久しぶりの完敗 おっと、そう言えば今日は日曜日だった
8月14日 対東京ヤクルトスワローズ 明治神宮野球場 1-4 負け
台風一過。
再び照りつける夏の日差しが戻ってきた神宮で、ヤクルトとのカード最終戦が行われる。
ベイスターズの先発はこのところ好投する試合もあったが今シーズン未だ勝ち星のない坂本裕哉。後ろには京山投手も待機しているので、初回からどんどん飛ばして行って、5回までを3点以内に抑えることが先ずは目標となる。
できれば、先制点は許さずリードを保った状態で勝ち投手の権利を持って2番手の京山に後を託したい。
8月11日に来日したガゼルマン投手の入団会見が今日行われた。カリフォルニア州サンタモニカ出身の28歳で、メジャー通算20勝の実績を持つ期待の新外国人選手だ。
現在は、アメリカからの入国の場合、隔離期間は設けられていないと思うが、入国後のメディカルチェックなどを行なっていたのだろう。
来日時のコメントでも、この日をワクワクしながら心待ちにしていた、と言う趣旨のことを言っていたが、今日の会見でも、早くチームに合流して勝利に貢献したいと語っていた。
来日前は主に自宅でトレーニングを積み、球団から事前に送られたNPB公認球を指に馴染ませる準備も行って来たようだ。MLBのボールに比べて縫い目が小さいと言う印象を持ったようだが、慣れれば問題無いだろうとのこと。
彼の“持ち球”は下表の通りだが、得意なボールは何と言っても平均球速151km/h、最速159km/hに達する高速シンカーだ。
未だ日本での投球を見ていないので何とも言えないが、このボールはフェルナンド・ロメロ投手のツーシームと球速や変化が似ているのかも知れない。ロメロ投手より制球が良いと言う情報もあるので、その場合はゴロを打たせる効果的なボールとして使えるだろう。
このボールと対になるのが球速差15キロほどのチェンジアップで、この二つの球種で投球全体のおよそ3/4を占める。
もう一つの柱は、平均球速144km/hのスライダーだ。MLBの動画を見る限りは、かなりキレの良いボールなので、特に右打者に対しては、高速シンカーとのコンビネーションを有効に使えそうだ。
これからトレーニングで筋力の回復を努めつつ、ボールや環境に慣れて、まずはファームでの試運転という急ピッチの調整になるが、地獄の連戦が予想される9月のブルペンの一角を担ってくれれば非常に心強い。
MLBでは先発も務めたことがあるが、会見に同席した三原球団代表は調整に必要な時間が短いと言う理由も挙げつつ、リリーフとして起用する方針を明らかにした、やはり、来月のブルペンの強化を狙った補強だったのだろう。
ようこそ、ガゼルマン投手。
先月からの奮闘で、24年ぶりとなる悲願の優勝のチャンスは今少しだけ口を開いています。
これをこじ開けて長年の夢を現実のものにしていくために、力を貸してください。
昨日の記事でも5日連続でコロナ陽性判定による離脱と書いたが、今日もまた出てしまった。
昨日のスクリーニング検査の結果、知野直人選手と鈴木尚典コーチ、そして球団スタッフ2名がコロナ陽性と判定されて離脱。これで、6日間で合計16人、選手だけでも7人が自主隔離ということになる。
今日の公示で1軍に登録されたのは高城捕手と細川選手の2人。
高城選手については、打撃好調の伊藤光と戸柱を代打でも使えるようにするための措置のようだが、細川選手はやや意外だった。脳震盪特例で抹消された神里選手の状態がなかなか上がって来ないということだろうか。
昨日も書いたが、第7波が収束するまではこの調子でクラスターの発生を避けながら何とか大きな戦力ダウンの無いようにチーム状態を保って行くしかないだろう。
ベイスターズのスタメンは今日も一昨日の試合とほぼ同じ。
先発マスクはこのところ週一の伊藤光がかぶり、ショートにはこの2試合それぞれ一本のヒットを打っている柴田を起用した。
1番 桑原(CF)
2番 楠本(RF)
3番 佐野(LF)
4番 牧(2B)
5番 宮﨑(3B)
6番 ソト(1B)
7番 伊藤光(C)
8番 柴田(SS)
9番 坂本(P)
継投 坂本裕哉(3回0/3)→宮國(1回)→京山(2回)→中川(2回)
対して、7連敗中のスワローズは大きく打順を変更してきた。
1番に山田哲人、2番にサンタナという非常に攻撃的な上位打線で、3番の塩見と共に4番村上の前に走者を置きたいと言う考えだろう。
村上の後は、5番にバッティングも良い中村悠平を起用し、その後は、6番オスナ、7番濱田、8番長岡と続く。怖いバッターばかりが並ぶ打線で、我が社の坂本君がビビらないことを祈るばかりだ。
1回表 ベイスターズの攻撃 1-0
先頭の桑原がセンター前ヒットで出塁し、その後、佐野フォアボール、牧デッドボールの後、更に宮﨑もデッドボールで押し出し。意外な形でベイスターズが先制した。
なおも一死満塁のチャンスだったが、6番ソトが2球目を打ってボテボテのピッチャーゴロとなりダブルプレー。立ち上がり苦しむ小澤投手を助けてしまう結果となった。
1回裏 スワローズの攻撃 1-1
前の回の終わり方から嫌な流れだと思っていたベイスターズファンは多かったと思う。
かく言う私もその一人。
先頭の山田哲人が坂本の初球、真ん中高目のストレートを左中間スタンドに運ぶ同点ソロホームラン。リードを一球で吐き出す勿体無い失投だった。
4回裏 スワローズの攻撃 1-4
先頭のサンタナをストレートのフォアボールで歩かせ、次の3番塩見の初球、ストライクを欲しがったボールを狙った塩見の打球はライトスタンドへのツーランホームランとなった。
続く村上もフルカウントから歩かせたところで、坂本は降板。どうしても大事なところで魅入られたようにホームランボールを投げ込んでしまい、一発病を克服することができない。
2番手の宮國投手がマウンドに上がったが、ヒット一本とワイルドピッチで一死一、三塁とピンチを広げ、濱田のショートゴロの間にサードランナーが還ってさらに1点を失った。
5回表の攻撃では、疲れの見えた小澤投手を攻めて一死一、二塁のチャンスを作ったが、ヤクルトベンチはここでスパッと小澤投手を諦めて木澤投手にスイッチし、後続の打者たちは抑え込まれてしまった。
小澤投手の勝利投手の権利よりチームの連敗脱出を優先した高津監督の執念の采配で、次々と繰り出される勝ちパターンのリリーバーたちにその後はチャンスらしいチャンスを作ることが出来ず、1-4のままゲームセット。
今日の得点は小澤投手の自滅による初回の1点のみ。
収穫があったとすれば、中川虎大がスワローズのクリーンアップを含めて4つの三振を奪い、2回をほぼ完璧に抑えたことだろう。今日のファームの試合で好投を見せた森原投手と三嶋投手(今日のファームの試合については、明日にでも記事にしてみようと思う)とともに9月のブルペンを支えてくれることだろう。
何度かあったチャンスはことごとくスワローズの投手たちに抑え込まれた。そして、チャンスで打席に立ったベイスターズの主力打者たちは何だか気負いがあったようだ。打つべきボールに自然に反応するのではなく、力ずくで打ち返そうとする力みのようなものを感じた。
どうも日曜日のベイスターズはいつもの彼らとちょっと違う。
まあ良い。いつものように何だかモヤモヤした月曜日を過ごすこととしよう。
その間に、ベイスターズの選手やコーチそしてスタッフたちは来週のジャイアンツ戦とカープ戦で勝つために必要なエネルギーと戦術そして一掴みの幸運をきっと蓄えてくれるだろう。
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