mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

二夜連続の延長引き分けはチーム力が上がってきた証拠



7月8日 対読売ジャイアンツ 東京ドーム 3-3 引き分け


昨日のスコアレスドローのモヤモヤを吹き飛ばすような攻撃を見せて欲しいベイスターズ打線だが、ジャイアンツの先発は2020年ドラフト2位の山﨑伊織投手。コントロールが良く右打者の懐を抉るようなシュートが持ち味の好投手だ。


4月28日の前回対戦では、6回、被安打3、与四球1、奪三振3、無失点という好投を見せつけられ0-7で敗れるという一方的な試合だった。この試合は現地観戦していたが、こんなに無抵抗主義の試合を見たのは初めてだと思って見ていた記憶がある。


対するベイスターズの先発は今永昇太。先月初旬に札幌ドームでノーヒットノーランを達成してから、6失点、5失点、4失点と試合を作れていない。


今日は良い時のピッチング、今永らしいストレートで押し込む投球を見せることができるだろうか?→できた。しかし、試合はそんなことでは決まらなかった。


昨日に続き延長12回まで続く引き分け。見ている我々も疲れたが、選手たちの疲労はそんなものではないだろう。


ベイスターズは2度にわたって勝利にあと一歩のところまでたどり着いたが、2度とも追いつかれた。しかし、この試合、ジャイアンツは一度もリードを奪うことができなかった。


そう、ベイスターズは負けなかったのだ。


瀬戸際で踏ん張れるだけのチーム力はついて来た。あとはそこからもう一歩前に出る何か、恐らく「勝負強さ」と言うどんな指標でも表現できない極限の集中力と経験とで勝ち取る神の祝福のようなものだろう。




脚の故障で抹消された大田泰示に代わって森敬斗が2番ショートに入り、6番にはやや調子を落とし気味の蝦名がスタメンとして出場。それ以外はこのところほぼ同じオーダーを組んでいる。


1番 桑原(CF)

2番 森(SS)

3番 佐野(LF)

4番 牧(2B)

5番 宮﨑(3B)

6番 蝦名(RF)

7番 ソト(1B)

8番 嶺井(C)

9番 今永(P)


継投 今永昇太(8回)→山﨑(1回)→H 田中(1回)→平田(1/3回)→H 入江(2/3回)→エスコバー(1回)


4回表 ベイスターズの攻撃


二死から4番牧がジャイアンツ先発山﨑投手の2球目を引っ張ると強烈な打球が3塁戦を破った。ツーベースヒットでチャンスを作る。


続く現在セリーグ首位打者の5番宮﨑が1-2と追い込まれながらピッチャー返しの打球はマウンドでやや弾んで二塁吉川尚輝のグラブの少し先を抜けるセンター前ヒット。


ツーアウトでスタートを切っていた牧がセカンドから悠々と生還し、ベイスターズが1-0と先制に成功した。一昨日のドラゴンズ戦の初回以来実に24イニングぶりとなる得点だった。



9回裏 ジャイアンツの攻撃


二死走者無しから1番吉川尚輝が山崎康晃の初球、真ん中高めに浮いたストレートをジャストミート。無情にも右中間スタンドに飛び込むソロホームランでジャイアンツが土壇場で1-1の同点に追いついた。



11回表 ベイスターズの攻撃


先頭の桑原がフォアボールで出塁し、大和の送りバントでセカンドに進む。

佐野もフォアボールで出塁したが、牧はレフトフライに倒れた。


続く好調の宮﨑は敬遠気味のフォアボールで歩かされ二死満塁。

勝負の相手に指名されたのは途中から6番に入った関根だったが、2-2からの5球目を見事に打ち返し、一、二塁間をゴロで抜ける2点タイムリーヒット。3-1と突き放すことに成功した。


11回裏 ジャイアンツの攻撃


しかし、その裏登板した平田は先頭の大城にライト前ヒットを許すと二死からポランコに再び痛恨の同点ツーランホームランを左中間に叩き込まれた。3-3



12回は両チームとも無得点で3-3のまま試合終了。ベイスターズにとっては連夜の引き分けとなった。




今永昇太はよく投げた。ノーヒットノーラン以降の登板では間違いなくベストのピッチングだった。8回、123球、被安打1、与死球1、7奪三振、無失点のHQSで強力なジャイアンツ打線をしっかりと封じ込めた。


立ち上がりは時折逆球もあったが、後半になって安定感を増していった。

本来であれば完封勝利を狙いたいところだったが、球数が嵩んだため8回を投げ切ったところでの交代となった。


今日のような投球が続くようだと本当にエースとしての信頼感が増してくると思う。

もう一歩のところだ。頑張って欲しい。



先制点をもたらした牧の二塁打は非常に鋭い当たりで彼の好調時のものだったし、宮﨑のセンター前ヒットもまさにお手本のようなバッティングだった。


この二人と佐野のクリーンアップを核として、これから得点力を高めて行って欲しい。

そのためにも、タイラー・オースティンの復帰が待ち遠しい。


山﨑康晃はこのところ無失点の試合が続いていたが、久しぶりにやってしまった。


簡単にツーアウトをとって少し投げ急いでしまったのだろうか?

打順が1番に戻って今日今永から唯一のヒットを放っていた吉川尚輝に投じた初球が真ん中高めのストレート。長打さえなければと言うところで1番投げてはいけないボールだったと思う。


今永の力投や再三のファインプレーで守ってきた虎の子の1点をこう言う形で吐き出してしまうのはクローザーとして非常に悔しい思いだったろうと思う。しかし、今となっては、その悔しさを次回の登板にぶつけてやり返すしかない。


平田真吾も連投が続いていたとは言え、手の長いポランコに絶対禁物の外角高めに浮いたスライダーを投じて一発で持って行かれた。明かな失投と言う他ない。


まあ、こう言う日もある。


2度先行して2度とも追いつかれた嫌な流れを断ち切るような快投をハマちゃんに期待して今日のところは筆を置こう。


ハマちゃん、負けんなよ!