mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

新たな気持ちでベイスターズの打順を考えてみよう


試合のない今日は新しい週の戦いについて考えてみよう。


キャンプは行くまでが1番楽しいとよく言われるように、ワクワクしながらこれからの計画を考えるというのは良いものだ。


明日からの交流戦第二週の二つのカードは、いずれも横浜スタジアムにオリックスと楽天を迎えることとなる。




オリックス戦


5月31日火曜日 今永(左)ー 山岡
6月 1日水曜日 ロメロ※ ー ワゲスパック
6月 2日木曜日 浜口(左)ー 山﨑福(左)


楽天戦


6月 3日金曜日 大貫   ー 瀧中※
6月 4日土曜日 石田(左)ー 早川(左)
6月 5日日曜日 京山※  ー 則本


※ 楽天の瀧中投手はこのところ連敗中で先週の金曜日も5回6失点だったが抹消されておらず、今週も同じ曜日に先発すると予想したが、ひょっとすると5勝0敗とファームで好調の2020年ドラフト2位高田孝一投手の昇格があるかも知れない。


ベイスターズの先発ローテーションは、今永、浜口、大貫といったところは確定だろう。既に登録抹消されている上茶谷の代わりに土曜日に登板するのは、順当であれば、5月25日水曜日にイースタンリーグのヤクルト戦で先発しまずまずだった(6回、79球、被安打6、与四球3、奪三振3、失点1)石田健大となるはずだ。


※ このところ早い回でノックアウトされているF.ロメロと4回で与四死球6と不安定さを露呈した京山将弥はいずれも抹消されなかったが、ファームの投手の調子次第では入れ替えがあるかも知れない。


まず候補にあがるのは24日火曜日のヤクルト戦で7回、96球、被安打3、与四球2、奪三振7、無失点の好投を見せた徳山壮磨。


その後の調整状況によっては、ロメロ投手の登板を一回飛ばして彼にチャンスを与えるかも知れない。あるいは、最近早い回に降板することの多いロメロ投手をカバーする第二先発として登録されるかも知れない。


もう一人の候補は東克樹。彼は開幕投手に抜擢されたものの、その後全く調子が上がらず15日の阪神戦で3回4失点で降板した翌日に抹消されてファームで調整してきた。


その後、22日日曜日のイースタンリーグ西武戦で6回、81球、被安打4、与四球1、奪三振6、失点1という好投を見せていた。この試合のライオンズ打線には一軍復帰直前だった森友哉、オグレディ、呉念庭が入っており、森選手には膝下の変化球をすくい上げる技ありのソロホームランを浴びたがそれ以外は抑えた(森選手のその他の打席では東投手に対して2三振)。


この試合の序盤では15日の阪神戦と同じ状態でストレートの威力も制球もダメだったが、3回から一転してスピンの効いた素晴らしいストレートをアウトローに決めるようになった。特に森選手をフルカウントから見逃し三振にとったボールは素晴らしいキレとコントロールだった。


東は昨日のイースタンリーグのロッテ戦でもう一度先発するかと思われたが、実際は22日の一軍の試合で先発してその後抹消された有吉投手が先発して2回で9失点と炎上した(ただし、守備のミスもあり)。


東投手がファームでの登板を一回飛ばしたのは、ひょっとすると、明日か明後日あたりにファームで短いイニングの調整登板を行い、そこで問題ないことが確認されれば、その時点で京山投手を抹消して元通り日曜日を東投手に任せるということかも知れない(石田投手と順序を入れ替えて土曜日ということもあり得る)。




本来は打点の多い牧秀悟が昨日の試合では4打席とも先頭打者となってしまったように、どうも現状の打順は最適とは言えないように思う。


そこで、今シーズンの打数>50の主力打者(ただし、現在故障で抹消中の選手は除く)について走者の状況に応じた打率と出塁率のデータを整理し、これに基づいてチャンスメークの役割を担うべき選手と彼らをホームに還すポイントゲッターとなるべき選手をそれぞれピックアップしてみた。


まず、走者状況別の出塁率を捕手、内野手、外野手に分けてグラフ化してみた。
チャンスメークの役割を果たすためには、走者なし、あるいは走者一塁といったところで塁に出る確率の高い選手が望ましい。


該当するのは、以下の選手達。


佐野恵太 走者なし 出塁率 .442 走者一塁 .233


宮﨑敏郎 走者なし 出塁率 .397 走者一塁 .602


N.ソト  走者なし 出塁率 .380 走者一塁 .333


関根大気 走者なし 出塁率 .210 走者一塁 .462


また、嶺井、戸柱の両捕手も走者なしでの出塁率が2割台半ば、走者一塁では3割台後半ということ下位打線でのチャンスメークやチャンスの拡大といった役目を果たすことができそうだ。


同様に、打率についてもグラフ化してみた。


得点圏打率リーグトップの牧秀悟はランナー二塁以上のチャンス(グラフの右側)での打率が軒並み高く、やはりチャンスに強いという印象をデータも裏付けている。


彼に続いてチャンスでランナーを還す能力が高いのが、佐野恵太とN.ソト。彼らもランナーが二人いる状況で3割程度の打率を期待することができる。


さらに続いてチャンスで期待できそうなのが、得点圏の鬼とも言われる大和とこのところチャンスで粘って打点を上げている嶺井博希の二人だ。


一方、際立っているのが、チャンスメーク力があれほど高くトータルの打率も3割台半ばと高い宮﨑敏郎が得点圏では .120と全く打てなくなる。


以上のデータを考えて最適な打順を考えてみよう。


最初のポイントは、走者なしの状況で出塁率の高い選手が佐野、宮﨑、ソトとお世辞にも足が早いとは言えない選手ばかりになってしまうことだ。


この点は、大田泰示か楠本泰史のどちらかが居てくれれば解消できるのだが、残念ながら二人とも肉離れでリハビリ中、まだファームの試合にも復帰できていない(おそらく大田選手は今週あたり実戦復帰することになるだろう)。


そして、俊足のトップバッター候補である桑原、神里の二人は何度かチャンスを与えられたものの期待に応えることはできなかった。何かきっかけが掴めて明確に改善されるまでは彼らは難しいだろう。


関根大気は走者一塁では4割以上の出塁率があるのだが、走者なしから塁に出る能力があまり高くないため1番向きではないように思う。


他方、肉離れから復活した森敬斗はイースタンの試合で調子を上げてきており、既に盗塁も決めているし、昨日の試合ではフェンス直撃のタイムリーツーベースを打つなど活躍し始めている。


少し期待値込みということになってしまうかも知れないが、トップバッターに関する手詰まりの現状を打破するために今週から森選手を抜擢したい。まずは大田選手か楠本選手が戻るまでスタメンの機会を続けて与えてみよう。


トップバッターに俊足の森選手を置くことにすると、次には、走者一塁で極めて出塁率の高い( .602)宮﨑を2番に置くことにしよう。


森、宮﨑という12番だと、まず森はフォアボール、内野安打、あるいは単打で出塁して無死一塁となり、宮﨑が6割の確率で二死一、二塁あるいはそれ以上(この状況での宮﨑の打率は .500なので、ヒットが出れば瞬足の森が3塁に達する可能性が高い(つまり、一、三塁あるいは二、三塁)のチャンスとなる。


そして、3番に佐野を置けば、この状況で3割以上の確率でヒットを打ってくれる。これで得点する確率がかなり高まることとなる。


打球が低く鈍足の宮﨑(失礼!)を2番に置くことで併殺打の可能性もある程度覚悟しなくてはならないが、3番佐野は走者なしでの出塁率も高い( .442)ので、ランナーを置いた状態で4番牧秀悟につなげるセカンドチャンスの可能性はかなり残っている。


4番牧の後にはソトが良い。彼は得点圏での打率が比較的高く、チャンスで牧が残した走者を還す役割を担うことができるし、走者なしでの出塁率 .380ということで下位打線に向けたチャンスメークという役割を担うこともできる。


6番はたまっていた走者を還すスイーパー的な役割が期待されることが多いが、上記の打線では、佐野、牧、ソトとつながる得点圏に強い打者がいるためスイーパーを置くのは得策ではないように思う。


むしろ、6番からミニチュア版のチャンスメーカーとポイントゲッターのペアを作るのが良いだろう。そうなると、走者なしで出塁率が高いのは .290の大和選手ということになる。そして、得点圏に強い彼を6番に置くことによって、通常のスイーパーとしての役割も期待できることになる。


ここで、問題となるのは、森と大和という二人のショートを使うことになってしまう点だが、ここはどちらかにセンターを守ってもらいたい。大和は阪神時代にセンターでゴールデングラブ賞をとった名手だし、森もU-18侍ジャパンでセンターを守っていたので不可能ではないだろう。


次の7番は私の構想だとミニチュア版の2番ということになるので、走者一塁での出塁率の高い( .462)関根にしたい。こうすることで、大和が出塁すれば、半分近い確率で関根がそのチャンスを拡大してくれることになる。


ここで、チャンスに強い嶺井を、ミニチュア版のクリーンアップとして8番に置くことにする。彼は得点圏打率 .294であり、こう言うしぶといバッターが8番にいれば相手バッテリーは嫌だろう。


無死あるいは一死で嶺井の打席であれば、バッテリーは彼と勝負せざるを得ないだろうし(歩かせて次のピッチャーに送りバントを決められると大きなピンチで打順がトップに戻ってしまう)、二死で申告敬遠してピッチャーで勝負という場合でも、次の回の攻撃は1番からの好打順ということになる。


捕手が戸柱の場合、得点圏打率は .231と高くはないが、彼の場合、ランナーが一人の場合(走者一塁のみ、二塁のみ、あるいは三塁のみ)の打率が4割を超えるという不思議な傾向があるので、8番バッターには向いているように思われる。


ということで、まとめると、今週のベイスターズ打線の今週のオススメは次のようなものとなる。


1. 森(SS)
2. 宮﨑(3B)
3. 佐野(LF)
4. 牧(2B)
5. ソト(1B)
6. 大和(CF)
7. 関根(RF)
8. 嶺井(C)
9. 投手


このオーダーが当たるかどうかは別として、こうしたことを考えていると明日からの試合が楽しみになってくる。


ともかく、明日からまた新しい挑戦を始めることが大事なのだ。


”神様は私たちに成功してほしいなんて思っていません。ただ、挑戦することを望んでいるだけよ。”  マザー・テレサ


この方はマザーテレサさんとは無関係です