色々あっても最後に勝つのが強いチーム ホーム16連勝を喜ぼう
8月20日 対広島東洋カープ 横浜スタジアム 6-5 勝ち
先発投手 石田健大ー遠藤淳志
勝ち投手 入江大成(3勝0敗0S)
負け投手 松本竜也(1勝2敗0S)
セーブ 山﨑康晃(0勝2敗28S)
ホームラン 牧秀悟19号、宮﨑敏郎8号、マクブルーム13号
今日は、雨の中、現地観戦だった。前半は快勝ペースだったが、やはりそうはいかないのがカープ戦の怖さ。
5-1とリードした序盤から4点差を追いつかれ一旦は振り出しに戻ったが、そこからもう一回リードできるのが今のベイスターズの強さだと思う。
追い上げて同点に追いつく間、三塁側のカープファンが盛り上がっていても、きっと負けないという不思議な自信がベンチは勿論、青いポンチョをかぶったベイスターズファンの中にも浸透していた。
そして、やはり最後は勝った。簡単には負けないチームが強いチームと言う表現を良く耳にするが、そうだとすれば、今のベイスターズは強いチームと言っていいはずだ。
ああ、暗黒と言われた時代からとうとうここまで来たのか。
1回表マクブルームのタイムリーでカープに1点を先制された。
しかし、その裏、一二番が倒れて簡単にツーアウトになったものの、佐野がライト前ヒットで出塁し、続く4番牧がカープ先発遠藤投手の外角高めのストレートを引っ張ってレフトスタンドに飛び込む逆転ツーランホームラン。
さらに、5番宮﨑も真ん中に甘く入った変化球を捉えてレフトへのソロホームラン。3-1と2点のリードを奪った。
今週は、3番から6番の中軸にホームランが良く出ている。
8月第一週は楠本のホームラン一本のみで、第二週は佐野、嶺井、ソトで三本だったが、今週はここまでで既に10本のホームランが飛び出している。
8月16日 ソト11号
8月17日 ソト12号、宮﨑6号
8月18日 佐野15号、16号
8月19日 牧18号、宮﨑7号、ソト13号
8月20日 牧19号、宮﨑8号
よく言われることだが、瓶入りのトマトケチャップと同じで、出ない時はなかなか出ないが、で始めるとドバドバ出る。
初めてのデスターシャを恥ずかしげに実施した宮﨑敏郎 後列右はキメ顔担当の森敬斗さん
5回も二死からラストバッターの石田がフォアボールで出塁すると、続く桑原がセンター前ヒットで一、三塁とした。そして、このところ少し調子を落としていた楠本泰史が鋭いゴロで一、二塁間を破るタイムリーヒットを放ち、まず1点。
さらに、続く3番佐野がライトへのタイムリーツーベースヒットで1点を追加した。
理想的なタイミングで中押し点を奪い5-1とリードして、今日は快勝かとスタンドの皆が思ったとさ。
しかし、好事魔あり。
広島の反撃は、好投を続ける石田健大が7回先頭の怖いマクブルームを三振に打ちとった後、西川がストレートのフォアボールで出塁したところから始まった。
いつものように、最初は小さな綻びに見えた。しかし、続く坂倉にヒットを打たれ一死一、二塁となったところで、はっきりとピンチが姿を現した。
ここでベンチは石田を諦め、継投に入る。代わってマウンドに上がったのは平田真吾。
平田のボールは特に悪いと言う感じはしなかったのだが、カープ打線にことごとくバットの芯でとらえられた。今日の私の席は左打者の背中越しにボールを見るような位置だったのでコースがもう一つわからなかったが、甘いところに行っていたのかも知れない。
會澤、代打の松山、そして堂林に3本のタイムリーヒットを集中されて3点を失い、一気に5-4と一点差まで詰め寄られた。
さらに、伊勢大夢とエスコバーが休養日でベンチ外の今日セットアッパーとして8回に登板した入江大生がカープの4番マクブルームに左中間スタンドへライナーで飛び込む同点ソロホームランを喫してしまった。土壇場で5-5の同点。
追い上げるカープベンチとファン達は大盛り上がり。
今までだったら我々ベイスターズファンはここで下を向いていたところかも知れない。しかし、今は違う。皆が思った。
“まだ逆転されてすらいない。この裏の攻撃で直ぐに取り返してくれるはずだ。”
そして8回裏。カープのマウンド上には回またぎの4番手松本投手。カープもブルペンにコロナによる離脱者が出ており苦しい台所事情ということもある。
好調期に入ったソトが一死からセンターへのツーベースヒットで出塁した。ベンチは直ちに代走関根を二塁に送り1点をとりに行く。関根はこの回の攻撃終了後そのままレフトに入り、佐野がソトに代わってファーストを守るのだろう。
その後、柴田の内野ゴロ進塁打と嶺井のデッドボールで二死一、三塁となったところで、入江のところで代打伊藤光。
久しぶりの伊藤選手は簡単にツーストライクまで追い込まれたが、勿論諦めているはずはない。3球目の真ん中やや内角寄りのストレートを弾き返し、打球はやや詰まっていたがセンター前に落ちた。
サードから関根が生還し、このところ得意としている“取られたら取り返す”攻撃で再び1点のリード。6-5
9回は山﨑康晃が登板し、伊藤光の殊勲打を自ら消してしまいそうな盗塁悪送球による一死一、三塁の絶対絶滅のピンチを、堂林のサードゴロでホームに突っ込んだ代走曽根をタッチアウトにして切り抜け、続く羽月を三振で打ちとりゲームセット。
横浜方面で胃腸薬の消費量が急増したであろう試合はベイスターズが勝利した。
これでホームでの連勝を16に伸ばし、貯金も8となった。
デーゲームでヤクルトと阪神も勝ったため、1位と2位、2位と3位のゲーム差は変わらずどちらも3のまま。苦しい時期だが、ここを乗り切ってこそその上が見えてくる。久しぶりのこの感覚を楽しむメンタルを我々ファンも持つこととしよう。
ところで、今日のベンチワークで特筆すべきは、ブルペンの計画運用で伊勢とエスコバーをベンチ外にしたこと。たしかに、伊勢とエスコバー不在のブルペン陣での継投はいつものように安定したものではなかった。
今日の試合は入江投手にとって苦い経験だったかも知れない。しかし、今日彼が味わった怖さを忘れず、きっとそれを乗り越える術を身につけていってくれるだろう。
最後は勝った、と言うことが重要だし、若い入江投手が今までよりも明らかに高いレベルで起用されて経験値を増した。この経験は来月の死の連戦で使うことのできる勝ちパターンのバリエーションを増やすという意味で非常に大きい意味を持つことになるだろう。
“怖いかどうかはやはりムーミン自身が経験しなけりゃならないんじゃないかな” スナフキン






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