mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

今日の大敗もホンモノの横浜反撃のために必要な準備だ



7月3日 対東京ヤクルトスワローズ 明治神宮野球場 4-11 負け


昨日は延長戦で惜敗したが、まだこのカード1勝1敗の5分で、今日勝てばスワローズの14カード連続勝ち越しという事態を回避することができる。


そうなればベイスターズとしても今週を5勝1敗で終え、一気に借金を5つ減らすことができる。


非常に重要な一戦だ。


しかし


若い京山投手には、そんなことは気にせず、ひたすら腕を振ってコースに投げ込む投球を期待している。→残念ながら初回から炎上してしまった。




昨日唯一の得点となったソロホームランを放った大田泰示の代わりにライトには左の楠本泰史を入れ6番、大和に代わってこれも左の森敬斗を2番ショートで起用する。


スワローズの先発が右サイドスローの若手、小沢投手であることから左打者を多く入れたということだろう。しかし、データ数が少ないながらも、彼の被打率は右の方が高いようだが、この戦術は奏功するだろうか。


1番 桑原(CF)
2番 森(SS)
3番 佐野(LF)
4番 牧(2B)
5番 宮﨑(3B)
6番 楠本(RF)
7番 ソト(1B)
8番 嶺井(C)
9番 京山(P)


継投 京山将弥(1回2/3)→入江(1回1/3)→クリスキー(2/3回)→三上(2回1/3)→平田(2回)


このところ調子を上げて来ている京山だったが、今日は初回にヤクルト打線につかまった。
先頭打者の塩見に初球の真ん中に入ったストレートをレフトに持っていかれたところから自分のボールを信頼できなくなったかのような投球に見えた。


あっという間に5失点。続く二回にも1点を失いここで無念の降板となった。
その後もベイスターズのビハインドロングのリリーフ陣のリレーは徐々に失点を重ね、終わってみれば11失点の大敗となった。


特に、5番青木選手がホームラン1本を含む3安打猛打賞で3打点、6番中村捕手がツーランホームラン2本で4打点と2人で7打点の大暴れをしており、結局、4-11の大差はこの2人につけられたという見方もできる。


ヒット数はベイスターズ13に対してスワローズが14。


ランナーがたまったところでヤクルト投手陣は粘り、ベイスターズ攻撃陣はもう一本が出なかったが、逆にスワローズはチャンスをことごとく得点に結びつけた。この差が大きな違いをもたらした。




投手陣に関しては2回持たずに6失点の京山投手をはじめ、火のついたヤクルト打線を止められることは出来なかったが、2回途中から急遽登板した入江投手が力強いストレートとスプリットのコンビネーションで無失点に抑えたのは良いピッチングだった。


13安打を放った攻撃陣は、個々に見れば良くやっている。ただし、今日は打線としてのつながりを欠いた。その最大の要因は直前まで好調だった佐野恵太が5打数ノーヒットに終わり、彼のところで打線が分断されたことだろう。


ヤクルトは敵チームのキーマンの攻略法を実に上手く見つけ出して、それを実践するスキルも持っている。佐野恵太の最後の打席で、外角にシュートしながらボールゾーンに落ちて行くフォークボールを彼にしては珍しく完全に体勢を崩して空振りしたところを見て、これはひょっとして対策を練られているのではないかと感じた。


1シーズンに同じ相手と何度も対戦する日本のプロ野球では、互いに投打の対策を練ることのイタチごっこになる傾向があるので、今度はベイスターズ分析班と佐野選手が更に上を行く対策を工夫することを期待したい。


今日は森敬斗と宮﨑敏郎が揃って3安打の猛打賞と好調だった。


ただし、この2人の前に走者を得点圏に進めておくことができず、2人とも打点はゼロに終わった。また、森敬斗の次の佐野が上述した通り封じられ、宮﨑の後ろの下位打線は決して足の速くない彼をホームに返せるほどの長打は出なかったため、得点もそれぞれ1点のみだった。


このあたりが今日の攻撃の得点効率が悪かった主な原因と言えるだろうが、この2人、特に若い森選手が打撃好調となっていることは明るい兆しだ。



もう一つの明るい話題は、牧秀悟の状態がやっと上向いて来たように感じられることだ。


このところ、疲れなのか迷いなのかあるいはその両方なのか、ヒットが出ないこと以上に打席での内容が悪かった。打つべきボールが絞れておらず、色々と手を出しては全く期待感のない凡打で終わることが多かったのだ。


今日の試合でも前半は同じようなバッティングだったが、5回の第3打席で久しぶりのタイムリーヒットを打ってから内容がガラッと変わったように感じた。


第4打席は三塁線の鋭いライナーを村上が好捕してアウトとなったが、その打席でもファウルになった当たりも含めて牧らしいバッティングを見せていた。そして、最終回は甘く入ったボールに対してバットが一閃し、打球速度の非常に速いゴロがあっという間に三遊間を抜けていった。


プロに入ってから一番苦しんだ今回の不調だったが、トンネルの出口の明かりが見えてきたことは彼自身が一番良くわかっているだろう。


来週は久しぶりに彼のバットで勝ちを得る試合も出てくるような嬉しい予感がする。



今日の試合を見て、やはりヤクルトは強い、とても敵わないのではないか、と思ったベイスターズファンの方も多かったのではないかと思う。


私はそう言う印象はあまり持たなかった。


確かに今のヤクルトはとても強い。しかし、そのチームに1勝2敗と勝ち越すことは出来なかったものの、第二戦の最終盤まで互角以上の戦いをして見せてくれた。


最終戦は大差で敗れたが、それも、良い勉強になったはずだ。


自分達にはないものを理解し、真似できるところは真似をして、真似できないものは自分たちの強みを活かして補強する。進むべき道そしてその先にある目標はむしろはっきりして来たのではないだろうか?


このブログでも何度か書いているように、このチームの本当の反撃はタイラー・オースティンが1軍に復帰してスタメン出場できるようになった時に始まる。


今日の大敗さえ、そのために欠かせない準備の一つだったと後日語ることになるように思えてならない。