mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ドラゴンズに勝ち越して5割復帰 そして甲子園へ



7月20日 対中日ドラゴンズ バンテリンドームナゴヤ 6-4 勝ち


昨日の惜敗の後、大事なのは連敗しないことだ。


足首の故障で昨日はベンチ外だった牧秀悟は今日も試合前のウォームアップに参加していないようなので欠場が濃厚だ。勿論、無理する必要はない。


セカンドを誰が守ることになるのだろう?


守備的に行くのであれば、セカンドには大和選手を起用してショートに森敬斗というところ。大和は昨日と同じ6番、森はピッチャーの前8番ということになるだろうか。


攻撃陣を厚くする場合は、セカンドにソト選手、ファーストに佐野恵太を入れて外野に桑原、蝦名そして左打者にもかかわらず対左投手打率の高い関根選手を起用するという手もあるが、三浦監督と石井琢朗コーチはこのフォーメーションを禁じ手にしているように思う(ソト選手のセカンドは確かに怖い)。


ベイスターズの先発は大貫晋一。前回の登板は彼らしいコントロールが見られなかったが、今回は得意としているドラゴンズ戦で上手く立て直してくることができるだろうか。


対するドラゴンズの先発は笠原投手。一時は打ち込まれることが目立ったが、今シーズンはチェンジアップ頼みの以前とは異なる新たな投球モードを見出したようで、決して侮ることはできない。




昨日以来(今日の記事の冒頭にも書いたが)、欠場の牧秀悟の代わりに大和をセカンドに入れて6番、ショートには森敬斗を8番で起用すると良いのでは無いかと言っていたが、その通りとなった。


最近、三浦監督との間で、心と心がつながるようになってきた(ウソ)。

もう一本が出なかった昨日の試合とは異なり、勝負どころでの一押しができるようになることを祈っている(ホント)。


1番 蝦名(RF)

2番 桑原(CF)

3番 佐野(LF)

4番 ソト(1B)

5番 宮﨑(3B)

6番 大和(2B)

7番 嶺井(C)

8番 森(SS)

9番 大貫(P)


継投 勝 大貫晋一(6回2/3)→H エスコバー(1/3回)→H 伊勢(1回)→山﨑(1回)


4回表 ベイスターズの攻撃


先頭の大和がライト前ヒットで出塁すると続く嶺井が笠原投手の高めに浮いた変化球を豪快にフルスイング。打った瞬間入ったと確信してバットを投げる当たりはレフトスタンド中段付近に入る先制ツーランホームラン。2-0とベイスターズがリードした。


嶺井は2回の攻撃でも一死二、三塁のチャンスで打席が回ってきたが、その時は三振で無得点に終わり悔しそうにしていた。大和にバントさせて二、三塁にするということの意味、つまり嶺井は三振せずに最低限の仕事をしてくれるはずだと言うベンチの期待を裏切ってしまったことは彼自身が良く分かっていたはず。


だからこそ、名誉挽回の先制ホームランは嬉しかった筈だ。



5回表 ベイスターズの攻撃


無死から桑原がヒットで出塁し、続く好調の3番佐野恵太が笠原投手の高めの変化球を振り抜いてライトスタンドへのツーランホームラン。身体の軸が全くブレず、コマのように速い回転でスイングした佐野らしいバッティングだった。


4-0とベイスターズのリードは4点に広がった。



7回表 ベイスターズの攻撃


この回先頭の蝦名が2-0からドラゴンズの3番手福投手のインコースのストレートを強振してレフトスタンドに持って行くソロホームラン。


簡単なボールではなかったように見えたが、インコースを読んでいたのだろうか?身体を開いて内角をうまく捌いたバッティングは打撃センスと技術を感じさせるものだった。


これで5-0、楽勝で勝ちパターンの中継ぎを温存できるかと思ったが、そんなに簡単な話ではなかった。


7回裏 ドラゴンズの攻撃


先頭のビシエドにライト前ヒットを許し、続く5番の木下選手にはカウント1-2と追い込みながら甘く入ったスプリットをレフトスタンド最前列に放り込まれてツーランホームラン。5-2と追い上げを許した。


その後、大貫は二死まで漕ぎ着けたが、一塁に走者を残してエスコバーにスイッチ。ここは難なく抑えて追加点は許さなかった。


9回表 ベイスターズの攻撃


二死一、二塁から頼れるキャプテン佐野恵太がつまりながらもセンター前に落とすタイムリーヒットで二塁走者森敬斗が悠々とホームに生還し6-2と再びドラゴンズを突き放した。


9回裏 ドラゴンズの攻撃


マウンドにはクローザーの山﨑康晃。先頭打者は三振に打ちとったものの、続く福田選手に初球を思い切り引っ張られ、ライナーでレフトのポールに当たるソロホームラン。6-3と差を詰められた。


次の8番土田選手は完全に打ちとったショートゴロだったが、森敬斗がファーストにワンバウンドの送球。これを守備固めでファーストに入っていた田中俊太が捕球できずセーフ。


その後、進塁打で二死二塁となったところで打順は1番に戻り、高打率の大島選手にはセンター前ヒットを打たれて6-4。雲行きがかなり怪しくなった。


山﨑は続く岡林にもヒットを打たれて暗雲が立ち込めたが、代打山下選手をレフトライナーに打ちとって何とか勝利を収めることができた。




大貫晋一は昨日の石田健大と違って序盤から安心して見ていられる安定したピッチングで、一死一、二塁となった5回裏以外はピンチらしいピンチもなかった。そして、このドラゴンズの得点機も後続を落ち着いて打ちとり危なげない。



しかし、7回になって投球数が100に近づくと球威、制球ともに少し怪しくなってくる。

この日唯一の失点となった木下のツーランホームランも真ん中付近に甘く入ったスプリットだった。


今季の大貫はスプリットで三振を奪うことが多く、この球種の比率が高まっていると思う。そして、フォークやスプリットを多く投げる投手の共通した傾向は試合の後半で握力が低下するということだ。


改善方法は何だろうか?


シーズン途中で握力の持続性を高めるトレーニングと言うのは可能なのだろうか。あるいは、序盤はスプリットの割合を減らして力を温存するという配球が現実的な対策かも知れない。


とは言え、今日も6回途中まで投げて、100球、被安打7、与四球ゼロ、奪三振8、失点2で堂々たるQS。7勝目を挙げて、自身2度目となる二桁勝利に向けて好位置につけている。


今日の打線はドラゴンズ(12安打)を下回る9安打だったが、3本のホームランが効いて勝つことができた。


この3連戦はいずれも安打数の少ない方が勝つという皮肉な展開になった。逆に言えば、安打は出るものの得点圏で決めきれなかったチームが負けたということだろう。


それにしても最近の佐野キャプテンは頼りになる。今日もツーランホームランを含む3打点、猛打賞の活躍で打率を .334にまで上げた。


4番に入って好調のソト選手の貢献もあって、牧秀悟離脱の穴をしっかり埋めてくれている。


1番に起用されている蝦名の活躍もチームに勢いをもたらしていると思う。長打もある俊足好守の1番バッターというのはやはり良いものだ。スワローズの塩見選手もそうだが、強うチームにはこう言う選手がふさわしい。



今日の救援陣は明暗を分けた。


回またぎの8回で左打者二人にヒットを許して降板したエスコバーと最終回にホームランを打たれさらにエラーがらみでもう一点失った山﨑康晃にとってはあまり良い日ではなかっただろう。


この二人は、回またぎとセーブ機会ではない局面でのクローザーの登板、と言うそれぞれリリーフの失点アルアルに該当しているとは言え、出たからにはやはり抑えなくてはならない。

登板数も増えて疲労はあるだろうが、オールスター休みをうまく使ってリフレッシュし、夏を乗り切って欲しい。


この二人とは対照的に良かったのが伊勢大夢。


エスコバーの残した8回裏無死一、二塁のピンチに登板し、代打平田と4番ビシエドをいずれも素晴らしいストレートで連続三振に打ちとった。


特にビシエドへの最後の一球はインコース高めの絶対手が出るが絶対打てないボールだった。先日の初セーブ以降、リリーバーとしてのレベルが一つ上がっていると感じる。





オールスターまでの三浦監督の公約「勝率5割復帰」は現時点では達成している。しかし、公約通りとするためには、オールスター前の最後のカード、甲子園での阪神戦に勝ち越さなくてはならない(厳密には1勝1敗1分け以上)。


例年と異なりホームに強いタイガースしかもエース青柳晃洋を含む表ローテに勝ち越すのは容易ではない。


予想される両チームに先発投手はこんな感じだろう。


22日金曜日 坂本裕哉ー青柳晃洋


23日土曜日 今永昇太ー伊藤将司


24日日曜日 浜口遥大ーガンケル


タイガース先発の3人はいずれも苦い思い出の方が多い容易ならざる相手だ。


特に青柳晃洋投手は今季絶好調。まだシーズン半ばであるにもかかわらず既に10勝を挙げており(大野雄大が10回1安打完封した時に一点だけ取られて喫した1敗のみ)、防御率1.47、WHIP0.84と言う素晴らしい数字を残している。


対するベイスターズの先発は一時期満塁ホームラン製造機と揶揄された坂本裕哉。かなり部の悪いマッチアップだが、もしこの対戦で勝つようなことがあるとチームにさらに大きな勢いが加わることは間違いないl


青柳投手は対右打者の被打率が .130と極めて低く、左打者の方がまだ隙がある(と言っても被打率は .236と低いが)ので、ベイスターズは青柳キラーと言われている神里選手を含む左打者を並べた打線を組むことになるだろう。


捕手は戸柱、内野手で森、柴田、外野は神里と関根あるいは楠本と言ったところが候補になるだろうか。


簡単な闘いではないだろうが、前半戦最後のカードを2位で終われるかどうかと言う高いレベルの争いで迎えられることを幸せに感じてチームを応援しよう。