mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

今永昇太と牧秀悟のWBS出場が内定 先輩たちに続け



昨日の報道で、来春のWBCに向けた侍ジャパンメンバーの内定に関する記事があり、11月の強化試合で代表メンバーとして活躍した今永昇太と牧秀悟というベイスターズの2選手がリストに含まれているとのこと。


ベイスターズファンとしても嬉しく、そして誇らしいことだ。


過去のWBCに参加したベイスターズの選手は誰がいたか、と思い調べてみた。


第一回(2006年)優勝


多村仁 3本塁打、9打点はチームの本塁打王、打点王で初の世界一に貢献


相川亮二



第二回(2009年)優勝


村田修一 第一ラウンドでは二試合連続本塁打などで活躍したが、第二ラウンドの韓国戦で肉離れにより途中帰国


内川聖一 六試合に出場し打率 .333、本塁打1(韓国戦での同点弾)、決勝の韓国戦でも延長10会表の先頭打者として出塁し決勝点のホームを踏んだ



第三回(2013年)3位


なし(相川亮二と内川聖一が出場したが、それぞれヤクルトとソフトバンクへの移籍後)


第四回(2017年)3位


筒香嘉智 代表の4番を務め、一次ラウンドB組のMVPを獲得(打率 .364、2本塁打、5打点)



多村、村田、筒香といったベイスターズの歴代の4番バッターたちが日の丸を背負って活躍した姿が鮮やかに甦ってくる。


現在の4番バッターである牧秀悟選手にも先輩たちに負けない活躍を期待している。


そして、今まであまり縁のなかった投手としての出場(2017年に山﨑康晃と石田健大がWBCの指名投手枠に入ったが実戦では起用されなかった。また、2019年には山﨑康晃が侍ジャパンのクローザーとして活躍したが、これはWBSCプレミア12でありWBCとは異なる)が内定した今永昇太選手には、日本を代表する速球派左腕として世界を唸らせて欲しい。



【今永昇太の決意】


秋季トレーニングの行われていた10月下旬に行われた報道陣の取材に対して、


「仮にお金を払って代表に入れるなら、お金を払って入りたいくらい。


本当にかけがえのない経験」


と語るなど、WBCへの参戦の意欲を見せていた今永昇太。


つい数日前の報道では、念願叶って来春のWBC日本代表に内定したと言う報道があった。


11月の強化試合で


「どんな場面でも自分のパフォーマンスを出して、結果に結びつけること。


それが1番かなと思います」


と抱負を述べていたが、11月9日のオーストラリア代表との試合で圧巻の投球を見せた。


4イニングを投げて自責点0、3安打、10奪三振という快投だった。


パワーヒッターの並ぶオーストラリア打線に対して試合前の会見ではボールを低めに集める丁寧な投球を心がけると言っていたが、試合が始まると、ストレートの走りを見た森友哉捕手のアドバイスに従いハイボールでの勝負を選択した。



今永投手のような綺麗な回転でスピンレートの高い球質のストレートは、動くボール全盛のMLBやその他の国では珍しさもあって、ひときわ威力を発揮するのかも知れない。


ただし、初回に一死一塁から右前打の際にライトの悪送球で一点を失ったことに対しては、「自分のバックアップの甘さから失点してしまった」と責任を感じており、国際試合ではこうした小さなミスが致命傷になることを肝に銘じていた。


先日の契約更改では、来年オフのポスティングによるMLB挑戦を視野に入れて単年契約を結んだこともあり、メジャーのスカウトも注目するWBCの舞台で活躍したいという気持ちは人一倍強いことだろう。


本人も


「数々の素晴らしい先輩方が築いてくれたことの先に、僕たちが野球をできている。


継承していけるように全力で頑張りたい」


と言っており、また、現在の侍ジャパンでは左のエース候補でもあることから、周囲の期待も高い。


2019年末の国際大会プレミア12では、2試合に登板し合計9イニングを1失点に抑え、1勝を挙げるなど結果を出している。


しかし、その後、肩の故障から2020年シーズン途中で離脱し、クリーニング手術を受けたことにより約半年間実戦から遠ざかったと言う経緯があるため、ファンとしては、活躍を祈るのはもちろんだが、無事に帰ってきて欲しいという願いもある。




【牧秀悟の夢】


侍ジャパンが昨年の東京オリンピックで金メダルを獲得した時、牧秀悟選手は横須賀の青星寮でテレビ観戦していた。


2年前に大学日本代表でチームメイトだった森下投手らが活躍する姿を見て、日の丸を背負う代表への憧れが一層強くなったとのこと。


「ちょうど見られる時間帯だったので見ていました。


凄いな、と言う感情が一番大きかったです。


世代の近い人が出ていたので、自分も出てみたい気持ちが大きくなりました」


今年3月に開催される予定だった「ENEOS侍ジャパンシリーズ2022日本vsチャイニーズタイペイ」で招集を予定していた幻の代表メンバーを栗山監督が明かしたが、その中には牧選手も含まれており、牧選手も当然それは知っていただろう。


「どのプロ野球選手も目指していると思いますが、もし選ばれる機会があるのであれば、打撃を売りに代表入りを目指していきたいと思います」


と本人もコメントしていた。


その夢に向けた第一歩として11月9日のオーストラリア戦では代表チームの一員として、5番セカンドで先発出場。


1点を追う2回の攻撃で、4番村上選手のヒットに続いてライト前に運び、チャンスを広げた。


その後、7番岡本選手のヒットでホームに帰り逆転に成功した。


その試合では他にも良い当たりがあったが、相手の好守に阻まれヒットはこの1本に終わった。



しかし、この強化試合全体を通して、チームで唯一全試合での先発出場を果たすなど首脳陣へのアピールに成功していたと思う。


その後のインタビューでも、WBCに向けて


「もちろん選ばれたいですし、選ばれた時に万全でいけるようにやっていくだけです」


「選ばれることがあれば、日本を代表する選手になって、自分の役割を全うしてやっていきたい。


いい経験としてその後のチームのためにも活かせるように頑張っていきたい」


など、ことあるごとにと出場を熱望していることを表明していた。


今回の内定報道で、WBCで日の丸を背負って活躍するという夢にさらに一歩近づいたことになる。


昨シーズン後半にヒットを量産し始めた頃から、私は、牧選手のことを「学習モンスター」と密かに呼んでいる。


彼は、高いレベルに行けば、そこでの経験を活かして自分自身のプレーをレベルアップさせることができるというプロ野球選手に最適な資質を持っている。


これは、彼の野球に取り組む真摯な姿勢と柔軟な思考そして不断の努力の賜物だと思うが、その彼が世界最高峰の戦いの場に参加したらどう言うことになるだろうか?


この学習モンスターは、本人も周囲も驚くようなレベルアップを果たして来年のペナントレースでもベイスターズを引っ張る存在になってくれることだろう。


頑張れ、牧。


世界を相手に思いっきり暴れて、スポンジのようにさまざまなことを吸収して帰ってきてくれ。


また一段と大きくなった姿を見ることを今から楽しみにしている。