して欲しい。


“友情は喜びを二倍にし、悲しみを半分にする。” フリードリッヒ・フォン・シラー