mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

捕手の移籍ドミノは本当に起きるのか?



11月6日



【侍ジャパンは逆転勝ち】


今日も日本代表の強化試合があり、読売ジャイアンツに対して8-4で逆転勝ちを収めた。


先発の西武ライオンズ與座投手は4回を投げて被安打7、4失点と苦しいピッチングだったが、その後の宮城、湯浅、山﨑颯一郎の3投手は5回を1安打無失点に抑えた。


今日のハイライトはなんと言っても2-4のビハインドで迎えた終盤、村上宗隆の2打席連続ホームラン、山田哲人のソロ、そして1番に入った塩見泰隆のソロとスワローズの3人が計4本の本塁打で鮮やかな逆転劇を決めたことだ。


特に、鍬原投手の外角低めの変化球を巧くすくって左中間スタンドに持っていった村上選手の技術とパワーは流石に56本のホームランを打ったバッターの迫力を感じさせるものだった。



今後の国際試合に向けて少し気になる点があるとすれば、ジャイアンツ先発の井上温大投手と赤星優志投手と言う好投手からは2安打、1得点に抑えられたことだ。


8回のビッグイニングは、ジャイアンツの投手が今年の育成7位の新人京本投手とこちらも現在は育成契約の堀岡投手に代わった後であり、この2人には少し酷な言い方だが、やはり相手投手が格落ちだったと言う印象は否めない。


ところで、好投した井上投手、赤星投手から日本代表が放った2安打はいずれも牧秀悟選手によるものだ。


序盤停滞気味だった打線の中で、彼は唯一気を吐いていた。


牧選手は終盤も京本投手からフォアボールを選んで村上選手の同点ツーランをお膳立てするなど、打点は無かったもののマルチヒットで3出塁。今日もチームの勝利に貢献した。


本職ではないが、ファーストの守備もそつ無くこなしており、いつもはセカンドを守っているだけあって、昨日のトリプルプレーをもたらしたバント失敗の小飛球への鋭いダッシュなど機敏な動きを見せている。


セカンドからファーストへのコンバートという意味では、ベイスターズで同じ背番号2をつけていたホセ・ロペス選手の若い頃とも少し重なる。




【元西武、巨人の片岡保幸さんが秋季練習で臨時コーチに】


以前このブログでも書いたことがあったが、現役引退後、ジャイアンツで走塁コーチなどを歴任していた片岡コーチ(タレントのベッキーさんのご主人)が昨シーズン退任され、走塁の意識改革に加えて技術の進化も目指すために彼のような高い盗塁技術を持ち、かつそれをコーチングする能力のある方にベイスターズに来てもらうのが良いと常々思っていた。


片岡さんは西武から巨人と言うことで、あまりベイスターズとは縁がないため難しいかと思っていたが、今回の秋季練習で臨時コーチとして11月8日と9日に2日間ベイスターズの選手たちに走塁と盗塁のノウハウを教えて下さることになった。


脚力はあるが盗塁数の伸び悩んでいる神里、桑原、森敬斗などは壁を打ち破るきっかけとなるようなヒントを是非掴んで欲しい。


また、こうした臨時コーチから縁が繋がってベイスターズの走塁コーチに就任と言うこともあり得るのではないだろうか?なんとなくだが希望が膨らむような期待感がある。


片岡さんと言えば、西武時代のジャイアンツとの2008年の日本シリーズでの活躍が鮮明な記憶として残っている。


このシリーズで彼は全試合でヒットを放ち、5つの盗塁を決めて見せた。


特に最終第7戦の1点ビハインドで迎えた8回に死球、盗塁、送りバントでサードまで進み、続く中島選手のサードゴロの際にギャンブルスタートを見事に決めて同点に追いついた。


そして、この後ライオンズは逆転勝ちで日本一の栄冠を掴むこととなる。


私はこの時初めてギャンブルスタートという言葉を覚えたような記憶がある。




【捕手の移籍ドミノ】


今朝の報道で、オリックスバッファローズの伏見寅威捕手がFA宣言することが明らかになった。


オリックスは既にFA宣言を済ませている西武ライオンズの森友哉捕手の獲得に乗り出すと言うことが複数のスポーツ紙で伝えられており、伏見選手の動きは恐らくこの動きに呼応したものだろう。


現時点で森選手とオリックスの間で話がついているとすると、それはタンパリングになってしまうので、そこまで確実なものではないだろうが、大阪出身の森選手は少年時代からオリックスのファンでジュニアチームにも所属していたそうで、彼のオリックス入りはある程度信憑性のある話のように思われる。


今年FAの権利を得た伏見選手としては、まずはFA宣言をしておき、森選手の去就によっては出場機会を求めて移籍を決断すると言うことになるだろう。


一方、既にここでも書いているように、ベイスターズでは今年最も多くの試合でマスクをかぶった嶺井博希選手が既にFA宣言している。


嶺井選手に対しては、ソフトバンクホークスが獲得の意思を持って調査に乗り出しているそうで、ソフトバンクの資金力を考えれば、待遇的にはベイスターズをかなり上回るオファーを出す可能性が高いと予想できる。


そして、もし嶺井選手がソフトバンクに移籍するとなると、ベイスターズとしては高値がつくことの確実な森友哉選手は無理としてもオリックスからFAする伏見選手は是が非でも獲得したいと言うことになるだろう。


さらに、これは真偽のほどが定かではないが、戸柱恭孝捕手と中日ドラゴンズのショート、京田陽太選手のトレード話があるということが一部の週刊誌で取り沙汰されている。


大和選手の年齢、そして森敬斗選手の育成に必要な時間を考えると、どうも立浪監督との相性が良くなさそうな京田選手(本当のことはわかる筈も無いが、例の、京田選手が「戦う顔をしていなかった」と言う立浪さんのコメントや、森敬斗の一学年下に当たる土田選手がレギュラーに近づいていることなどを聞くと少なくとも外部からはそう見える)を遊撃手として獲得すると言うのは可能性のない話ではない。


ましてや、戸柱選手も順調であれば来年にはFAの権利を得ることになるので、トレードをするなら今と言うことも分かる。


しかし。


しかし、だ。


もし嶺井選手がFAでチームを去ることにでもなれば、仮に伏見選手を獲得できたとしても、3人併用の捕手のうち2人を同時に失うことによって生ずる穴を埋めることは難しい。


いや。


中日もアリエル・マルティネス選手を自由契約にしているではないか。


マルティネス選手はやや故障が多いものの、キューバ代表チームで正捕手も務める強打のキャッチャーだ。


木下捕手が正捕手として確立されつつある今、捕手メインでと言う彼の求める起用法にドラゴンズが応えられないが故の自由契約ということらしい。


と言うことは、嶺井、戸柱の2人が同時に居なくなり、代わって、伏見、マルティネスという2人の捕手がベイスターズに入団すると言う可能性もあるのだろうか?



複雑にからまったこの捕手の移籍ドミノが実際に起きるのかどうかを現時点で判断することは非常に難しい。


意外と森友哉選手が巨人に移籍するだけであとは全員宣言残留ということになるなど、可能性のあるシナリオは多岐にわたり、とてもではないが絞り込むことはできない。


この問題については、もう少しの間、静かに見守ることにしよう。