mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

森原康平投手の入団会見と8月の先発ローテーション



7月31日 対読売ジャイアンツ 横浜スタジアム 中止


シーズン後半が始まってまだ二試合だが、中日と阪神が2勝0敗、広島とヤクルトが0勝2敗となっており、ここまでのところは明暗がはっきり分かれた印象だ。


それにしても、阪神は前半最後の3連戦でベイスターズをスイープしてから、投打ともに絶好調という感じだ。対するヤクルトは未だコロナ離脱組が本調子ではなく我慢の時が続く。


今日の先発はガンケルと原樹理。原投手は前回登板(7月23日広島戦)では、1/3回で被安打7、被本塁打1、自責点6という大炎上だったが、オールスター休みで課題を克服し立て直してきているだろうか。


広島ー中日は野村投手と松葉投手の先発が発表されている。

最下位のドラゴンズがマツダスタジアムでカープをスイープしたら衝撃的だが不可能ではない。


ドラゴンズ打線のつながりも良くなってきており、野村投手を攻略できる可能性をあるように思う。対する広島打線は明後日からベイスターズと対戦するため、そっとして置いて欲しいが、秋山か坂倉あたりが大当たりすると一気に打線全体に火がつくような予感もある。


仮にカープが三連敗すると、この三日間試合のないベイスターズとゲーム差なしで並ぶことになるが、どうだろうか?




伊藤裕季也選手とのトレードで楽天から入団した森原投手は昨日横浜スタジアムに挨拶に訪れてい多様だが、今日になって入団会見が今日開かれた。


森原投手は広島出身の30歳で、近畿大工学部から新日鉄住金広畑を経て2016年ドラフト5位で楽天イーグルスに入団。プロ通算177試合に登板して8勝、4セーブ、49ホールドの実績を有している。


185cm 88kgの右投げ左打ちで、150キロを超える直球とキレのある変化球(フォークボールとスライダー)で奪三振能力もあるリリーバーだ。


今日の入団会見での本人のコメントをピックアップしてみる。


”最初はびっくりだったんですけど、今はかなり前向きにバリバリやってやろうという気持ちでいます。”


”奪三振はこだわっているので、三振がしっかりとれるようなピッチングをして1試合でも多く戦力になれるようにしたい。”


”(DeNAは)戦力があってもっともっと上を狙っていける。その中の1ピースになれたらうれしい。”


同席した三原監督代表も”投手陣の負担が大きい。(試合中止の影響もあり)後半に試合が多くなるので、中継ぎ投手陣の力が必要になってくる。彼は実績がありますし、大いに期待して獲得に至りました。”と言っており、まさに即戦力としての獲得だということが良くわかる。


ベイスターズのブルペンは、山﨑康晃、エスコバー、伊勢、入江、平田といったところが現在勝ちパターンあるいはそれに準ずる位置付けとなっているが、これに加えて、森原投手と新入団のロバート・ガゼルマン投手が同様の役割を果たせるとなると、中継ぎローテーションを組んで、ダブルヘッダーもあるかも知れないと言われている9月の過密スケジュールを乗り切っていくことも可能になる。


森原選手、ようこそベイスターズへ。


手術明けということなので、無理をせず、9月の書き入れ時に向けて徐々にスピードアップしていってください。


新しい環境であなたの本分である三振の取れる素晴らしいピッチングを見せてくれることを期待しています。




ジャイアンツのクラスター発生により7月29日〜31日の3連戦が中止となったため、ベイスターズの後半戦開幕は8月2日からの横浜スタジアムでの広島戦となった。そして、5日からはバンテリンドームに移動して中日との3連戦に臨む。


三浦監督のコメントによると、7月29日と30日は大貫晋一とF.ロメロの先発が予定されていたようだが、当然、このローテーションも見直しが必要となる。


東克樹と上茶谷大河がまだ一軍に合流していない現時点で、先発ローテーション入りの候補となるのは、石田健大、大貫晋一、坂本裕哉、今永昇太、浜口遥大、F.ロメロ、京山将弥の7人。


今シーズンの彼らの対広島、対中日の成績をまとめてみる。



対広島3勝12敗、対中日10勝2敗という極端な対戦成績を反映して、ドラゴンズは抑えているがカープには打たれているという投手が多い。特に、今永投手と浜口投手は中日をほぼ完璧に抑えているのに対して、カープには被打率3割台後半とかなり打ち込まれていることがわかる。


この表は、両チームと対戦のあった投手について、対戦成績の差分(対広島ー対中日)を計算したものだ。青色は広島に対してより良い成績を上げていることを示し、オレンジ色は中日に対してより良い成績を上げていることを表す。



この表からも、今永投手と浜口投手は広島戦を避けて中日戦に回した方が良さそうだ。


他方、石田投手は、広島との対戦成績の方が中日よりもやや良い。また、坂本投手もWHIPと被打率は広島戦の方が低く、走者を出さずに投げられていることがわかる(ただし、失点は中日よりも多い)。坂本投手が先発の場合の第二先発という役回りになることもある京山投手も広島戦では比較的安定しており、さほど苦手意識はないだろうと思う。


ここまで見ると、来週のローテーションとしては、2日からの広島戦に石田投手と坂本投手、5日からの中日戦に今永投手と浜口投手を起用するのが良さそうだ。




ロメロ投手は広島との対戦はないが、中日戦は得意にしているので、5日からのバンテリンドームでの中日戦に回ってもらおう。


そうなると、2日からのスターナイトでエース級のピッチャーが欲しいので、大貫投手には広島戦の初戦で先発してもらうことにしたい。



火曜日からのローテーションは即ちシーズン後半戦、特に東克樹が本格的に復帰する前のローテーションでもあるので、来週の対戦相手だけで軽々には決められないという事もある。


8月第二週以降の日程を見てみると、週の前半(火曜日〜木曜日)には阪神とのカードが二つ組まれており、後半(金曜日〜日曜日)には約ロトとのカードが二つ組まれている。


そこで、上と同様にこの2チームとの対戦成績をまとめてみる。



ここでも、やはり、今永投手と浜口投手はヤクルト戦で比較的安定しているのに対して、阪神戦では打ち込まれている(ハマちゃんは甲子園で好投するということもあるが、8月の対戦は横浜と京セラドームなので該当しない)。そして、石田投手と大貫投手は阪神戦の成績が良い。



このことからも、大貫、石田を週の前半に、今永、浜口を後半に配置するというのは少なくとも8月に関しては正解だと思われる。





以上から、8月の先発ローテーションを次のようにするべきと提言したい。


火曜日 大貫晋一(右)


水曜日 坂本裕哉(左)/京山将弥(右)


木曜日 石田健大(左)


金曜日 今永昇太(左)


土曜日 F.ロメロ(右)


日曜日 浜口遥大(左)


このうち、火曜日の大貫、金曜日の今永、そして日曜日の浜口については、ローテーションの柱として少々のことでは動かさず固定して回していきたい。また、木曜日の石田についても、これに準ずる扱いで良いと思う。


水曜日の坂本/京山組と土曜日のロメロについては、東と上茶谷の状態の推移を見守りつつ、適宜、状態の良い選手を起用するという競争と位置付けるべきだろう。


このローテーションで、今後、4勝2敗ペース。悪い時でも3勝3敗で回していくことができれば、Aクラスでペナントレースを終え、久しぶりにクライマックスシリーズに進出することが現実的になってくる。