mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

勝負強さと打たれ強さでタイガースに連勝



6月29日 対阪神タイガース 横浜スタジアム 4-2 勝ち


昨日は見事な逆転勝利を遂げたベイスターズ。


勝率の高い火曜日とは異なり、水曜日は(週末ほどではないにしても)なかなか勝てない印象があるが、先発の石田健大投手が先週の巨人戦での敗戦で見えた課題を潰して試合を作ることができるかどうかが一つのポイントだと思う。


石田投手の被打率は右打者に対して .326、左に対して .208とかなり偏りがある。何度も苦汁を飲まされたタイガースの1番〜4番(中野、島田、近本、佐藤輝明)、そして勝負強い6番の糸原選手は左なのでこの点は有利に働くかも知れない。


左打者の続く初回の阪神の攻撃をなんとか抑えて石田投手自身が乗っていけるような投球を期待したい。→味方の拙い守備もあり先制を許したが、最小失点でとどめた。


もう一つ大事なポイントは、見方が点を取ってくれた直後の回ですぐにそれを吐き出すようなことのないようにしっかり踏ん張ること。石田投手は何故かこの点がうまくいかない場合が多かったが、今日の試合ではどうだろうか?→2-1と逆転してもらった直後に山本のソロホームランで追いつかれた。デジャブのようだったが、その後加点して4-2とリードした際には次の回をしっかりおさえてくれた。


安打数はタイガースの方がかなり多かったが、粘り強く失点を防ぎ、少ないチャンスをモノにして勝ち切った。昨日のような万全の試合ではなかったが、勝負どころで競り勝つことができるというのも強いチームになるために必要なことだ。




今日の久しぶりに神里和毅を1番に起用してきた。タイガースの先発ガンケル投手は右腕にも関わらずどちらかと言えば右打者に対する被打率の方が高いが( .241、対左は .182)、練習での好調ぶりがコーチの目に止まったということだろうか?あるいは蝦名選手が疲れからやや調子を落としているという判断かも知れない。


もう一人私が注目しているのは昨日久しぶり(5月18日以来)の猛打賞を記録し逆転ホームランも放ったソト選手。今日の報道によると、小脳梗塞から復帰した石井琢朗コーチの指導で早出のバッティング練習を続けてきたそうなので、その効果が出て復調したことを裏付けるような連夜の活躍を見せて欲しい。→今日もヒット一本と決勝点となる犠牲フライでお立ち台に上がった。よしよし。


1番 神里(RF)

2番 桑原(CF)

3番 佐野(LF)

4番 牧(2B)

5番 宮﨑(3B)

6番 大和(SS)

7番 ソト(1B)

8番 嶺井(C)

9番 石田(P)


継投 石田健大(5回1/3)→クリスキー(2/3回)→エスコバー(1回)→伊勢(一回)→山﨑(1回)


1回表 タイガースの攻撃


先頭の中野選手が三塁線を破るヒットで出塁。次の島田選手のセカンドゴロで一塁走者を追い込んでゲッツーを狙った牧の動きが走塁妨害となり走者は二進。近本三振で二死二塁となったところで佐藤輝明にライト前に運ばれた。0-1と今日もタイガースに先制を許す展開となった。


1回裏 ベイスターズの攻撃


一死から死球で出塁した桑原を一塁において3番佐野恵太がライトスタンド最前列にぎりぎり飛び込むツーランホームラン。とられた後にすぐ取り返す攻撃でベイスターズが2-1と逆転した。



2回表 タイガースの攻撃


一死走者なしから7番山本がライトスタンドに2−2の同点となるソロホームラン。


4回裏 ベイスターズの攻撃


先頭の牧から宮﨑そして大和と3連打で無死満塁のチャンスを作った。

ここで7番ソトはセンターへの大きな犠牲フライで牧が悠々生還。3-2と再び突き放した。


この間にセカンドランナーの宮﨑も進塁しており、一死一、三塁とチャンスが続く。そして8番嶺井もセンターへの犠牲フライを放って加点。4-2とベイスターズのリードは2点に広がった。


その後は6回途中に二人の走者を残して石田が降板した後、クリスキー、エスコバー、伊勢、山﨑康晃と無失点で繋ぎタイガースに連勝した。





ヒット数はタイガース10本に対してベイスターズは5本と半分しか打てなかったが、取るべきところでしっかり点を取ることができた。


最初の得点は1回裏だったが、フォアボールとスタンド最前列ギリギリのホームランと全く無駄のない攻撃で2点を奪い逆転に成功した。今日の佐野選手のヒットはこの一本なので、本当に良いところで打ってくれたと思う。


2度目のチャンスは4回裏。序盤からガンケルのボールがやや高かったが、この回はさらに甘いところに行くボールが多かったように思う。それを逃すことなく牧、宮﨑、大和が3連打。


そこからソトと嶺井の犠牲フライ2本で2点を追加した攻撃も全く無駄がなかった。

ガンケルのボールが高くフライを打ちやすかったとは言え、二人続けて簡単に外野フライを打てたのは大人の攻撃だった。


昨日に続いて今日も決勝打はソトで、ヒーローインタビューで神に感謝していた。それ以外にもヒットを一本打っており、本人も大分気持ちが楽になってきていると思う。明日も打って好調期に入ったことを確かなものにして欲しい。


5回以降タイガースのリリーフ陣に完璧に押さえ込まれて一人のランナーも出せなかったことを考えると、4回までの非常に効率の良い攻撃が勝つための必須の条件だったと思う。




先発石田健大は5回1/3、88球、被安打8、与四球1ながら自責点1という粘りのピッチングを見せてくれた。


見ていて凄いというようなボールはほとんどなかったが、左打者の外角(右打者の内角)のストレートがおおむねコースをつけていたこと、そしてその逆のコースのチェンジアップが低めから良い感じで落ちてうまく緩急差をつけられたことが大怪我をしないで済んだ理由かと思う。



6回途中でマウンドに上がったクリスキーは最初なかなかストライクが入らず、神奈川県全域に嫌な予感という暗雲が浮かんだが、外角高め一杯の変化球にストライクコールをもらうことができて(ストライクとは言っていない)山本選手が見逃し三振となったことが大きかった。



その後、エスコバーは速球で圧倒していた中でバントヒットを許し、伊勢が大山にツーベースを打たれたがそれ以外はしっかりおさえて勝利を引き寄せた。この二人は登板過多であることが間違いないが、本当によくやってくれている。なんとか破綻することなくオールスター休みまでたどり着いて欲しい。


そして、最終回は山﨑康晃が気持ちの入ったストレートを多投して糸井、梅野、中野と3人を全て内野ゴロで打ち取ってセーブをあげた。


5回以降はベイスターズの打撃陣が出塁すら全くできず、タイガースに流れが行ってしまいそうな状況下でよく踏ん張ってくれた。5人の投手の見事な仕事ぶりに敬意を表したい。


ヒーローインタビューでは、山崎康晃と石田健大という2014年ドラフトの1位と2位が並んでお立ち台に上がった。


山﨑投手はインタビューで、これからもずっと横浜です、という往年の三浦大輔投手(当時)のようなメッセージをしきりと言っていたが、MLBは諦めてベイスターズで選手としてのキャリアを全うするというような話が首脳陣と決着したのだろうか?いや、多分考えすぎだろう。




中日に三連勝した好調のタイガースと広島に三連敗して気落ちしていたベイスターズの対戦でなかなか難しいと感じていたアナタ。


その中で2勝出来たのだからもうけものだとか仰っているアナタ。


耳寄りの情報をお教えしましょう。


いいですか?


二度あることは三度あるのです。