mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

先週の成績の振り返りと今週の展望 上がり目は多い



例によって週末は連敗したが、落ち込む必要はない。


先週のベイスターズは4位の座を争う阪神タイガースとぶっちぎりの首位スワローズと対戦して4勝2敗と勝ち越し、借金を二つ減らすことに成功したのだ。


6月28日 ○ ベイスターズ 6 - 2 タイガース 勝ち投手 大貫


6月29日 ○ ベイスターズ 4 - 2 タイガース 勝ち投手 石田 セーブ 山﨑


6月30日 ○ ベイスターズ 6 - 5 タイガース 勝ち投手 平田


7月 1日 ○ ヤクルト 4 - 6 ベイスターズ 勝ち投手 今永 セーブ 山﨑


7月 2日 ● ヤクルト 2 - 1 ベイスターズ 負け投手 伊勢


7月 3日 ● ヤクルト11 - 4 ベイスターズ 負け投手 京山




先週の6人の先発投手の成績をまとめてみた。



大貫、石田、今永の3人に勝利が付いたが、ピッチングとして素晴らしかったのは大貫晋一と浜口遥大の二人だ。


大貫投手は7回を自責点1に抑えるHQSで、被安打4、与死球1と走者を5人しか許していない。当然WHIPも0.71という非常に良い数値を示している。


また、奪三振率も7.71と良好で、昨年あたりから鋭く落ちるスプリットなどを駆使して三振の取れるピッチャーに変貌しつつあることを裏付けている。



浜口投手も7回2/3を自責点1に抑える堂々のHQSで普通だったら勝利投手になっておかしくないところだったが、最終盤で一点失って同点に追いつかれ、その後リリーフが打たれてさよなら負けした。


彼もWHIP 1.04、奪三振率 8.21という優れた内容で、しかも相手が強力スワローズ打線だったことを考えれば高く評価できるピッチングだった。ストレートが低めに集まり、チェンジアップの抜けが良い時にはこういう素晴らしい結果を残すことができる人なのだ。



今永投手は初回のストレートが素晴らしかったものの、制球が甘くなるところを痛打される傾向はまだ見られた。ただし、相手がヤクルトだったことは割り引いて考えるべきかも知れない。


東投手はシーズン序盤のどん底から抜け出したことを実証して見せた投球だった。かなりの割合で指にかかった質の良い直球がキャッチャーの構えたコースにビタっと決まっており、奪三振率11.11は6人の中で最高のレベルにある。


石田投手はまだストレートの強さが戻って来ないが、先週よりは改善している。そして、復帰後初勝利を飾ったことで次回の登板ではもっと強気の投球ができるのではないかと思う。


唯一序盤に試合を壊した京山投手は登録抹消されることが今日公示されたが、未勝利ではあるものの、強いボールを投げ込めていることは三浦監督も認めているところなので、勝負所でのコントロールに磨きをかけてオールスター前に戻ってきてくれることを祈っている。





リリーフ陣では、クリスキー、エスコバー、田中健二朗の3人がそれぞれ2ホールドを記録し、山﨑康晃が2つのセーブを挙げた。


入江、エスコバー、田中健二朗、山﨑は無失点で、特に田中投手と山﨑投手の二人はヒットを打たれない完璧な救援だった。



心配なのは、リーグ一位の登板数になってしまった伊勢大夢の過労から来る成績の低下だ。疲れのために抜けるボールが多く、ヒットも打たれてWHIP4.00と彼としては考えられない数字になってしまっている。複数回の失点があり、サヨナラ負けも喫しているので、抹消はしないまでも少し休養をとることが必要だろう。


もう一つ、昨日の試合でクリスキー投手が右肘の違和感で降板したことも気がかりだ。

今日の報道によると、すぐに抹消はせず”慎重に状態を見ていく”ということだが、トミージョンあるいはクリーニング手術といったことに繋がっていく可能性も否定できないように思う。


前回の故障から復帰後、NPBのボールに慣れたのか好投を続けていたのでもし離脱ということになると大きな損失になってしまう。




好調の選手と不調の選手とがかなりはっきり分かれた週だった。

好調なのは、外野手の桑原、大田、内野手の宮﨑、ソト、森の5人で、特にソト選手は長かった不調から脱して週間打率 .421、本塁打2本、7打点という活躍を見せてくれた。


ソト選手は打ち出すとホームランが続けて出る傾向があるので、今週も期待できるだろう。ベンチ内での表情も明るく、本人も良い気分で今週の試合を迎えることができそうだ。



宮﨑選手は昨日の試合で猛打賞の活躍を見せると同時に規定打席に達して、佐野選手に代わって一気にリーグの首位打者に躍り出た。週間打率 .435は素晴らしいが、打点がわずか2というのが週末のヤクルト戦での得点効率の悪さを象徴している。


この後書くように、先週は彼の前を打つ佐野と牧の出塁率が低かったことがその原因だと思うが、今週は宮﨑選手の前にランナーをためるような工夫が必要と思う。


森敬斗は左方向のヒットが多かったが、週間打率 .444という高い数字を残し、盗塁や走塁として広い守備範囲と強肩を生かした遊撃守備でもチームに貢献した。


彼にとってはこうして一軍の戦力として試合をこなしていく経験が大きな財産だと思うし、それが続けられるように周囲が彼に期待する働きを続けて行って欲しい。


そして、私は、どこかのタイミングで森選手を相手先発の左右によらず2番あるいは1番ショートで固定することが今後のベイスターズのチームとしての柱の一つとして必要だと考えている。



佐野選手は週の終わりにかけて徐々にペースダウンし、昨日の試合では5打数ノーヒットと打線がつながらない原因の一つになってしまった。


佐野シフトで極端に狭くなった一、二塁間の鋭いゴロをことごとく捕球されたと思う。ムキになっているということは無いと思うが、本来は広角に打てるバッターなので、今日の休日で一息ついて柔軟な対応を考えてほしい。


牧選手の週間打率は .174と低調だったが、昨日の試合できっかけを掴んだように見えた。


このところ、打つべきボールが絞れておらず、色々と手を出しては全く期待感のない凡打で終わることが多かったが、昨日の試合も前半は同じようなバッティングだった。


しかし、5回の第3打席で久しぶりのタイムリーヒットを打ってから内容がガラッと変わったように感じた。第4打席の三塁線の鋭いライナー(村上が好捕してアウト)、そして、最終回の打席でこの日2本目のタイムリーとなった打球速度の非常に速い三遊間を抜けるヒットはようやく牧選手らしいバッティングが戻ってきたことを立証するものだった。


来週は久しぶりに彼のバットで勝ちを得る試合も出てくるような嬉しい予感がする。




先週の先発ローテーション6人のうち抹消された京山投手を除いた5人は同じ順番で登板することになると思う。対戦相手の先発予想も含めるとこんな感じだろうか?


中日戦(横浜スタジアム)


7月5日(火) 大貫晋一(右) ー 小笠原慎之介(左)


7月6日(水) 石田健大(左) ー 髙橋宏斗(右)


7月7日(木) 東克樹(左)  ー 笠原祥太郎(左)



巨人戦(東京ドーム)


7月8日(金) 今永昇太(左) ー シューメーカー(右)


7月9日(土) 浜口遥大(左) ー 菅野智之(右)


7月10日(日) 阪口皓亮(右) ー 堀田賢慎(右)



先週の水曜日に試合のなかったドラゴンズの先発は今日の投手指名練習に参加した笠原投手と予想したが、報道では彼は6日の先発ということなので、髙橋投手と順番が入れ替わるかも知れない。


昨日(日曜日)に4回途中でノックアウトされた堀田投手を抹消するかも知れないと思っていたが、今日の公示に名前はなかった。恐らく、7日に再登録可能となるメルセデス投手をすぐに対ヤクルト最終戦で先発起用し、日曜日はもう一度堀田選手にチャンスを与えるということでは無いかと思う。


台風4号の進路によっては6日の横浜スタジアムでの試合が中止になる可能性がある。この場合は、石田投手をスライドして日曜日の先発に持ってくるという手もある。


いずれにしても、クリスキー投手の故障で手薄になるブルペンの補強のために、今日抹消された京山投手の代わりにはリリーフ投手が昇格する公算が高いのでは無いかと思う。仮に阪口投手を日曜日に先発させるにしても、一軍には帯同させておいて登録は当日まで待つということでOKだ。


ということで、リリーフ陣については、状況が不確定なクリスキー投手を除いて考えると、次のような布陣になる。


伊勢大夢(右)

山﨑康晃(右)

入江大生(右)

平田真吾(右)

三上朋也(右)


田中健二朗(左)

E.エスコバー(左)


上述した”京山投手の代わりのリリーフ投手”としては、このところファームで5試合連続無失点の投球を続けている三嶋一輝の可能性が高いような気がする。


もし右肩の違和感がまだ残っているようであれば、宮國投手を上げてビハインドロングの層を厚くするということもあるかも知れない。


もう一つの可能性は、エスコバー、タナケンと2枚しかいない左のリリーフの補強として最近支配下登録された石川達也投手を初めて一軍に合流させるということだ。


今週の課題の一つは、疲弊が目に付く伊勢大夢に休養を与えて本来のボールを取り戻させることだろう。彼がこのまま崩れて行ってしまっては、横浜反撃の狼煙を上げることはできない。


打線については、昨日の試合に代表されるように個々の選手は活発で安打数はそこそこ行っているものの繋がりがない点をどうやって改善するかが課題だろう。


先週好調だった桑原、大田、森、宮﨑、ソトをうまく繋げるようにしたい。そして、上に書いたように、私の見立てでは今週あたりから牧の好調期が再び始まることになっているので、彼の4番はひとまず固定で良いように思う。


おすすめの打順として、たとえばこういう感じではどうでしょうか?


1番 桑原将志(CF)

2番 大田泰示(RF)

3番 宮﨑敏郎(3B)

4番 牧秀悟(2B)

5番 佐野恵太(LF)

6番 ソト(1B)

7番 森敬斗(SS)

8番 嶺井/伊藤光(C)

9番 投手


このところ好調の大田泰示は右ピッチャーに対しての打率の方が高いということもあり、上記の相手チームの先発予想では6人中5人が右腕ということになるので、彼を優先的にスタメンで起用することを考えてみたい。


彼と森敬斗は逆でも良いかも知れないが、2番に入った時の大田選手の打率の良さからこの打順にしてみた。



ファームではとうとうタイラー・オースティンが実戦に復帰し、既に5試合に出場し18打数をこなして5安打、1本塁打、打率 .278という成績を残している。


バッティングもまだ本調子ではないようだし、ここまでの出場は全てDHにとどまっているので、ここから徐々に上げていき、守備にもつけるようになったところで1軍合流ということになるだろう。


あるいは、守備につく前に一軍に上げて代打から始めるということもあるかも知れない。この辺りは肘の回復具合と一軍のピッチャーのボールを見る必要性を首脳陣がどのように判断するかによって変わってくるだろうと思う。


今週の一軍昇格の可能性はあまり高くないと思うが、いずれにしても、もう間も無く彼が帰ってくるだろう。その時点でオールスター前に5割復帰という三浦監督の当面の目標に手が届く位置にいれば面白いことになる。