mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

打線を組み替えて何とか得点効率を上げられないものか



プロ野球が開幕して2ヶ月半が経過し、中止の少なかった巨人がセリーグでは最多の67試合を消化し、コロナや雨天で中止の多かったベイスターズも58試合を終えた。


故障やコロナなどの影響でベストメンバーが揃わないことが多く、現在でも未だタイラー・オースティンを欠く状態ではあるが、三浦監督が常々報道陣に語っているように、いない人はいないということなので今いるメンバーでやっていくしかない(この辺の言い方に三浦監督と小泉進次郎元環境相との共通点を見るのは私だけだろうか?)。


まず検証する必要があるのは、巷で言われているようにベースターズの得点効率は悪いのか、という点だ。


ヤクルト 打率 .241  得点 244


横浜   打率 .250  得点 198


やはり悪いですね。交流戦が終わってしばらく試合も無いので、今日はここまでのデータに基づいて打線の最適化を考えてみよう。




これまでの報道によれば、三浦監督はべんとの4番は固定し、佐野恵太の1番も当面変えるつもりは無いということなので、この二人以外の打順を考えてみる。


まずは、ここまで100打席以上の主力打者の打撃成績を打順別に整理してみよう。





佐野選手自身が1番でも2番でも3番でも何番に入っても結果を残せるようにしたいと言っているように、彼はどの打順でも安定して3割以上を打つことができるようだ。


ということで彼はどこでも良いのだが、三浦監督の意志を尊重して1番に置くこととし、次の2番はというと蝦名選手の打率 .455、長打率 .727というのが群を抜いている。


私は、常々、佐野選手を1番に置くのは良いとして、その後のバッターがバントで送ったり進塁打を狙うということだと何を狙っているのかわからないと考えていたので、ここには是非、足が速くて併殺になりにくく長打も期待できる蝦名選手を配置したい。


続く3番にはソト選手。3番での出塁率 .342、長打率 .486でOPS .828というのはクリーンアップとして悪くない数字だと思う。そして、ソト選手は次の打者によって影響を受けやすいと思っており(次のバッターが安全牌で勝負を避けられるとボールになる変化球を追いかけて調子を崩す)、その意味でも牧選手の前に置くのは良いだろう。


4番牧秀悟は固定なので、次は5番打者。


ここは宮﨑選手で決まりだろう。5番での出塁率 .410、長打率 .524でOPS .934というのはリーグ全体でもトップクラスの高水準だ。


6番打者はデータを見る限り関根選手も適性があるようなので少し迷うが、6番バッターにはクリーンアップで返しきれなかった走者を一掃するスイーパーとしての役割を期待したいので、得点圏打率(下の表を見てください)が牧選手に次いでチーム内で2番目に高い .342という数値を出している大和選手を置くことにする。



7番打者には嶺井捕手。彼は7番に入ると何故か好調で、出塁率 .341、長打率 .421でOPS .762と下位打線としてはお釣りがくるくらいの働きをしてくれるのだ。


そして、8番で好調なのは誰かと言うと、これがいないのだ。そこで、ここは前任者のラミレス元監督に敬意を表してピッチャーを入れよう。そうすると、交流戦の時に好調だった9番桑原という手が打てるのだ。


桑原選手の打率は未だ2割そこそこだが、9番打者としては、出塁率 .455、長打率 .727でOPS .1.182という素晴らしい数字を残している(最近好調になったことと9番に入るようになったことが単なる偶然なのか因果関係があるのかは不明だが)。


もちろん、桑原選手にはセンターとして外野守備の要の働きも期待したい。


もう一つ、この打線の利点は、走者が溜まった状況で上位に打順が戻ることによって佐野恵太の1番が生きてくるということだ。


上の表にもある通り、彼は走者なしの状況でヒットを打って攻撃の足がかりを作る能力があるが、それに加えて、走者1塁、2塁で打率 .429、得点圏打率 .311(チーム3位)とランナーを返す能力が高いのだ。


以上をまとめると、ここまでのデータに基づく現状の最適な打線は次のようになる。


1. 佐野(LF)

2. 蝦名(RF)

3. ソト(1B)

4. 牧(2B)

5. 宮﨑(3B)

6. 大和(SS)

7. 嶺井(C)

8. 投手

9. 桑原(CF)


この打線だと、楠本選手を代打の切り札にして、柴田選手、関根選手を代走兼守備固めで起用する形になるだろう。




ここまでは、今までのデータに基づいてより良い打線を考えてみたが、これからタイラー・オースティンが帰ってくると更に変更すべき点が出てくる。


恐らく7月以降になると思うが、彼が帰ってきて離脱者たちの調子も戻ってきた時点のいわば今シーズンの最終形を考えてみよう。



ここでは、ターラー・オースティンの復帰と今シーズンのチーム全体としての課題の一つである森敬斗の成長を前提として打線を考える。加えて、好調の蝦名選手にこのままブレークを果たして欲しいという私の願望も含まれている。


1. 森(SS)

2. 蝦名または桑原(CF)

3. オースティン(RF)

4. 牧(2B)

5. 佐野(LF)

6. ソト(1B)

7. 宮﨑(3B)

8. 嶺井または伊藤光(C)

9. 投手


代打 楠本 大田


代打・守備固め 大和


代走・守備固め 柴田 関根


これは、シーズン当初に首脳陣が思い描いていた打線に比較的近いのではないだろうか。


もう一つの可能性は、外野守備の指標の芳しくない佐野をファーストに移すことによる守備力の向上と比較してソトの打撃のアドバンテージが十分ではないと判断された場合、レフトに大田泰示か楠本泰史、Wタイシのいずれかを抜擢することもあり得る。


1. 森(SS)

2. 蝦名または桑原(CF)

3. オースティン(RF)

4. 牧(2B)

5. 佐野(1B)

6. 楠本または大田(LF)

7. 宮﨑(3B)

8. 嶺井または伊藤光(C)

9. 投手


この場合にはソト選手が代打に回ることとなる。