mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

3連続となる逆転勝ちでホーム15連勝 ヤクルトにもう5ゲーム差だがまだ5ゲーム差



8月19日 対広島東洋カープ 横浜スタジアム 8-3 勝ち

勝ち投手 大貫晋一(10勝4敗0S)

負け投手 玉村昇吾(1勝2敗0S)

本塁打(ベイスターズのみ)牧秀悟18号、宮﨑敏郎7号、N.ソト13号


継投 勝 大貫晋一(5回1/3)→H 平田(1/3回)→H 伊勢(1回)→H エスコバー(1回)→入江(1回)


連夜の逆転劇でジャイアンツをスイープした今週最初のカードから一夜明け、今シーズン最も対戦成績の悪いカープとの3連戦が始まる。


カープは現在、笹岡監督はじめ、野手では、野間選手、菊池選手、小園選手、上本選手、白濱捕手などがコロナで離脱し、投手陣もアンダーソン投手、一岡投手、薮田投手、矢崎投手などが離脱している状態だが、それでも、秋山、マクブルーム、西川、坂倉と続く主軸は十分に脅威だ。


相性の悪さも考慮すれば、決して予断は許さない。


ベイスターズでも、陽性判定が誤りで陰性だったオースティン選手が無症状ながら今度はどうも本当に陽性のようで再度離脱してしまった。


代わりに蝦名選手が復帰したが、オースティン選手の件を受けての緊急措置で、本来の予定よりも前倒しのような気がする。蝦名選手も無症状だったのでなんらかのトレーニングはできていたのだろうか?


今日の先発は大貫晋一投手と玉村昇吾投手のマッチアップだ。玉村投手とは4月24日に対戦し、5回を3安打、1四球と抑えられており、2得点を挙げたものの、決して打ち込んだとは言えない。


あれから約4ヶ月経ち、ベイスターズ打線も玉村投手の状態も変わっていると思うので、4ヶ月前の対戦データはあまり参考にならないかも知れない。


どうも、今シーズンのベイスターズはエース級であってもデータの揃っているピッチャーの方を得意にしている(言い換えればアナリストの働きが大きい)ように思うので、データの少ない玉村投手の攻略の糸口をどのように見出していくのか注目したい。


大貫投手は今シーズン安定したマウンド捌きを見せてくれているが、恐らく最も苦手にしているのがカープ打線なのではないだろうか?チームの勢いを借りて何とか苦手意識を払拭できるような好投を期待している。




今日も1番から8番までの野手陣はいつも通りのメンバー。スタメンマスクはこのところ正捕手に近い位置付けにある嶺井選手がかぶる。


ショートについては、このところ打撃好調で守備も安定している(時折、エッ、という声が出るようなエラーもあるが)柴田竜拓を7番で起用することが定番となりつつある。


試合展開によっては森敬斗も使いたいところだが、知野も大和も離脱中で控えのショートがユーティリティの田中俊太しかいないことから代打や代走での起用も慎重にならざるを得ないのだろう。


1番 桑原(CF)

2番 楠本(RF)

3番 佐野(LF)

4番 牧(2B)

5番 宮﨑(3B)

6番 ソト(1B)

7番 柴田(SS)

8番 嶺井(C)

9番 大貫(P)


2回裏 ベイスターズの攻撃 1-0


この回先頭の4番牧がカウント1-1から玉村投手の3球目を強く弾き返して右中間スタンドに飛び込む先制ソロホームラン。牧選手の良い時の打球方向になってきた。



4回表 カープの攻撃 1-2


先頭の3番秋山がセンターへのスリーベースヒット。


続く4番マクブルームのサードゴロの間に秋山が生還してカープが追いつく。1-1の同点となった。


さらに、二死走者なしから6番坂倉にライトスタンドのポール際に飛び込む逆転ソロホームランを許した。フルカウントからストライクを取りに行ったスプリットがやや高いところを痛打された。


坂倉選手はこのところやや不調だったが、得意にしている横浜スタジアムで息を吹き返してしまった。


4回裏 ベイスターズの攻撃 4-2


先頭の佐野恵太がセンターへのツーベースで出塁。その後、牧とソトは三振に倒れたが、宮﨑と柴田がフォアボールを選んで二死満塁のチャンスを演出した。


ここで打席に入った8番嶺井は0-2と追い込まれてから3球目のチェンジアップを振り抜いて左中間を破る走者一掃の3点タイムリーツーベースヒット!


逆転された直後の攻撃で再逆転することに成功した。



6回表 カープの攻撃


マクブルームと坂倉にヒットを許し一死一、二塁のピンチとなったところでベイスターズベンチは大貫に代わって平田真吾をマウンドに送った。


平田の牽制悪送球で一死一、三塁とピンチを広げてしまい、さらに磯村の打球がコースヒットとなってしまいカープが1点を返す。なおも一死一、三塁のピンチが続いたが、次打者の8番矢野のスクイズ失敗で追加点は許さなかった。


ああ、良かった。


6回裏 ベイスターズの攻撃 5-3


取られたらすぐに取り返すベイスターズのピストン攻撃。


先頭の5番宮崎が2-0のバッティングカウントから内角高めのストレートを彼にしかできない回転をしつつ腕をたたんで振り抜き、レフトスタンド中段にソロホームランを放った。これで、5-3とリードを再び2点に広げた。


ああ、良かった!


7回には平田に代わって3番手の伊勢大夢が登板したが、当たっているカープ打線に今日は苦労した。長野と秋山(猛打賞!)にヒットを打たれて二死一、二塁としてしまった。そして打席には好打者の4番マクブルーム。


世間ではこれを一打逆転の好機とか言う。


しかし、伊勢はマクブルームを1-2から空振り三振に打ち取って何とか無失点で切り抜けた。


ああ、良かった!!


8回は4番手のエスコバー。西川、坂倉、磯村を3者連続三振で退けた。西川には7球粘られてフルカウントまで行ったが、根気良くストレートを投げ続けた。


素晴らしい!


8回裏 ベイスターズの攻撃 8-3


カープのマウンドには4番手のターリーが上がった。


一死から牧のツーベースと宮﨑のピッチャー強襲の内野安打で一、三塁のチャンスを作る。


そして打席に入った今日ここまでノーヒットのソトが2-2から甘く入ったスライダーを思い切り引っ張ってレフト中段に飛び込むスリーランホームラン。


本当に素晴らしい!



9回は5点差がついたこともあって山崎康晃ではなく入江がマウンドに上がった。二死から8番矢野にレフトへのヒットを許したが、最後の打者羽月に11球粘られながらショートゴロに打ち取りゲームセット。


最後は俊足の羽月選手がセーフという判定だったがリクエストで覆ってアウト、という締めくくりだった。




先発の大貫晋一は調子が悪いようには見えなかったが、ここぞと言うところでの制球がもう一つ甘かったようにも感じた。しかし、それ以上にカープ打線が好調であること、そして、特に秋山、西川、坂倉という左打者たちが好相性ということで飲んでかかってきているようにも見えた。


今日は6回途中でちょうど100球、被安打9、与四死球0、3失点(自責点も3)だった。6回途中で被安打9というのはやはり打たれすぎだが、その割にはよく粘ったという評価もできるだろう。


今週と同じローテーションなら来週は横浜でのヤクルト戦ということになる。球界を代表する左の大砲となった村上選手とどのように対峙していくのか、今から作戦を練っていく必要があるだろう。


ともあれ、今日勝って10勝4敗と2年ぶり2度目の二桁勝利の大台に乗せることができた。彼一人で貯金6つを稼いでくれているわけなので、大いに感謝している。


これから11勝、12勝と自身の最多勝記録を更新して行って欲しい。


今日もリリーフ陣はやや危ないシーンもあったが終わってみれば盤石だった。今日は特に8回に登板したエスコバーの3連続三振に痺れた。


5点差となって山﨑康晃の連投を回避できたことも大きかったし、入江投手のポジションがワンランク上がったことも大きな意味があると思う。


牧秀悟はホームランとツーベースで、昨日に続いてマルチヒット。高めのボール球を強引に振って三振に倒れるなど、まだ”らしくない”打席もあるが、もう少しで本格的な好調に入ってくるような予感がある。


昨日の”めちゃくちゃ食らいついた”というツーベースもそうだったが、勝負所での集中力とポイントゲッターの嗅覚のようなものが復活してきた。


打率はこのところ .280あたりを上下しているが、ここから2年連続の3割を目指してまだまだ上げていくことができるだろう。


宮﨑敏郎も今日はホームランを含むマルチヒットで勝利に貢献した。打率も .312と高いレベルを保ち、今シーズン少なかったホームランも増えてきた。7号まで来たので、7年連続の二桁ホームランを是非達成して欲しい。


ネフタリ・ソトもやっと剛腕ぶりを発揮しはじめた。今日の最終打席では、その前のボールがもう少し厳しめの同じスライダーで空振りしていたが、すぐにアジャストしてきた。


これで今週3本目となる13号。これは本当に好調期に入ってきていると思って良いだろう。


佐野キャプテンも昨日に続いてマルチヒットで、打点はつかなかったものの、良いところでチャンスメークとなるヒットを打ってくれた。



そして、今日は何と言っても、大貫とリリーフ陣を引っ張る好リードを見せ、打っては逆転された直後の4回裏二死満塁のチャンスで走者一掃の決勝打を放った。


チーム全員で奪った逆転勝利だが、今日のヒーローを一人だけ選ぶとすれば、それは嶺井選手だったと思う。


ヤクルトはバンテリンドームで中日に逆転負け認め、ゲーム差は一つ減って5となった。


好調のベイスターズは勢いに乗ってイケイケになっているが、ファンも含め、一度冷静になってみよう。この素晴らしい8月の成績の全てが実力だと思ってはいけない。揺り返しの可能性も頭に入れながら計画的に戦い続けることが重要だ。


もう一度この人の連勝についての言葉を思い出そう。