mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

今日の今永は翔太だった



9月19日 対読売ジャイアンツ 東京ドーム


負 ベイスターズ 3 ー 5 ジャイアンツ


勝利投手 菅野智之(9勝6敗0セーブ)
敗戦投手 今永昇太(10勝4敗0セーブ)
セーブ 大勢(1勝3敗34セーブ)


本塁打 中田翔23号(2回ソロ)、大城卓三13号(2回裏2ラン)、ポランコ(4回裏ソロ)、丸佳浩27号(6回裏ソロ)、関根大気1号(8回表ソロ)、佐野恵太19号(9回表ソロ)




今日は初回に桑原が菅野の投じた初球をジャストミートしてフェンス直撃のツーベースヒットになると行けそうな雰囲気が出ていた。


楠本が送り一死三塁のチャンスで佐野のあたりはどん詰まりだったがライト線上にポトリと落ちる幸先の良い先制タイムリーで1-0。


立ち上がりに苦労した菅野とは逆に、今永は初回のジャイアンツの攻撃を三人で終える上々の立ち上がりだった。


しかし、野球は本当にわからない。


2回裏先頭の中田翔に甘く入ったカーブをレフトスタンドに持っていかれて同点。ここから今永のピッチングが微妙にずれ始めた。


さらに、岡本のヒットの後ポランコとウォーカーを打ち取ってツーアウトまで漕ぎ着け、8番大城も2球で追い込んだが、丁寧にコーナーを狙った外角のカットボールとストレートが少し外れて2-2になると、次のカットボールが失投になってしまった。


痛恨の逆転ツーランホームランをライトスタンドに運ばれて1-3。次のピッチャー菅野の打順に回さずに大城でチェンジにしたいという投手心理からストライクを欲しがって甘くなったように見えた。


大城は8番バッターだが、一発の力があることはわかっていたはず。今永本人もあからさまに悔しがっていたが、やってはいけない失投だった。


さらに、4回裏には、ツーアウトランナーなしからポランコに2-0とカウントを悪くしてしまい、ストレートしかない場面でストレートを待っているポランコの得意な外角低めに投じたストレートをセンターバックスクリーンに持っていかれるソロホームランで1-4とリードを広げられる。


今永は三振も多い一方、ホームランを打たれることも多く飛翔癖などと言われるが、今日の飛翔はこれで終わらなかった。


〆は今永からヒット以上にホームランを打っているのではないかという丸佳浩が6回裏にライトスタンドに届くソロホームラン。これで1-5となるダメ押しの一打。


その後、遅ればせながら、8回表には関根が鍵谷投手から今シーズン1号をライトスタンド最前列に放り込みジャイアンツのクローザー大勢投手を引き摺り出すことに成功した。


そして、9回には佐野恵太がその大勢投手から1-2と追い込まれつつライトスタンド中段に飛び込むソロホームランで3-5。



しかし、打線がつながって攻め立てるというシーンは初回以外は全く見られず、散発のソロホームランでは追いつく気配はなかった。このままゲームセット。


昨日の記事でも書いたが、ベイスターズ打線は今日も3得点。


4日連続で3得点となり、3点とる打線の面目躍如といったところだ。




今日の今永は6回、96球、被安打5、与四球0、奪三振5、5失点という成績だったが、被安打5のうち4本がホームランという見たこともないような本塁打密度の高い(?)結果だった。


岡本のレフト前ヒット以外は安打が全てホームランって、逆にすごくないですか?


今日の今永昇太は今永翔太だったということでさっさと諦めよう。


今日の結果次第では、25日のヤクルト戦に中5日で今永を登板させるかと思ったが、どうだろう。100球未満で交代したということはその可能性も残しているということだろうか?


昨年と同じように目の前でヤクルトの胴上げを見るのを阻止するために、23日からの3連戦を濵口、中5日で大貫、同じく中5日で今永という起用で精一杯の抵抗を見せるのだろうか?




今日の試合では、良いこともあった。


先週はスランプに悩んでいた佐野恵太が自分のバッティングを取り戻しつつある。


初回のタイムリーは詰まった当たりだったが、菅野の難しいコースのスライダーを振り切ったことがテキサスヒットにつながったと思う。


そして、その思い切りの良さは大勢投手からのホームランという成果につながった。


9月6日以来およそ二週間ぶりとなるホームランだったが、この時も相手は大勢投手だった。ひょっとして相性が良いのかも知れない。だとするとこれは大きなアドバンテージになる。


台風次第だが、明日は甲子園に移動して青柳投手と対戦するということになる。簡単な相手ではないが、左打者をやや苦手としているということもあり、復調傾向を明確にするような働きを期待しよう。


そして、ロメロ投手が来日以来初めての中継ぎで登板し、大城にツーベースは打たれたものの1イニングを無失点で抑えた。


長いイニングを投げることを前提にした先発のモードとは異なり、最速155km/hのストレートは各打者を押し込むことができていた。大城のツーベースも球威に押された当たりがレフト線ギリギリに入った打球だったので心配要らないと思う。


さらに、楽天からトレードで入団した森原投手が一軍では初めて、8回裏に登板したが、若林と重信という打席で粘るバッター二人を連続三振に打ちとるなど三者凡退で抑えた。


空振り三振をとったボールはいずれも高めのストレートで、疲労のない時の伊勢大夢のようにホップ成分の多い(ただし、伊勢のようなシュート成分はほとんどない)球質は、いざという時に空振りを狙って取れるピッチャーであることを示している。



ブルペンの疲弊が最大の懸念である中、この二人がリリーバーとして目処が立つというのは朗報だ。


今日は今永が翔太だったことだけが敗因で、それ以外は、むしろポジティブに見ることができる要素が多い、良い敗戦だったのではないかと思う。


明日の甲子園は上茶谷が先発とのこと。台風の進路次第では中止、あるいはチームの移動ができないといったこともあるかも知れないが、もし開催される場合には、彼自身、良いことも迷いも怪我もあった今シーズン最後の〆となるような好投を期待したい。