mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

惨敗よりも悔しい逆転負けがある でもなんだか懐かしい



9月8日 対読売ジャイアンツ 東京ドーム


負 ベイスターズ 5 ー 6 ジャイアンツ


勝利投手 鍵谷陽平(2勝0敗0セーブ)
敗戦投手 平田真吾(4勝3敗0セーブ)
セーブ 大勢(1勝2敗32セーブ)


本塁打 大城卓三12号(4回裏3ラン)、中田翔19号(5回裏3ラン)


4回表の攻撃では、それまで押さえ込まれていた井上投手を捉え始め、大田のツーベースから佐野のライト前タイムリーヒットであっさりと先制した。



そして、さらにソトのフォアボールと大和の渋いヒットで二死満塁と攻め立て、伊藤光がレフトオーバーのツーベースヒットで走者一掃。一挙4点を挙げた。


伊藤の当たりは、一旦はウォーカーのグラブに収まったかに見えたが、倒れ込んだ際にこぼれてヒットとなった。今日はついている、行けそうだ、と思った。


しかし、3回まで無失点で切り抜けていたロメロが4回裏に捕まる。


中田と岡本という難敵に対して4球であっさりとツーアウトをとったのだが、ポランコをフルカウントから歩かせ、続く坂本がライト前ヒット。


この時点で全国のベイスターズファンがソワソワし始めたらしい。


そして、案の定、8番大城が1-1からの3球目をスタンド中段に放り込むスリーランホームラン。これで、あっという間に4-3の一点差に追いつかれた。



ここで、ベイスターズベンチはロメロを早々に諦めて、2番手平田真吾をマウンドに送った。


ひょっとして三浦監督はロメロに対して怒っていたのでしょうか?


怒っちゃあダメなんですよ。


昨日の勢いが残っているジャイアンツ打線。4点取られてすぐに、しかもツーアウトから3点取り返した試合の流れ。1点差で1番からの攻撃。


平田投手はこういう状況で流れを断ち切るタイプの投手だったでしょうか?もし、然るべき投手が準備できていないのだったら、61球でのロメロの交代は自重すべきだったのではないでしょうか?


昔、東京12チャンネル(現テレビ東京)のマンガの国という番組で放映されていたアメリカ制作の児童向けアニメに「リッピー・ハーディー珍道中」というのがあった。


楽観的でわがままなライオンのリッピーに振り回されて損な役回りばかりの内気で真面目なハイエナのハーディーの二人が主人公なのだが、平田真吾がなんとなくこのハーディーと似ている。



ハイエナのハーディー(左)とライオンのリッピー(右)


そう考えると、ロメロがリッピーに見えてきた。


今日も楽天家のリッピーの後を継いで内気で真面目なハーディーが登板した。


ハーディーは先頭の吉川はセンターフライでうち取ったたものの、ウォーカーにセンター前ヒットを打たれて、なんだか困ったような顔になり、丸をフルカウントから歩かせて、打席には中田翔。


知ってる。これは「リッピー・ハーディー珍道中」でいつも見ていたやつだ。


お母さん、ハーディーはこの後、もっと困った顔になって中田翔に逆転スリーランを打たれるんだよね。


ほーら、やっぱり。


という訳でスリーランホームラン2本で4-6と逆転された。



ハマのハーディーこと平田真吾投手


8回表には先頭の佐野のツーベースと宮﨑のヒット、そしてワイルドピッチで一死二、三塁として、ソトのショートゴロの間に1点を返した。5-6と1点差に迫る。


その後、二死三塁となって、大和に代打オースティン。しかし、フォークボールが決め球の平内投手に対して、打席数が少なく生きたボールに慣れていない今のオースティンでは厳しいだろうと感じた。


ボールになる低めのフォークボールのかなり上空を彼の豪快なスイングが通過するシーンが頭をよぎったが、そのイメージ通り、空振り三振で万事休す。


一死二、三塁でソト、オースティンの打順というところで内野ゴロの一点しか入らないのが今年のベイスターズの苦しいところだ。


9回にも大勢投手から先頭の伊藤光が意地のヒットで出塁し、代走の神里が果敢に盗塁を決めたが、楠本、桑原、大田がなす術もなく倒れゲームセット。


昨日の惨敗の後は自分でも驚くほどケロリとしていたのだが、4-0からの逆転負けはやはり堪える。昨日のジャイアンツ打線の勢いを立ち切りには、少なくともロメロが4回を抑え切ることが必要だったのだろう。


しかし、この二日間、なんだか10年ほど前のベイスターズ暗黒時代の試合を見ているような懐かしさを感じた。


3-18の大差で一方的に敗れた翌日、今度は先制しても逆転されて、最後は追いつかない程度の反撃を見せる。


いやいや、懐かしがっていてはいけない。


あの時、我々ファンもそしてチームも何度目かの惨敗の時、あるいは何十度目かの逆転負けの後、悔しいという感情を押し殺してしまった。負けてもヘラヘラ笑っているようになった。


そして、暗黒時代は14年間も続いた。


悔しいという気持ちをしっかり持って、明日からの阪神戦にぶつけよう。


まだ諦めるのは早い。