mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

三浦さんは急に気が変わったんだと思う



9月16日 対広島東洋カープ 横浜スタジアム


負 ベイスターズ 3 ー 5 カープ


勝利投手 森浦大輔(3勝5敗0セーブ)
敗戦投手 濵口遥大(7勝6敗0セーブ)
セーブ 栗林良吏(0勝1敗31セーブ)


本塁打 ネフタリ・ソト15号(6回裏2ラン)


初回に桑原、大田の連打で1点を先制したが、6回表に濵口が先頭の野間をフォアボールで歩かせたところから調子がおかしくなり、西川と松山の2本のタイムリーツーベースで、1-2と逆転された。


しかし、その裏、ツーアウトから宮﨑がセンターフェンス直撃のツーベースで出塁し、続くソトが逆転ツーランホームラン。



3-2となって次の戸柱もツーベース。ここで、ベンチは戸柱に代えて代走神里。


全国のベイスターズファン全員が思った。


”これはいつものソトを下げてレフト神里、ファースト佐野の守備固めですね。そして、バッテリーごと入れ替えて勝ちパターンの継投に入るのですね。”


現にネクストバッターズサークルにはオースティンがスタンバイしていて、濵口はベンチで座っていた。


二死二塁となおもチャンスの場面だったが、8番の森敬斗は空振り三振に倒れた。


恐らく、ここで三浦監督はちょっとだけ欲を出したのだろうと思う。


”7回表のカープの攻撃は7番の小園から始まる下位打線だし、濵口があと一回投げてくれれば10連戦の最初に勝ちパターンを節約することができる。”


しかし、ずいぶん長いことプロ野球を観ているが、自分の代わりに代打が呼ばれてネクストバッターズサークルまで行って、それをベンチで腰掛けて試合を見ているピッチャーが、その後、結局代打を使わなかったからと言って続投させられて抑えるところを見た記憶がない。


先発投手の尋常ではないプレッシャーと集中力がこの時点で一旦切れてしまうのではないだろうか?まして、今日のハマちゃんは6回表に既に2点取られて逆転されているのである。


このちょっとした欲張りは高くつくだろうなと思った。


嫌な予感は本当によく当たる。


先頭の小園はセンターのポテンヒットで出塁。そして、次の會澤にタイムリーツーベースを打たれ、たった3球で同点に追いつかれた。



ここで、ベンチはハマちゃんを諦めて伊勢大夢にスイッチ。


そして、無死走者二塁で急遽マウンドに立った伊勢は捕まった。試合途中で交代した嶺井のリードも変化球が多く攻めのリードではなかったように感じた(伊勢ストレートの走りがもう一つという判断だったのかも知れないが)。


送りバントとセカンドゴロでツーアウトまでは漕ぎ着けたが、羽月、西川、マクブルームに3連打を浴びてさらに2点を失った。


あっという間に3-5と逆転されてしまった。



こうなると、7回からの3イニングでカープの勝ちパターンを攻略するのはなかなか難しい。しかも、久しぶりのホームランを打って自ら完璧と言っていたソトは既にベンチに下げてしまっているのだ。


9回裏には、カープのクローザー栗林を攻め立てて二死満塁のチャンスを作ったが、最後は4番牧が1-0からの2球目を引っ掛けてサードゴロとしてしまいゲームセット。


今日の試合を決めたのは、6回裏が終わった瞬間に三浦監督の脳内にいるリトル三浦(もしくは三浦小輔)が囁いた一言。


”7回表のカープの攻撃は7番の小園から始まる下位打線だし、濵口があと一回投げてくれれば10連戦の最初に勝ちパターンを節約することができる。”


この悪魔の誘惑に尽きる。


高い代償だったが、三浦監督はリトル三浦の誘惑に耐えることの必要性をはっきりと学んでくれたことだろう。ひょっとすると今頃どこかで滝に打たれているかも知れない。


だから、全国のベイスターズファンの皆さん、今日ははっきりと采配ミスだったと思うけれども、まだ2年目の新米監督が成長するための通過儀礼だったと思って笑って受け入れましょう。


”9000回以上シュートを外し、300試合の勝負に敗れ、勝敗を決める最後のシュートを任されて26回も外した。人生で何度も失敗した。それが成功の理由だ。” マイケル・ジョーダン