mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

三浦監督のオールスター休みの宿題



7月24日 対阪神タイガース 阪神甲子園球場 0-1 負け


昨夜はエース今永で落とし、連敗でオールスター前の借金完済ならず。


しかし、今日勝てば借金1となり、3位で前半戦を終えることとなる。


オールスターに出場する選手はそこでの活躍のため、それ以外の選手は良い休養とするためにも前半戦最後の試合を勝利して気持ちよく締めくくりたい。


今日の先発は浜口遥大とガンケルのマッチアップ。


ハマちゃんはこのところ持病のフォアボール連発も治り、比較的安定したピッチングを見せてくれている。今日も得意の甲子園のナイターで魔球チェンジアップを操り、粘りのピッチングを見せてくれるか?


→見せてくれた。有難うハマちゃん。




タイガースの先発ガンケルにはあまり好相性ではないが、前回6月29日の対戦では4回4得点とそこそこ打っている。


この試合では初回に佐野恵太がツーランホームランを放ち、先手を取って優位に試合を進めることができた。今日も上位打線の活躍で先制することができるだろうか?


→できなかった。



今日も6番までは通常通りの打線。7番レフトには昨日2年ぶりとなるソロホームランを打った細川成也が起用された。昨日の一打で余裕ができたと思うので、少し肩の力を抜いてミート率を上げて欲しい。芯にあたれば打球は人並み以上に飛ぶのだから。


8番捕手はこのところハマちゃんとバッテリーを組むことの多い戸柱恭孝。我が社の中では壁性能が高い方なので、ハマちゃんが思い切ってチェンジアップを落とせるように今日も頑張って欲しい。


機動力のあるタイガースの一二番に対する抑止力として、ハマちゃんの上手な牽制と併せて彼の精度の高いセカンド送球にも期待したい。


1番 蝦名(RF)

2番 桑原(CF)

3番 佐野(1B)

4番 牧(2B)

5番 宮﨑(3B)

6番 大和(SS)

7番 細川(LF)

8番 戸柱(C)

9番 浜口(P)


継投 負 浜口遥大(6回)→入江(1回)→エスコバー(1回)


4回裏 タイガースの攻撃 0-1


一死二、三塁から大山が浜口の真ん中高めのストレートを打ち返し、センターライナーの間にサードランナーが生還してタイガースが先制。


何と、これが両チーム通じて唯一の得点となり、このままゲームセット。


ベイスターズは完封負けでこのカード3連敗。


借金3の4位となり、何ともモヤモヤした形で前半戦を終えた。




この三連戦でベイスターズのあげた得点は2本のソロホームランと内野ゴロによるものだけ。

27イニングでタイムリーヒットは一本もなかった。


昨日の嶺井選手のセンター前の当たりが近本選手のスーパープレーでアウトになった場面や、今日の試合の得点機での大和や桑原の良い当たりがいずれも野手の正面に飛んだ場面など、運に見放されていたとも言える。


また、良く言われるように、タイムリーヒットはビンに入ったケチャップと同じで、出ない時はイライラするほど出ないが、一旦出始めるとドバドバ出るものらしい。


しかし、チームの指揮をとる三浦監督としては、だからと言って、運任せという訳には行かないだろう。


この三連戦はどの試合も7本ずつ合計21本のヒットを打っているが、得点に絡んだのは2本のソロホームランと初戦の最終回に無死二、三塁としてその後内野ゴロ2本でホームまで生還した柴田と宮﨑の2本のヒットのみ。


つまり、残りの17本のヒットは打点にも得点にも絡んでいないことになる。

この問題を改善し、得点効率を上げる方法を考えるのがオールスター休みに三浦監督が取り組むべき最初の宿題だ。


まず考えるべきことは宮﨑敏郎の打順だろう。


今週の中日戦と阪神戦の6試合で宮﨑選手は不動の5番に座り、23打数8安打で打率 .348と好成績を残している。しかし、打点はゼロなのだ。


5番打者が8本のヒットを打って打点が一つも無いというのは尋常ではない。理由は簡単だ。

得点圏で一度も打てなかったのだ。


そして、この傾向は今週だけではない。


今シーズンこれまでのところ、打点がわずか24しかない。打率 .318で84本の安打を放っていながら打点がこの程度にとどまっているのは、得点圏打率 .222という数字がその理由を物語っている。


しかし、彼の名誉のために言うならば、得点は31であり、打点を上回っているのだ。


決して強みとは言えないベイスターズの下位打線の打撃で31回ホームまで帰って来ているということは、もし、彼の後に佐野や牧そしてソトがいれば、さらに得点は増していくことだろう。


さらに言えば、彼ら強打者が後ろにいてくれれば、宮﨑選手の得点圏での勝負弱さ(恐らくそれは「オレが決めなくちゃ」という重圧と無縁ではないだろう)も改善されるように思う。


と言うことで、脚の遅い巧打者は5番と言う公式にこだわっているであろう三浦監督には、是非、現実を直視して、後半戦では宮﨑選手を2番あるいは3番打者として起用して戴きたい。


確かに宮﨑選手はプロ野球選手としては鈍足の部類だと思う。しかし、今シーズンの彼の走塁意識の向上は目覚しいと思う。得点が31ある理由の一つはこの走塁面での改善でもあるのだ。


昨日の試合で嶺井のあわやセンター前という当たりで飛び出しており併殺となってしまったが、鈍足の宮﨑選手が得点に寄与するためには積極的な走塁が必要で、こうした弊害にもある程度は目を瞑るべき、と私は思う。


でも宮﨑は併殺が多いから、とか仰るそこのあなた、宮﨑が5番打者で一塁に佐野あるいは牧が一塁にいる場合と、彼が2番打者で一塁に桑原がいる場合で、どちらが併殺の可能性が高いと思いますか?



もう一つ言うと、牧の4番にもそれほど拘らなくて良いように思う。その理由は、ソト選手が4番に入るとやけによく打つと言うことだ。


これからこの宿題に向き合う三浦監督に私からのお薦めは次のようなものだ。


1番 桑原(CF)

2番 宮﨑(3B)

3番 佐野(LF)

4番 ソト(1B)

5番 牧(2B)

6番 蝦名(RF)

7番 嶺井(C)

8番 森(SS)

9番 投手


勿論、タイラー・オースティンが復帰すれば、彼をクリーンアップで起用することになる。


桑原か蝦名あるいは大田泰示、その時点で走攻守トータルで最も相応しい選手を1番センターで残して彼を3番に、そして4〜6番は佐野、牧、ソトの適性と後半戦での状態を吟味して決めていけば良い。何度も書いているが、この時が横浜反撃のブーストをかける時だ。


明日は試合がないので、投手陣について、やはりオールスター休みの宿題を考えてみようと思う。