mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

”ベイスターズをもう一度強くすることはできるか?”をもう一度考えてみる



9月26日 試合予定なし


怒涛の10連戦が、目の前でヤクルトのサヨナラ勝ちでの劇的優勝決定からの胴上げを見守るという悔しい形で終わった。


しかし、これは十分想定内の出来事だ。


可能性がある限りは諦めないということとそれ以外の可能性には目を瞑るという盲目的な対応には大きな隔たりがある。


ベイスターズの首脳陣も選手等も今日の休日を活用して気持ちを切り替えるとともに、クライマックスシリーズを勝ち上がって日本一になるというサクセスストーリーに向けて作戦を練りはじめたことと思う。


まず最初に注目すべき現状の問題点は、9月に入ってから10勝13敗という成績を見るまでもなくわかるように、今のベイスターズが弱いということだ。


現状のチームのままこれからの試合を調整に充てることで疲労は回復し選手等のパフォーマンスを改善することはある程度可能だろう。


しかし、それではクライマックスシリーズのファーストステージを勝ち抜くこともおぼつかないし、それ以上の進撃を想像するのは難しい。


やはり、抜本的な対策でチームを変えなくてはならないと思う。


今日はそういう対策についていくつか試案を書いてみたい。




前線への大砲の配備


今シーズンのベイスターズの総得点はこれまでのところ477、対して総失点は512であり、得失点差は-35となっている。


この得失点から計算されるピタゴラス勝率は .465であり、これで実際の勝率は .522で2位というのは僥倖と言ってよい。


この得点力不足は、まだスモールベースボールによる効率の良い得点パターンが確立できていない中でチーム内に大砲が不在の状況が生じてしまったことによると思う。


佐野、牧、宮崎はいずれも好打者だが、やはりあくまで中距離打者であり、大砲というタイプではない。ヤクルトの村上が突出しているが、ジャイアンツの中田翔や好調時の阪神大山のように凄みのある大砲がいないのだ。


将来的には、機動力を絡めてコンスタントに得点できるチーム作りを目指すべきとは思う。


しかし、それは今年のポストシーズンの戦いには間に合わない。


ベイスターズの大砲候補といえば、やはり、タイラー・オースティンとネフタリ・ソトの二人ということになる。そこで、これからの残り7試合はこの二人を全試合クリーンアップでスタメン出場させ、それぞれ30打席以上立たせることを提案したい。


オースティンは3番ライト、ソトは4番ファーストでフル出場してもらおう。そして、疲れから打席で迷いのみられる牧秀悟は休んでリフレッシュしてもらい代打で勝負勘と集中力を高める。


セカンドには大和か柴田に入ってもらいライトのオースティンの中継プレーのカバーなども担当してもらう。


こういう準備をすることで、特にオースティンはクライマックスシリーズで代打あるいはスタメンで試合途中まで出場して守備固めに代わるとしても、今までの31打席と併せて、ラミレス前監督の言っていた一軍での50打席という目安に達し、昨シーズンのような凄みを取り戻すことができるだろう。


さらに、その先には日本シリーズのパリーグ主催試合でDHとしてフル出場するという最高の形が待っている。







先発陣と第二先発陣の整備


クライマックスシリーズのファーストステージは10月8日から10日にかけて横浜スタジアムで開催される。2位のベイスターズか現状では未定の3位のチームのどちらかが2勝すれば勝ち抜けられる。


2016年以来、セリーグのファーストステージは3位のチームが勝ち続けており、しかも、今回はベイスターズの勝率が以上に低い週末に予定されているということで統計的にはあまり良い材料が見当たらない。


まずはファーストステージに集中してしっかり勝つことが必須であり、先発投手の出し惜しみをする余裕はない。


しかし、仮に勝ち抜けたとすると、そこから一日空けて10月12日からファイナルステージが始まってしまうのだ。


なんとかして、ファーストステージの初戦(10月8日)とファイナルステージの初戦(10月12日)の両方にエース今永を送れないだろうか?


可能性があるとすれば、通常よりも先発投手の責任回数を減らして60〜70球で4〜5回まで投げてもらい、その代わりに中3日で先発してもらうというプランだ。


具体的に言うと、


10月8日 今永

10月9日 大貫

10月10日 濵口


10月12日 今永

10月13日 大貫

10月14日 濵口

10月15日 ?

10月16日 今永

10月17日 大貫


と言う3本柱で短期ローテーションを回す。


この作戦が成立するためには、2〜3回程度(40~50球程度)をしっかり抑えてくれるような第二先発陣が必須となる。候補となるのは以下の投手等だろう。


ロメロ、石田、ガゼルマン、東克樹、上茶谷


各試合の展開に応じて、これらの投手等から一人ないしは二人(調子が悪いようだったら早めに替える必要がある)を起用してリードしている試合や僅差の試合を7回まで有利に進める。その後は厳選した勝ちパターンのセットアッパーとクローザーを使って確実に勝つ。


クライマックスシリーズを勝ち上がるには、両ステージを通じて5勝すれば良い。


この5つの勝ち試合をしっかり見極めて、上記の継投でものにしていくのだ。


明日からの7連戦は良い機会なので、昨日投げ過ぎている今永を除いて、濵口、大貫、ロメロ、石田、ガゼルマン、東克樹、上茶谷を短いイニングで短い登板間隔で起用すると言う運用を試してみてもらいたい。









勝ちパターンの序列見直し


通常の試合でも勝ちパターンと言われるリリーバー等の責任は重いが、クライマックスシリーズともなればそれは数倍にもなる。


それを考えると、クライマックスシリーズの勝ちパターンは8回伊勢大夢、9回山﨑康晃で固定するべきだと思う。


上記の通り、必勝の試合を5つ峻別して、これらの試合に限定してこの二人に確実に抑えてもらおう。


それ以外の、ひょっとしたら勝てるかも知れないと言う僅差のビハインドゲームなどで、入江、エスコバー、田中健二朗、(間に合えば)クリスキーといったところを使って行く。こう言うゲームで勝てる試合が一つでもあれば大成功だ。


明日からの7連戦では、伊勢と山﨑については試合感を保持しつつ疲労の回復を優先する調整登板とし(最優秀中継ぎとセーブ王のタイトルは二の次と言うことで納得して欲しい)、入江、エスコバー、田中健二朗、クリスキーの調子を上げるような登板計画で望むべきだと思う。






明日からの7連戦でベイスターズのチーム力がここからさらに1段階上がることを祈っている。