mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ドラゴンズに惜敗 人生ゲームのような1日



9月14日 対中日ドラゴンズ バンテリンドームナゴヤ


負 ベイスターズ 2 ー 3 ドラゴンズ


勝利投手 祖父江大輔(4勝3敗0セーブ)

敗戦投手 フェルナンド・ロメロ(5勝8敗0セーブ)

セーブ ライデル・マルティネス(4勝3敗34セーブ)


本塁打 宮﨑敏郎11号(2回表ツーラン)、石垣雅海3号(5回裏ソロ)


試合が始まる前からさまざまなことが起きた1日だった。


子供の頃、家族や友人と人生ゲームというボードゲームに興じたが、その内容を思い出すような出来事がつづいた。


人生ゲームは、職業に就き、結婚して家庭を持ち、家も買って人生の旅を続けるというロールプレイのような双六だが、会ったこともないブラジルの叔父から遺産相続するとか、山火事で別荘が焼けるとか、発明に対して莫大な特許料が支払われるとか、株価の暴落で巨額の財産を失うとか、突拍子もない出来事がサイコロの目に応じて発生するのが醍醐味の一つだった。


(ブルックス・クリスキーがコロナ陽性で離脱)


クリスキー投手は日本の野球と公式球にも慣れ、ブルペンの貴重な戦力として期待できると思った矢先に故障で離脱していた。


その後、ファームで実戦復帰するなど、9月後半の過密日程に間に合うかと思われたが、13日に腹痛と倦怠感を訴えPCR検査を受けたところ陽性であることが判明した。


これで、シーズン中の一軍復帰は厳しくなった。10月のクライマックスシリーズには間に合うだろうが、実戦での調整登板の場を見つけるのが難しそうだ。




(東克樹がイースタンリーグ楽天戦で大炎上)


この試合はイレブンスポーツで視聴していたが、東は初回を7球で三者凡退と言う好調な滑り出しだった。


しかし、スピードガン表示では、ストレートが138km/h、速くても143km/hと言う新人の頃とはあまりにかけ離れた急速だった。


一方、チェンジアップの急速は最速136km/hと言うことで、ストレートとほぼ球速差がないと言うおかしな状況だった。測定誤差かとも思ったが、同様の数値は一度ならず見られた。


コロナ禍以前に仲間と草野球をやっていた頃、我がチームのエースが打ち込まれると、私はサードからマウンドに歩み寄り、大丈夫だからストライクを入れて行こうなどと声をかけたものだった。


彼はいつも、今日はツーシームの曲がりが今一つだとか、スライダーが早く曲がりすぎてバッターに見送られるとか、チェンジアップの抜けが悪いとか、顔をしかめながらその日の自分の投球について寸評を加えるのだが、なーに、彼の自称スライダーもツーシームもチェンジアップもそしてストレートも元々全部同じ真っ直ぐの半速球なんですよ。


この日の東克樹には彼が憑依していたのだと思う。


2回に入ると、楽天打線は東の打ちごろのボールをとらえ始め、この回だけでホームラン1本、ヒット7本、フォアボール1つで7得点を挙げた。


ホームランは今シーズン途中で楽天にトレードされた伊藤裕季也の放ったツーランで、彼を新人時代から応援していた私としてはちょっと嬉しいような複雑な気持ちだった。


3回以降、東は投球術でなんとか1失点でしのぎ、結局、6回、93球、被安打9、与四球2、奪三振4、7失点と言う成績だった。


ベイスターズ首脳陣としては、東を来週の巨人戦に先発させる目論見があったのだと思うが、なかなかその決断を下すのは難しいだろうと言う内容だった。


(森原康平が実戦復帰して三者連続三振)


ファームで実戦復帰した森原は東克樹の後を継いで7回のマウンドに上がったが、威力のあるストレートとフォークボールで楽天の4番から始まる好打順を三者連続三振に打ちとった。


クリスキーの離脱は痛いが、森原が早期に一軍に合流して勝ちパターンに準ずるポジションを担ってくれれば穴を埋めてくれることが期待できる内容だった。



(田中健二朗に文春砲)


これはグラウンド外のことなので、あまり深掘りしたくはないが、報道が事実であれば大変残念だし、ファンとしては、負けが込むなどとは比べ物にならないくらいガッカリする話ではある。


シーズン最終盤の大事な時期にチームの失速や一体感の喪失などを避けるためにも、早期に事実関係を明らかにして、必要と判断されれば、球団は適切な措置をとる必要があるだろう。


この報道にも関わらず、中日との試合で田中投手はベンチ入りし、しかもワンポイントで登板してピンチをしのいでいたので、頼りになるリリーバーであることは間違いないのだが、このままスルーと言うことはできない。


(宮﨑敏郎久々の逆転ツーランホームラン)


不調に喘いでいた宮﨑は12日のヤクルト戦で原樹理からビッグイニングの口火を切るヒットを放ち復調傾向かと思っていたが、13日は髙橋宏斗のスーパーピッチングで抑え込まれていた。


しかし、やはり彼は緩やかに復調傾向にあるようだ。この日は松葉から彼特有の確信犯的なインコース打ちで広いバンテリンドームのレフトスタンド中段に運ぶ(一時)逆転ツーランを放った。


こう言う思い切りの良いバッティングが出るようになってくると、トンネルを抜けるのは近いと期待することができる。




(佐野恵太5試合ノーヒット)


宮﨑とは違って相変わらず深刻なのが3番のキャプテン佐野恵太。


今日もフォアボールは一つあったものの、内野ゴロ3つと彼らしいバッティングは見せることができなかった。


彼の前後のバッターは一本ずつヒットを打っているのだが、これではなかなか打線がつながらない。やはり、一二番の作ったチャンスを佐野が拡大する、あるいは佐野がツーベースなどで出塁してチャンスを作り牧が返すと言った攻撃が出来ないと中々打ち勝つことは難しい。


投手陣が踏ん張って何とかこの九連戦を五分以上の成績で終えたが、次の10連戦はさらに投手陣の負担が大きく、打線が早めに得点を挙げて余裕を生むことが必要だ。


そのためのキーマンが佐野だと思う。名古屋からの移動日ではあるが、久しぶりに試合のない木曜日を有効に使ってリフレッシュして欲しい。


(平田真吾満塁押し出しで決勝点献上)


ハマのハーディーこと(私が言っているだけだが)平田真吾が、先週に続いてロメロの作った6回裏一死満塁のピンチに困ったような顔をして登板した。


私の知っているリッピー・ハーディー珍道中の世界ではこの後ハーディーが押し出しのフォアボールで1点を献上するのだが、こちらの世界でも同じことが起きた。木下に対してストレートのフォアボール。


穿った見方かも知れないが、長打のある木下を歩かせて1点で済めばまあ良しとしよう、と言った考えが見え隠れしていたように感じた。


しかし、7回以降、ドラゴンズの勝ちパターンのリリーバーから今のベイスターズ打線が得点を挙げるのが難しいことは分かっているので、この考えは単に「マシな負け方」の選択にしかならない。



(勝負どころで代打は打率 .209の森敬斗)


最終回先頭のソトがドラゴンズのクローザー、マルティネス投手からレフトへのヒットで出塁し、代走神里。大和に代えてピンチバンター関根を起用して一死二塁。


クローザーがマウンド上にいるのでまずは同点狙いというのは分かる。そして、このところ調子の良い関根をピンチバンターで使うというのは勿体無いが、まあこれも分かる。


どうも腑に落ちないのは、唯一マルチヒットを打っている次の伊藤光に代打楠本を送ったことだ。楠本がレフトフライで凡退したことは結果論だとしても、ここは伊藤光にそのまま打たせて、次のピッチャーの打順で代打楠本と言う策では何がいけないのか?


ここで楠本を使ったために、最後は森敬斗を代打で使うことになったが、空振り三振でゲームセット。


クヨクヨ言っても始まらないが、森敬斗を使うのであれば、ソトの代走の方がドラゴンズバッテリーは嫌だっただろうなとも思う。


まあ、負ける時というのはこう言うものだ。


人生ゲームのような1日はこうして終わった。


金曜日からは横浜でのカープ戦。今度こそ大瀬良を打ち崩さなければならない。


そのためにも選手の皆さん、しっかり休んでリフレッシュして下さい。