mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ホーム最終戦 シーズンの締めくくりとその先へ



10月2日 対読売ジャイアンツ 横浜スタジアム


負 ベイスターズ 2 ー 3 ジャイアンツ


勝利投手 菅野智之(10勝7敗0セーブ)

敗戦投手 濵口遥大(8勝7敗0セーブ

セーブ 大勢(1勝3敗37セーブ)


今シーズンのホーム最終戦は素晴らしい青空の下、32,817人に観客を集めて行われた。


新記録となった昨日より2名少ないが、大入り満員であることに違いはない。もちろんジャイアンツファンも多く集まったが、久しぶりにCSに進出したチームの面々を観たいと言うベイスターズファンが席を埋めた。


完全に順位が決まっているため、勝敗ということ以上に両チームの個人の記録とベイスターズの場合はCSに向けた戦力の確認と言う意味合いも強い。




ジャイアンツでは、勝利投手となった菅野智之が2年ぶりの二桁勝利を挙げ、大勢投手が山﨑康晃と栗林良吏に並ぶ新人最多の37セーブを挙げた。


ベイスターズでタイトルの可能性を残しているのは佐野恵太で、今日はボテボテのゴロを必死の疾走で内野安打としたヒット一本で今シーズンの安打数を160とした。


競争相手のドラゴンズ岡林選手が今日2本のヒットを放ち161本としたため、一本差で追う形で明日の最終戦を迎える。ドラゴンズは今日が最終戦だったので、明日、佐野選手が一本打てばトップタイとなり、2本出れば単独でタイトルを獲得することになる。


明日のヤクルト先発小川泰弘投手との対戦成績はあまり良くないが(13打数3安打、打率 .231)、やはり個人タイトルというのは後々まで残る勲章なので、是非頑張って欲しい。先日来このブログでも書いているが、佐野選手を1番バッターに指名して打席数を稼いでも良いと思う。


セーブ王を狙っていた山﨑康晃はトップのドラゴンズ R.マルティネスが今日もセーブを挙げ、二つの差がついたため可能性は潰えた。




さて、CSに向けた戦力の確認と言う意味では悲喜こもごもの結果となった。


CSでの登板が予想される濵口遥大は2回、47球を投げて、被安打4、与四球0、奪三振2、失点1という内容で不合格ではないが、やや不安を残す結果だった。


三浦監督は試合前から今日の濵口は2回と言っていたので、予定通りではあったが、打者一巡の間に4本のヒットを打たれるのはちょっといただけない。


ヒットを打たれたのは、吉川、丸、ポランコ、大城といずれも左打者。彼は左に対しても苦にせずチェンジアップを投げ込むのだが、今日は調子が今ひとつなのか球数も多く、苦しい投球になってしまった。


もう一つの不安材料は、彼が屋外球場のデーゲームを苦手としていること。


今日のピッチングを見ていると、全て週末のデーゲームとなる横浜スタジアムのファーストステージはスキップして、神宮でのナイターとなるファイナルステージに先発させたいと言う気にもなって来る。


しかし、まずはファーストステージを勝ち抜かないとその次は無いので、悩ましいところだ。


昨日も書いたが、ファーストステージの初戦今永、第2戦大貫、第3戦石田でハマちゃんは第3戦の第二先発として待機。登板しないで済めば12日のファイナルステージ初戦に先発と言う臨機応変の対応が良いのかも知れない。



誤算だったのは2番手のロメロ。いきなり先頭の吉川にフルカウントから四球を与えると、続く坂本もフルカウントとした上で歩かせ、次の丸にはストレートのフォアボール。


中田翔は三振に打ちとったものの、次の岡本への内角ツーシームが肘にかすって死球で押し出し。さらにポランコに犠牲フライを打たれてさらに1点。


ノーヒットで2失点というのは言い訳ができない。これでは短期決戦の重要な場面で起用するのは難しいだろう。


投げているボール自体の力はあるように見えるのだが、ストライクが入らなければ話にならない。今日31球を投じているが、明日の最終戦で追試の機会が与えられるかどうか。



東克樹は1回をなんとか無失点で切り抜けた。


吉川尚輝のセカンドゴロは牧のファインプレーで救われたが完全に打ち返された当たりだった。そして、続く坂本にはレフト前ヒットを打たれた。


ストレートは最速146km/h程度出ており、先発の時よりも出力がやや上がってはいるものの、彼本来のピッチングを見たことのあるファンとしては歯がゆい思いだ。現状ではCSの厳しい局面での登板は難しいのではないだろうか?


他方、このところ打ち込まれていたエスコバーは一転して三者凡退で切り抜けた。先頭打者を上手く打ちとることができ、ストレートに相手打者が圧倒されるような球威を発揮できると今日のようにあっさりと三者凡退にする力がある。


問題は制球に苦しむ時や不運な内野安打などでランナーが出た時、あるいはストレートが真ん中に集まってしまう時にどうかだが、私はこの問題はそう簡単に解決するものではないと感じている。


しかし、かと言ってCSで彼を使わないことはできないので、登板させて状態が悪ければ早めに見切りをつけて交代させると言った慎重かつ柔軟な起用法が求められるように思う。



山﨑康晃は昨日中8日の登板となってややフワッとした入りだったが、なんとかストレートに指がかかるように修正して無失点でセーブを挙げた。今日は2球で丸をセンターフライに打ちとっただけなので何とも言えないが、まあ通常運転戻ったと見て良いのではないか?




打者では、宮﨑とソトが2安打ずつ放ち調子が上向いてきたように感じた。特にソトは先日の頭部へのデッドボールの影響が懸念されたが全く問題なさそうなのは何よりだ。



途中から出場した神里と伊藤光がいずれもツーベースヒットを放ったのも明るい兆しだった。神里は右のサイドスロー大勢投手のボールを上手く打っており、ファーストステージの初戦先発が予想される右のサイドスロー青柳晃洋投手も元々得意としていることから、初戦での先発起用の可能性が高いように思う。


このところ代打で出場して5試合続けてヒットのないタイラー・オースティンは今日もチャンスで打ちとられたが、山﨑伊織のシュートを完璧にとらえた打球がサード正面となったものだったので、未だ希望は捨てるべきではない。


12安打で2得点しかもそのうち1点は相手のエラーによるものという結果について、12本打てたと見るべきなのか、チャンスで1本が出ないと見るべきなのか。


今日は各バッターの状態を上げることに重きを置いて、敢えて1点をとりに行く采配はしなかったと考えるようにしよう。


何かすごい秘策を隠していたりしてね。