mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

佐野キャプテン執念のサヨナラ打でゲーム差無しの3位へ



7月16日 対東京ヤクルトスワローズ 横浜スタジアム 3-2 勝ち


昨夜遅くMLBで通算20勝のロバート・ガゼルマン投手をDeNAが獲得したという報道があり、今日になって球団からも公式に発表があった。


ガゼルマン投手はメッツ時代の2017年には先発で8勝、2018年には抑えに転向して13セーブを挙げた実績がある。


速球は最速159km/hで、平均速度149km/hの高速シンカーでゴロを打たせるスタイルらしい。加えて、カーブとチェンジアップを操り、コントロールも良好とのこと。


故障で離脱したクリスキー投手の経過に関して情報が無いところでのガゼルマン投手の獲得はシーズン後半の追撃に必要なブルペンの充実をもたらしてくれることを期待したい。


今日の横浜は雨が降ったり止んだりという状況だったが、スタジアムは開門し、15分遅れで試合が開始された。試合の途中で雨が強くなる時があり中断もあったがなんとか最終回までたどり着き、劇的なサヨナラで勝利を飾った。


デーゲームで巨人が広島に敗れていたため、とうとうジャイアンツと順位が逆転した。

広島が2位に上がり、ベイスターズはゲーム差無しの3位で再びAクラス入り。借金も2まで減らした。


ジャイアンツは0.5ゲーム差で4位。そして中日に延長戦で敗れた阪神は巨人と0.5ゲーム差の5位となり、一夜で同率3位から5位に順位を下げた。


とは言え1ゲーム差の中に4チームがひしめく混戦はまだ続いている。明日も勝ってこの状況を発展的に解消したいところだ。




スタメンはこのところほぼ固定されてきた感がある。


バッテリーは今永昇太と嶺井博希。ショートに森敬斗が入る場合は8番が定位置になったようだが、投手の前に俊足の打者を入れて送りバントの確実性を高めるという狙いもあるのだろう。


1番 蝦名(RF)

2番 桑原(CF)

3番 佐野(LF)

4番 牧(2B)

5番 宮﨑(3B)

6番 ソト(1B)

7番 嶺井(C)

8番 森(SS)

9番 今永(P)


継投 今永昇太(7回)→H エスコバー(1回)→勝 伊勢(1回)


2回裏 ベイスターズの攻撃


一死から宮﨑が二遊間をゴロで抜けるセンター前ヒットで出塁すると、続くソトがスワローズ先発原樹理の初球、外角高めのストレートを右に打ち返しライトスタンド最前列のポール際に飛び込む先制ツーランホームランを放った。2-0とベイスターズがリード。



4回表 スワローズの攻撃


この回先頭の3番荒木がフォアボールで出塁し、続く村上が今永昇太の2球目、インローのストレートを強振するとバックスクリーン横の奥に届く大きな同点ツーランホームランとなった。


2-2の同点。さすが村上と言う打撃だったが、あのコースはいくつかある村上選手のスイートスポットの一つだったと思う。


今永投手も試合後に語っていたが、投げてはいけないところに投げてしまった勿体ない投球。


その後もベイスターズは走者を出し押し気味に試合を進めるが決定打が出ない。


そんな中で迎えた9回裏 ベイスターズの攻撃


一死から桑原が四球で出塁した。


打席に入ったのは3番佐野恵太。フルカウントまで粘り、7球目となるスワローズ3番手今野投手の失投を逃さなかった。


キャッチャーは外角ボール気味のところにミットを構えていたが、ほぼ真ん中に甘く入ったストレートを振り抜き、センターオーバーのフェンス直撃ツーベースヒット。


一塁走者の桑原は一旦サードで止まったが、中継に入ったショートの西浦が送球のタイミングでボールをリリース出来ずあらぬ方向に叩きつけてしまうミスをするのを見て再度スタートを切り、ホームに頭から滑り込んだ。3-2でベイスターズの勝利。


最後はスワローズの守備の綻びもあって、雨の中の劇的なサヨナラ勝ちとなった。





今日の今永昇太の投球は良くも悪くもない、と言う感じだったが、変化球特にチェンジアップが制球出来ずに球数がかさんでしまった。


村上のツーランホームランは、前の打者荒木をフォアボールで出塁させた直後のもので、あまりにも失点効率が高かった。


実は荒木に対して2-2と追い込んだところで雨が強くなり中断を挟んでいるため、再開直後に不用意にフォアボールとホームランを許してしまった、ある意味不運な失点でもあった。


今日は7回、117球、被安打3、与四死球4、奪三振5、失点2と言うHQSのピッチングだったので文句の無い結果だったのだが、4回表の失点が勿体なかった。


しかし、今永投手の持ち味でもあるスピンの効いたストレートは当たるとよく飛ぶという意味で飛翔癖と表裏一体のところがある。


今日の奪三振数が彼にしては少なかったこともストレートのキレとコントロールが万全のものでは無かったことを物語っている。先週の120球を超える投球数の影響は少なからずあるように思う。


しかし大事なのはチームが勝ったということ。しっかりとエースの仕事をしてくれた。


オールスター前にもう一度甲子園で登板機会があると思うので、どんな形であれ、そこでもチームに勝利をもたらして欲しい。





今日も打線は9安打を放ち、活発な状態をたもっている。ただし、その中でマルチヒットは佐野恵太一人だけだった。


先制のツーランホームランを放ったソト選手の活躍も特筆すべきものだが、なんと言っても今日のヒーローはエラーがらみとは言え実質的なサヨナラ打で勝利をもたらした佐野キャプテンだろう。



スワローズは佐野選手に対して、サードがショートのあたりまで移動して、一、二塁間に内野手3人が並ぶと言う極端はシフトを敷いているが、それを嘲笑うかのように遥か彼方にとんでいく大飛球だった。


0-2とあっさり追い込まれた後、フォークボールを平然と見逃すなど、バッテリーが逆にプレッシャーを感じるような展開に持ち込んだのは彼の技術と経験の成せる技だと思う。そして、投手はいつか甘いコースのストレートを投げざるを得ないような状況になっていった。


こうした打席での振る舞いも含めて、さすがの一言だった。


感謝の気持ちを込めて久しぶりに回文を一つ。


夜中、佐野恵太池の魚よ