mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

9月にベイスターズがベストメンバーで戦えることを祈る



8月29日 試合予定なし


首位攻防戦と言われていた週末のヤクルト戦で3連敗を喫し、今朝の私はモヤモヤした気持ちを抱えていた。


先発ローテーションの顔ぶれ、勝ちパターンのリリーフ陣の疲弊による温存、そして京セラドームでの阪神との第三戦から調子を落とし気味の打線を考えれば想定内の出来事ではあったが、悔しくないはずはない。


私はフト広い海を見たくなり、そして一人で出かけた。


月曜日の海岸は人影もまばらで、曇り空の下鉛色の海が広がり、釣り船だろうか、あまり大きくない船がポツポツと浮かんでいて、思ったよりも大きく揺れているのが見える。


海岸まで行くと風が強く、波もあることがわかった。


私は、何だか自分の内側から突き動かされるように、


”春樹じゃない方の○○○○のバカあー”


という負け犬の遠吠え(勿論、彼は素晴らしい選手でスーパースターになることが約束されている人なので、単なる八つ当たりです)を叫んでみた。


近くの磯には親子連れが居り、お父さんの方はかなり離れていたが、お子さんには聞こえたらしく、彼が顔を上げてこちらを向いたのが見えた。



少し気持ちのすっきりした私は近くにある十一面観音に詣でて、これからのことをお願いしてこようと思った。


”ベイスターズが優勝できますように”というのは虫が良すぎる。


”ベイスターズが貯金を増やせますように”というのも相手あってのことなので、頼まれた観音様もお困りになるだろう。


例えば、セリーグの他のチームのファンが同じように祈ったらどうなるのだ?


利益相反です、とおしゃるかも知れない。


色々考えて、私は、


”ベイスターズが9月にベストメンバーで戦えますように”


と祈ることにした。これなら良いだろう。


そして、口に出してみると、これこそが私の願っていることなのだということがはっきりと感じられた。


今のベイスターズのベストメンバーってどんな感じだろう?


幸いタイラー・オースティンが明日には実戦復帰する可能性があり、早ければ今週中には一軍に合流できるかも知れない。


そうすると、スターティングメンバーは例えばこのようにすることができる。


1番 桑原(CF)
2番 大田(RF)
3番 オースティン(1B)
4番 牧(2B)
5番 佐野(LF)
6番 宮﨑(3B)
7番 大和(SS)
8番 嶺井(C)
9番 投手





現在調子を落としているソト選手はひとまず代打待機してもらうが、大田選手とオースティン選手の調子との兼ね合いで好調の選手を起用する柔軟な采配を期待したい。


(右の代打)ソト、伊藤光(捕手としての先発起用もあり)
(左の代打)楠本、戸柱(同上)
(代走、守備固め、代打)柴田、森、神里、関根、倉本


先発投手も東克樹が今週か来週には復帰できるだろう。そして、9月中には平良拳太郎が先発に帰ってくる可能性がある。


(先発ローテーション)今永、濵口、大貫、石田、東、平良
(先発バックアップ)ロメロ、京山、坂口


(勝ちパターンのリリーフ)入江、伊勢、エスコバー、山﨑康晃
(同バックアップ)平田、ガゼルマン、田中健、森原、三嶋(本当は勝ちパターンに入れたい)


私は十一面観音の前でこれらの名前を呪文のように呟き、そして頭を垂れた。


先ほどよりも、さらに気持ちがすっきりしてきた。



首位を独走していたスワローズをベイスターズが追い上げる展開になってから、メディアやファンの間では、1997年のシーズンと似ているという声がよく聞かれるようになった。


そして、週末の直接対決で三連敗してからは、1997年に石井一久さんのノーヒットノーランでベイスターズが引導を渡され、その後の9月と10月は負け越して首位と11ゲーム差で終えたことを引き合いに出したコメントが多い。


今回は春樹じゃない方の○○○○の大活躍で引導を渡されたベイスターズの成績が1997年と同じように急降下するという予言が妙な確信を持って語られている。


ついつい似たもの探しをしてしまうのは人間の常だが、多くの場合は統計的有意なデータなどない。1997年と2022年シーズンのベイスターズとスワローズの浮沈の類似性も十分な根拠となるようなデータはあるはずもないのだ。


夏の初めに首位スワローズとベイスターズのゲーム差が最大10以上あり、この時点でベイスターズが借金9を抱えていたこと。


その後、ベイスターズが怒涛の追い上げを見せて3、4ゲーム差にまで肉薄したこと。そして、その直後の首位攻防戦でベイスターズが連敗して再び突き放されたこと。


確かにこれらの点では1997年と2022年の展開はよく似ている。しかし、これらは本当に偶々のもので、必然的な因果関係がある訳ではない。もちろん、この後の展開が1997年と同じようになる必然性もない。


こういう単なる偶然の一致を疑似相関という。


最後に、よく知られた疑似相関の例を一つ紹介するので、これを見て、今年のベイスターズが1997年と同じようにこれから沈んでいくわけではない、と信じていただきたい。



1999年から10年間のプールの溺死者数とニコラス・ケイジの年間映画出演本数の比較(疑似相関の例)



ニコラス・ケイジの出演作品数とプールの溺死者数が一致する運命にあると思う人は無理に信じなくても良いですけどね。