mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

難敵カープを破って横浜反撃の始まりだ



8月2日 対広島東洋カープ 横浜スタジアム 5-2 勝ち


随分と待たされたが、ようやく2022年シーズンの後半戦が始まる。


ここまでベイスターズは89試合を消化して42勝45敗2分。借金3で3位カープとゲーム差なしの4位というポジションにいる。


今日からはそのカープとの3連戦だ。


今シーズンこれまでカープに対してホームでは0勝6敗と一方的にやられている印象だ。去年までのタイガースの横浜スタジアムでの勢いがそのまま乗り移ったかと疑うほどだ。


両チームの先発は今永昇太と森下暢仁。


森下投手は流石に侍ジャパンでも活躍している好投手だけあって、毎度苦杯を舐めさせられているが、前回の対戦(6月25日横浜)では、7回9安打2四球で4点を奪っている。


この時は浜口投手が3回に突如乱れて5点を失い敗れたが、今日は雪辱を果たすことができるだろうか?




期待のオースティンが一軍に合流したが、今日のところはベンチスタート。勝負どころでの代打で出場することになるだろう。


参考までに、スタメンの各打者の森下投手に対する打率(今シーズンのみ)を記した。これを見ればわかるように、今季の相性とデータを考慮して組まれた打線であることがわかる。


相性の良さを活かして、1番から6番までの初回集中攻撃で先手を取り、試合を優位に進めたい。


1番 楠本(LF)対森下打率 .267
2番 蝦名(RF)同 .333
3番 佐野(1B)同 .455
4番 牧(2B)同 .308
5番 宮﨑(3B)同 .286
6番 大和(SS)同 .417
7番 嶺井(C)対戦なし
8番 桑原(CF)同 .000
9番 今永(P)


継投 勝 今永昇太(6回)→H 伊勢(1回)→H エスコバー(1回)→S 山﨑(1回)


1回表 カープの攻撃 0-1


一死から2番菊池選手が今永昇太のストレートを振り抜いてレフトスタンドに突き刺さるソロホームラン。好投手森下に対してリードを許す展開にはしたくなかったのだが。


2回裏 ベイスターズの攻撃 1-1


ヒットで出塁した嶺井を一塁に置いて今永昇太が7球粘った末にレフトオーバーのツーベースヒットを放った。二死だったため今永が打つと同時にスタートした嶺井は三塁も回って一気にホームに駆け込み同点。



今永のあたりは普通ならレフトライナーだったかも知れないが、レフトの守備に不慣れな中村選手が目測を誤り、バンザイする格好で頭上を抜かれてしまった。


ラッキーな形で早々と同点に追いつくことが出来た。


3回裏 ベイスターズの攻撃 4-1


ツーアウト後、4番牧のツーベースヒットを皮切りに、宮﨑が内野安打で一、三塁とし、続く大和が一、二塁間を破るヒットでまず1点。さらに、ランナー一、二塁で嶺井はセンター前へのタイムリーヒットでもう1点。



なおも一、二塁のチャンスで、桑原は森下投手の初球を思い切り良く引っ張ってレフトの左を破るツーベースヒット。ツーアウトながら4番からの流れるような攻撃で一気に3点を挙げて主導権を握った。


ツーアウトから繋ぐ意識で打席に入った各打者が全員で森下投手を攻略する見事な攻撃だった。



4回裏 ベイスターズの攻撃 5-1


この回先頭の楠本が森下投手の2球目を捉えてセンターバックスクリーン左に飛び込むソロホームランを放った。


この一発が効いたのか、先発の森下投手はこの回で降板。前回の対戦に続いて、打線は彼からある程度点を取れるようになって来ている。


5回表 カープの攻撃 5-2


森下投手の代打末包が放った打球はフェンス際でジャンプした楠本選手のグラブのわずか上でフェンスを直撃する三塁打となった。


今永はその後なんとかツーアウトまで漕ぎ着けたが、3番秋山がセンター前にゴロで抜けるタイムリーヒットを放ち1点を返す。


6回は今永、7回からは伊勢、エスコバー、山﨑康晃がピシャリと抑え、ベイスターズが後半戦最初の試合を白星で飾った。




先発の今永昇太は変化球の制球に苦しんだが、ストレートで空振りが取れていたことが自らを救い、6回115球、被安打9、与四球1、2失点のQSで今シーズン5勝目(3敗)を挙げた。


勝たなくてはと言うプレッシャーから自分自身を追い詰めてしまい、慎重になり過ぎるきらいはあったが何とか2失点で試合を作り、カープ打線に得意の連打を許さなかったことは評価できる。


攻撃でも、相手の拙守に助けられたとは言え、自らのバットで一点差を追いつく同点ツーベースヒットを放ったが、この打撃が野手陣の自信と責任感を呼び覚ましたように見えた。


お立ち台に上がった彼自身が言っていたように、周りに支えられての勝利だったと思うが、それも良い。いや、後半戦での巻き返しに向けてチームの結束を高めるような良い試合をお膳立てしたと言う意味で彼の功績は大きいと思う。



5月5日以来久しぶりに1番で起用された楠本泰史はホームランを含むマルチヒットでベンチの期待に応えた。


当時は楠本選手と大田選手のWタイシの一二番コンビで打線を牽引していたが、その時のパートナーである大田選手も今日のイースタンリーグ楽天戦で久しぶりに実戦に復帰してヒットを放っていた。


オースティン選手が復帰し、Wタイシも健在、そしてブレークしつつある蝦名選手が揃うと誰を使えば良いのか、三浦監督は嬉しい悩みを抱えることになる。


右肘のクリーニング手術からリハビリを経て今日一軍に復帰したオースティン選手はベンチスタートだったが、8回裏一死走者無しの場面で代打出場を果たした。


ビザの問題で入国が遅れた昨シーズンを大きく上回る出遅れで、8月に入ってから初打席を迎えることになるとは本人も予想していなかったと思うが、ともかく復帰できて良かった。


この初打席はカープの4番手藤井投手の高めのストレートにやや押し込まれたライトフライに倒れたが、やっとここまで来れたと言うことを素直に喜びたい。


彼自身、打席に立って客席から大きな拍手を送られた時は感無量だったと語っていた。情に篤く責任感のある彼のことなので、1軍のピッチャーの投球に目が慣れて来れば必ずチームの勝ちを引き寄せる打棒でその歓声に応えてくれることだろう。



スターナイトと言うこともありコロナ禍にも関わらず観客のつめかけた横浜スタジアムでオースティン選手の元気な姿を見ることができるのは誠に喜ばしい。


さあ、これで本当に2022年のベイスターズのシーズンが開幕した。


色々あって8月になってしまったが、未だ何とか間に合う。


いや我々ファンも選手たちと一緒になって、これからもう一度セリーグのペナントレースをかき回してやろうじゃないか!