mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

来年優勝するためにベイスターズに来て欲しいFA有資格者



10月18日 ドラフト2日前


今オフのFA戦線は活況を呈している。


西武ライオンズの森友哉選手を始めとして、チームメイトの外崎修汰選手、広島東洋カープの西川龍馬選手と野間峻祥選手、楽天ゴールデンイーグルスの田中将大選手、阪神タイガースの西勇輝選手、岩崎優選手、岩貞裕太選手など錚々たる顔ぶれが揃っている。


我がベイスターズでも、大田泰示選手と嶺井博希選手がFA資格を取得しており、大田選手は残留が濃厚と言う報道があったが、嶺井選手については甲斐選手に続く第二捕手としてソフトバンクが獲得調査に乗り出したようだ。


今シーズンのベイスターズは嶺井、伊藤光、戸柱の3捕手併用体制をしいていたが、90試合以上に出場した嶺井選手が正捕手に最も近い位置付けにいる。


球団としても複数年契約を提示して引き留めにかかっているところだ。おそらく、出場機会という点ではこのままベイスターズでプレーするのがベストだろう。


しかし、沖縄出身の嶺井選手にとって九州には親近感があるだろうし、年俸もソフトバンクの提示額が上回る可能性がある。加えて、沖縄尚学高校、亜細亜大学でバッテリーを組んだ1学年先輩の東浜巨投手もいる。


FAは実績を残したプロ野球選手がやっとつかみ取った権利なので、本人にとって悔いがなく最も納得できる判断をして欲しい。それがベイスターズ残留なら最高だ。


今回のFA有資格者の中で、是非、ベイスターズに来て欲しい選手がいる。


実績という意味では高嶺の花だが、来シーズン優勝を狙い、その後も勝ち続けるチームを作るのであれば、是非アタックして欲しい。


それは、日本ハムファイターズの近藤健介選手だ。


彼に対してもソフトバンクが調査に乗り出しており、その他にもオリックス、ロッテなど競合するチームは多い。


ベイスターズに入団する可能性が決して高いわけではないが、私は彼がベイスターズにとって非常に価値ある選手で獲得を目指すべきと考える理由について少し書いてみたい。




【出塁率の高い安打製造機であること】


今シーズン高卒11年目だった近藤選手はこれまで1014試合に出場し、通算安打数1016、通算打率 .307、同出塁率 .413、同長打率 .434、OPS .847と言う素晴らしい成績を残してきた。


中でも、11年間にわたって出塁率が4割以上と言うのが素晴らしい。交流戦での対戦でも、選球眼が極めて良く、アウトにするのが非常に難しいバッターと言う印象が強い。


確かシーズン終盤まで4割を超える打率を維持し、史上初の4割打者に最も近いと言われていたはずだ。


彼がベイスターズ打線の1、2番で4割以上の確率で出塁してくれれば、その後、佐野、牧、宮﨑、ソト時々オースティンと続く重量打線の得点力が増すことは間違いない。




【キャプテンシーのある明るい人柄であること】


明るいリーダーシップの取れる人であることについて、横浜高校時代から日本ハム入団後も現在に至るまでチームメイトや首脳陣の評価は変わらない。


横浜高校では先輩の筒香嘉智の後を継いで主将を務め、現在も日本ハムの選手会長となっている。


日本ハムでは大田泰示選手とチームメイトであり、年齢は大田選手の方が上だが、仲の良い盟友のような関係性にみえる。


その大田選手がベイスターズに入団して明るくのびのびとプレーし、ヨコハマサイコーと叫んでいることは大田選手からも聞かされているはずだ。


この2人がそろえば、ベイスターズのチームカラーがさらに前向きで明るいものになるように思う。




【外野守備を無難にこなし本職だった捕手もできること】


近藤選手は高校時代に遠投120mの強肩を買われて捕手にコンバートされた。


プロ入り後も捕手としてプレーしていたが、彼の際立った打力を活かすために外野のコンバートされ、左翼手として平均以上の指標を示している(2018年にはリーグ3位のUZR+10.2を記録)。


これまで、ベストナインを3度受賞しているが、そのうち一回は外野手としての受賞である(他2回は指名打者)。


ベイスターズに来てくれることがあれば、メインはレフトあるいは佐野選手との兼ね合いでライトと言うことになるだろうが、万が一の時には捕手もできると言う安心感はプラスだ。


攻撃的な布陣で望みたい試合では、捕手を2名にして、代わりに代打や代走要員をベンチ入りさせることもできるだろう。




【横浜高校出身であること】


近藤選手は千葉県千葉市出身だが、上にも書いたように、横浜高校野球部で活躍した。


筒香嘉智が3年で主将だった時に彼は一年生ながら遊撃手のレギュラーとして県大会に出場しており、自身が3年生の時に甲子園出場を果たしている。


横浜高校での同期は乙坂智であり、筒香嘉智も加えると、ベイスターズとの縁も浅からぬものがある(あいにく、現在は2人ともチームを離れているが)。


一時は横浜高校出身者がスタメンの半分以上と言うことも度々だったベイスターズも、荒波翔と石川雄洋が引退し、筒香はアメリカ、乙坂はメキシコ、そして今オフに倉本寿彦が戦力外と言うことで随分とメンバーが減ってしまった(現時点で在籍している横浜高校OBは松本隆之介選手と石川達也選手の2人)。


近藤選手がベイスターズに入り、再び横浜高校閥が盛んになることは、オールドファンにとって懐かしく嬉しいことでもある。





【顔がベイスターズっぽいこと】


最後は、単純だけれど大事なポイント。


近藤選手は顔立ちがベイスターズっぽいのだ。


横浜スタジアムの一塁側ベンチでベイスターズのユニフォームを着て、隣に座る宮﨑敏郎や牧秀悟と笑顔で話していても全く違和感が無いように思える。



今日は一方的な思い込みで勝手なことを書いてしまったが、ベイスターズの編成担当には、是非本気で考えてもらいたい案件なのである。