mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

日曜日は太陽の日だということを思い出させてくれて有難う



6月19日 対阪神タイガース 阪神甲子園球場 7-4 勝ち


先週ノーヒットノーランのエース今永昇太、甲子園球場で未だ無敗の浜口遥大がそれぞれ先発した昨日までの二試合を落とし、今日は鬼門の日曜日ということもあって半ば暗い気持ちで試合開始を迎えた。


序盤はエラーが絡んで3失点する見慣れた日曜日の風景だったが、今日は後半に森敬斗、桑原将志、そして神里和毅と言った俊足の好打者が揃って結果を出してくれた。


大昔のシャンソンで暗い日曜日というのがあったが、本来、日曜日はSundayつまり太陽の日のはずだった。


今シーズンずっと忘れていたそのことを思い出させてくれた選手たちに感謝している。
これで南場オーナーも私もそして多くのベイスターズファンも皆ウキウキとした月曜日を迎えることができる。




森を上位で使うなら1番の方が良いのではないか、そして、蝦名が2番で佐野、牧、宮﨑でクリーンアップを組むということでは何がいけないのか、と言った全国のベイスターズファンの?が渦巻きそうな打順だが、まあ良い。


麻雀で配牌に文句を言っても仕方ないのと同じだ(本当は違う)。


1. 佐野(LF)
2. 森(SS)
3. 蝦名(RF)
4. 牧(2B)
5. 宮﨑(3B)
6. 桑原(CF)
7. ソト(1B)
8. 嶺井(C)
9. 京山(P)


継投 京山将弥(5回0/3)→H 田中(1回)→勝 エスコバー(1回)→H 伊勢(1回)→S 山﨑康晃(1回)


2回裏 タイガースの攻撃


エラーと野戦もあって一死満塁のピンチとなったところで、バッティングの良い8番ピッチャー西純也が2点タイムリーツーベースヒットを放ちタイガースが先制。


さらに、9番坂本のセンター前タイムリーヒットで0-3とタイガースがリードする苦しい展開。



3回表 ベイスターズの攻撃


先制を許し早めに追いつきたいベイスターズの攻撃。二死から森がヒットで出塁し、3番蝦名がタイムリーツーベースで1点を返す。


さらに制球を乱した西投手が2連続フォアボールを出して二死満塁。ここで打席に入った6番桑原が2-0と打者有利のカウントからレフト前にクリーンヒットを放ち、これが2点タイムリーとなって3-3の同点に追いついた。


6回表 ベイスターズの攻撃


先頭の宮﨑がタイガースの3番手加治屋のやや甘く入ったカットボールをジャストミート。左中間スタンドに飛び込む逆転ソロホームランで4-3とこの試合初めてのリードを奪った。



7回裏 タイガースの攻撃


マウンドには3番手のエスコバーが上がったが、一死から近本のヒットと佐藤輝明のツーベースで二、三塁となり、絶好調の大山は敬遠。


一死満塁で糸原が犠牲フライを打って再び同点に追いつかれた。4-4


8回表 ベイスターズの攻撃


タイガースのマウンドにはセットアッパー湯浅が上がる。


一死から宮﨑、桑原の連続安打で一、二塁のチャンスとなり、ここでレフトの守備につきソトに代わる7番に入っていた神里が湯浅の抜けたフォークボールを逃さず、 センターの頭上を越えるフェンス直撃の2点タイムリースリーベースを放った。



さらに、一死三塁で嶺井のショートゴロで神里がタッチをかわして生還。7-4とリードを3点に広げた。スタートのタイミングといい完璧な走塁だった。



8回には伊勢が登板して、2人のランナーは出したものの無失点で抑えた。
そして最終回は山崎康晃が佐藤輝明、大山、糸原と好調なタイガースの4〜6番を三者凡退に打ちとりゲームセット。


6月後半にして今シーズン初となる日曜日の勝利をあげた。




先週に続いて京山将弥は今日も粘り強く投げていたと思う。
5回0/3を投げて90球、被安打4、与四球3、奪三振2、3失点(自責2)という投球だった。


ボールの威力はあるがコントロールにやや不安があるという状態に大きな変化はないが、大崩れはしなくなってきたように思う。


残念だったのは、2回の投球だ。先頭打者の佐藤輝明をボテボテのセカンドゴロに打ちとったが牧のファーストへの送球が高く出塁させてしまった(記録はセカンドのエラー)。


万全の立ち上がりを見せた初回のピッチングの流れがこれで変わった。


それにしても、このところ、牧選手は攻守に精彩を欠いているが、疲れが溜まっているのだろう。思い切って数日休んでリフレッシュする余裕を持つことも必要ではないか?


その後、糸原のピッチャー返しを弾いた後すぐに拾ってセカンドに送球したプレーは冷静さが必要だった。結果的に傷口を広げる野選となってしまった。


もう一つ残念だったのは、宮﨑の逆転ソロホームランが飛び出して、QSで初勝利という夢のかかった6回裏。先頭の絶好調大山選手は仕方ないとしても、その次の糸原選手まで歩かせてしまい、無死一、二塁となりここで降板となったのも残念だった。


運次第では勝ちがつくという投球が続いているので、来週もこの調子で頑張って欲しい。


森敬斗は5打数2安打で未だ打席が少ないながらも打率を .300まで上げた。盗塁も一つ決めており、また、先制のシーンでは、蝦名のツーベースで一塁から一気にホームに生還するという好走塁も見せてくれた。


たまたまという感じではなく、狙ったクリーンヒットのレフト前や俊足を活かした内野安打、盗塁などで、プロ野球選手としてのプレースタイルが少しずつ見えてきたように思う。


逆転した直後の6回裏、京山が残した無死一、二塁のピンチで3連投のマウンドに上がった田中健二朗の落ち着いた投球が素晴らしかった。


まず、糸井に代わってピンチバンターとして登場した山本の送りバントで走者のサード進塁を許さず、次の北條をレフトフライで打ちとり二死まで漕ぎつけたのが大きかった。


次の坂本選手には際どいボールが決まらずフォアボールを出して満塁としたが、トップバッターの島田選手にはバッティングをさせなかった。


初球はバッターに当たりそうなところから大きく曲がってストライクゾーンに入ってくる得意の大きなスローカーブでのけぞらせ、2球目は低めのツーシームでファウル。


追い込んでから外角ギリギリ外れたキレのあるストレートを一球見せてから、全くタイミングのあっていなかった初球と同じカーブで空振り三振。ファウルチップだったが、嶺井もうまくミットに収めてピンチを無失点で切り抜けた。


このところ復調気配の桑原将志は4打数3安打の猛打賞。特に、3回表の攻撃で1点取ったところで終わりにせず、二死満塁で制球に苦しむ西純也が2-0からカウントをとりにきた甘いストレートを一発でしとめた同点タイムリーは彼らしい思い切りの良いバッティングだった。


これで、打率も .233と少しずつ見られる数字になってきた。


故障から復帰してきた森敬斗と復調しつつある桑原将志がいる現在、開幕当初に描いていたこの2人の一二番コンビというプランを実行しても良いのではないだろうか。



そして、なんと言っても今日のヒーローは決勝打とファンタスティックな走塁の神里和毅。


このカードの初戦で、得意にしている青柳投手から打ったスリーランホームラン、そして今日の殊勲打と駄目押し点の神走塁など、我々が彼に期待する働きが徐々に出来るようになってきている。


ベイスターズの外野手は、オースティン選手の不在の間に、蝦名、大田、関根、桑原、関根とそれぞれタイプの異なる選手たちがそれぞれ異なるアプローチでチームに貢献する結果を出しており、さらにファームでは楠本泰史が昇格の機会を窺っている。


ベンチは守備固めや代打、走塁まで含めても手持ちの駒を活用しきれないという嬉しい悲鳴をあげているだろう。


そろそろ不調のソトを外して手首の治療とフォームの修正に専念してもらい、佐野恵太をファーストに回して多様な外野手を有効活用すべき時期に来ているように思う。


さあ、明日は今年初めてウキウキして過ごすことのできる月曜日だ。
当たり前のことだが、最初に書いた通り日曜日が太陽の日であるように、月曜日というのは月の日だ。


そして、月が明るく輝くのは、太陽が照らしてくれるからなのだ。
皆さん、初めての輝かしい日曜日が照らしてくれる明るい月曜日をニヤニヤしながら過ごしましょう。