mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ひとまずWBCに集中する人たち



1月19日 春季キャンプが始まるまであと2週間となり、各地で行われている選手たちの自主トレーニングも本格化している。


その中で、侍ジャパンの一員としてWBCに参戦することが決定している今永昇太選手と牧秀悟選手はいずれも九州で行っている自主トレにおいて、まずは日の丸を背負ってWBCでの優勝に貢献することを目指しているようだ。



【今永昇太は天草で『俺、最高』】


今永投手は、昨日、熊本・天草市で中日・岡野、巨人・井上と行っている合同自主トレーニングを報道陣に公開した。


「そうそうたるメンバーが集まっているので、自分もしっかりと胸を張って、みんなと一緒に世界一になれるように頑張ります」


と力強く抱負を語っていた。



今永投手は言わずと知れた我がベイスターズのエースであり、悲願の優勝のためには欠くことのできない大黒柱であることは間違いないが、三浦監督も国を代表してWBCで戦うことの意義は非常に重要視しており、次のようなコメントを残している。


「非常に名誉のあることですし、日の丸を背負って戦うということで、プレッシャーもあると思いますけど。


まずWBCに全神経を集中して取り組んで欲しい。


それが終わってからですよね、ペナントのことを考えるのは」


ファンとして気になるのは、過密なスケジュールと使用球の違いだ。


もし3月21日(日本時間22日)にマイアミで行われる決勝まで勝ち進んだとすると、チーム合流は早くても3月25日くらいになるだろう。


そうすると、NPBの開幕日(3月31日)までは一週間もないことになってしまう。


昨年12月からWBC使用球を練習の際も使うようにしており、その印象について、今永投手自身が次のように語っている。


「少しWBC球の方が山が小さくて、僕は包み込めるような感じがある。


僕はそんなに手が大きい方ではないので、その小さいことによって、少し投げやすかったりとか、変化球が僕は苦手なんですけど、変化球が曲がってくれたりすることもあるので、そこまで嫌なボールではないですね」


昨年12月からWBC本番まで3ヶ月以上使うことになるWBC使用球から、3月下旬の帰国後にNPBの公式球に変更した場合、再び以前のコントロールやボールのキレを取り戻すまでにどの程度時間がかかるのだろうか?


4月4日のホーム開幕戦には間に合うか?


まあ、心配ばかりしていても仕方ない。


三浦監督の言うように、大変な名誉なので、シーズンのことはWBCが終わってから考えることにしよう。


ところで、今永投手は今回の天草での自主トレでも、すっかりお馴染みになった「俺、最高」シャツを着用している。


このトレーニングウェアは今永投手自身が作ったものなのかと思っていたが、調べてみると、U.S.スポーツアカデミーでスポーツ科学修士の資格を取得し、国内外で野球をはじめとする種々のアスリートのコーチング・トレーニングサポートを行っていらっしゃる高橋純一さんが代表を務めるJ.T. Strength & Conditioningで製作・販売しているグッズらしい。


高橋さんのパワーワードは「やってみるをかなえる」と「俺、最高」の二つだそうで、後者(自分を大切にし敬うことこそが、他者への敬意やさまざまな価値観の理解につながると信じています、との由)をプリントしたものが今永投手愛用のウェアだ。




【牧秀悟は鹿児島でシャレコウベ】


ベイスターズのもう一人の侍ジャパンメンバーである牧秀悟選手は、今年も師匠と慕う大和選手とともに鹿児島県鹿屋市で自主トレーニングを行っている。


昨年は師匠と二人きりだったが、今年からチームメイトの、益子京右捕手も参加している。


公開された画像や動画では、キックボクシングなどの動きをしつつ体幹を鍛え、効果的な動かし方を身につけるという基礎を行っているようだった。


それぞれの動作で注目すべき部位にマークをつけた人体標本を傍に置き、それを見ながらキック等の動作を繰り返しているのはかなりシュールな構図になっている。



WBCという大舞台で戦うことについては、


「ずっと夢見てきた舞台。いざ自分、となったらまだ想像はできないですけど、逆に体験したことがないからこそ、思い切っていけるかなと」


とコメントしている。


また、WBCで対戦してみたい投手として、「テレビで見ていた」ということでドジャーズのカーショー投手を挙げ、「メジャーの一流の打者でも打てない投手」と表現していた。


カーショー投手と対戦することになると、それは米国で行われる準決勝または決勝ということになるが、


「完全なるアウェーですし、向こうのホーム球場なので、雰囲気に呑まれると思うんですけど、逆に一本でも2本でもとにかく『H』ランプがつけばこっちの勢いにもなると思う。


どんな形でも、まずヒットを打ちたいと思います」


と抱負を語っている。


気になるWBC後のシーズン開幕に向けた意気込み。


「チームが優勝するという気持ちで臨むので、そこは第一です。


よくWBCの後は難しいと聞くんですけど、大会が終わったらすぐにリーグ戦が始まるので、そこはもうスタメンを取りに行きたいです」


私が日頃から「学習モンスター」と呼んでいる牧選手のことなので、WBCというレベルの高い舞台で経験したことや見つけた課題などは、きっと今後の彼のさらなる成長の糧になると信じて疑わない。



【ラーズ・ヌートバー選手について想うこと】


今回のWBCでは、お母様が日本人であり日系人メジャーリーガということになる25歳のラース・ヌートバー選手(カージナルス)が侍ジャパンに加わったということがニュースになっている。


ダルビッシュ投手、大谷投手、鈴木誠也選手、吉田正尚選手に加えて、これで今回の侍ジャパンのメジャーリーガーは5人。


広い守備範囲と強肩が魅力で外野の全ポジションを守れるということだが、ヤクルトの塩見選手や阪神の近本選手が選外だった今回のチームではセンターのレギュラーになる公算が高い。


なかなかのイケメンなので、この機に日本でも人気も出ることだろう。


ところで、ヌートバーという名前を聞いて私は全く違うことを連想してしまった。


英国や米国では、マーズバーなどに代表される甘くて歯に粘着するようなチョコレートバーが沢山売られているが、そういうものを思い出させられた。


と思ったら、Wikipediaによると、ヌートバー選手自身が球団本拠地のセントルイスでスナックバーを発売することを念頭に置いて「NOOTBAR」など複数の商標を出願しているそうなので、私の連想もそれほど的外れではなかったようだ。