mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

上茶谷大河が大魔神フォークを背負い投げ




2月8日 今日の宜野湾からのインターネット配信では、Paraviの録画でブルペンでの投げ込みを中心にながめた。


投球したのは以下の投手たち。


① 石田健大、エドウィン・エスコバー、上茶谷大河


② 伊勢大夢、入江大生、石川達也


③ 小園健太、吉野光樹、宮城滝汰、森原康平



【上茶谷大河のフォーム改造】


この中で最も印象に残ったのは上茶谷投手だった。


第一班の一人として投球を開始したが、他のレーンは第二班、第三班と入れ替わっていく中で、いつまでも投げていた。


スポーツ紙で確認すると130球投げ込んだとのこと。昨年のキャンプでは伊勢大夢が150球投げ込んだ日があったが、130球というのもこの時期としては随分多い。


1番驚いたのは、(また)フォームがだいぶ変わっていたことだ。


以前よりも肘の位置が上がって、真上から振り下ろす背負い投げのような形になった。


私は彼の投球フォームは左足の踏ん張りが弱いように感じていたのだが、今日は左足で体重の移動をしっかり受け止めており、壁ができている分だけリリース時の腕の振りが鋭くなっているように感じた。


振りかぶってからフォロースルーまでの一連の動作としては、以前よりもかなりダイナミックになった印象だ。


今日も彼の真後ろで小谷さんがじっと投球を見ていて、時折アドバイスをしていたので、今回のフォームも小谷さんと相談しながら作り上げているところなのだろう。


三浦監督もつい最近コメントしていたように、頻繁にフォームを変えるというのはあまり良くないようだ。確かに、制球やボールのキレなどをレベルアップしていくためには、一つのフォームを固めてそれに習熟していくことが重要だ。


しかし、私としては、今回の彼のフォーム改造は歓迎だ。新しいダイナミックなフォームを早く試合で見てみたいと思う。


そして、今日のブルペンにはゲストとして球団OBの佐々木主浩さんが訪問していた。


佐々木さんも小谷アドバイザーの教え子なので、その縁もあって、いわゆる大魔神フォークを伝授していたらしい。


佐々木さんが上茶谷投手に教えていたのは、フォークの握り、特に指とボールの縫い目の位置関係についてだったようだ。うまくボールを指の間から”抜く”ための工夫があるのだろう。


リリースの時の腕の振りや肘の使い方についても細かく説明していたが、これも、速い腕の振りのままボールを抜くためのコツなのだと感じた。



フォークボールを“抜いた”瞬間の上茶谷



WBCに向けて、早く投手の生きたボールに目を慣らしたい牧秀悟がブルペンを訪れ、打席に立って上茶谷投手のボールを見ていたが、”おっ”という表情になったのはフォークボールに対する反応だったのかも知れない。



【大人になりつつある小園健太と伸び盛りの宮城滝汰】


二年目を迎える昨年のドラフト1位小園健太投手も球数は少ないながらピッチングを行っていた。


昨年よりも身体がしっかりして、腕の振りも鋭くなったように思う。


そして、テークバックがコンパクトになって大人っぽい投げ方になった。故障などがなければ、今シーズンは彼の一軍デビューを見ることができるだろう。


少し気になったのは、時折、リリース時に上半身が突っ込むことがあった点だ。


先日の実戦形式でのバッティング投手を務めた時もボールが多かったが、やはりフォームの再現性を高めていかないと本当の意味での安定した制球力は身につかないと思う。


小谷さんは小園投手の後ろでもしばらく陣取って、アドバイスを与えていたので、この辺りの課題にはしっかりと対応していってくれると思う。



もう一人、私が注目したのは、昨シーズンの途中で育成選手から支配下登録を勝ち取った宮城滝汰投手だ。


彼は非常にスムースでバランスのとれた投げ方をしていた。それでいてリリースの腕の振りはしなやかで速いので、ストレートの最高球速が150キロを上回るようになったというのも頷ける。


この投げ方であれば大きくコントロールを乱すということもないだろうし、彼も今シーズンは一軍で投げる機会があるだろう。


おそらく最初はビハインドロングなどで試運転し、結果次第では先発あるいは大事な場面でのリリーフという使われ方になっていくかも知れない。


それだけのポテンシャルのある投手だと思う。



【二人の外国人野手は順調に調整中】


ネフタリ・ソトの状態が良い。


昨シーズンは開幕直前に痛めた手首が最後まで完全には戻らなかったのではないかと感じていたのだが、今季は大丈夫そうだ。


今日のバッティング練習でも石井琢朗コーチのボールをポンポンとスタンドに運んでいた。


ボールを芯で捉える確率が高いし、打球の角度もよろしい。


3年契約の最終年にあたる今シーズン、もう一度ホームラン王を争うような活躍を見せて契約延長を勝ち取って欲しい。


彼の一塁守備は安心して見ていられるので、ホームラン30本、打率 .280, OPS .900以上の成績を残してくれたらまさに理想の外国人選手と言って良い。



そして、新入団のトレイ・アンバギー選手も調子を上げてきている。


先日の記事でも書いたが、彼はスムースにバットが出て綺麗なレベルスイングでボールを運んでいくのが魅力的だ。


膝の使い方も上手いので、日本投手の変化球にもある程度対応できるような気がする。


11日には紅白戦が予定されているので、実戦で検証できると思うが、その前にも実戦形式のバッティング練習は行われるので、注目してみたい。


ということで、明日、2月9日にはその実戦形式のバッティング練習が行われることになっている。


マウンドに上がるのは濵口遥大と笠原祥太郎の2投手。


バッターは伊藤光、トレイ・アンバギー、ネフタリ・ソト、楠本泰史、蝦名達夫、関根大気の6人が登場する。