mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

復活を期する二人の再会とA・B班のメンバー入れ替え




2月20日 第4クールが終わりA班の休日となった今日、宜野湾のA班と奄美のB班の間でメンバーの入れ替えが行われることが発表された。


奄美から宜野湾に移動するのは、すでに発表されていた通り以下の5名で、マイペースで調整していたベテランたちが主体である。


野手 大和、宮﨑敏郎


投手 三嶋一輝、田中健二朗、宮國椋丞


一方、今日発表された宜野湾から奄美への移動メンバーは以下の通り。


野手 桑原将志、楠本泰史、田中俊太


投手 坂本裕哉、三浦銀二、宮城滝汰



【メンバー入れ替えの狙い】


まず野手については、田中俊太にはかわいそうだが、昨日このブログでも書いたようにここまでの練習試合での出来を見れば予想された人選ということになるだろう。


桑原と楠本については意外だった。


しかし、この二人が奄美に向かうことの意味は明らかに田中俊太の場合とは異なるだろう。


むしろ、この二人は開幕1軍はほぼ確実で、それまでは奄美で練習試合に出場するなどで調整するようにという趣旨だと考えるべきだ。恐らく、二人とも3月4日からの横浜でのオープン戦には戻ってくることになる。


この二人が奄美に行くのがこうした狙いであるとすると、それは、外野の他のメンバーの間でもう少し競争をさせたいということを意味する。


明日の楽天とのオープン戦(宜野湾)のスタメンはすでに発表されており、外野は、


2番 蝦名達夫(CF)


3番 佐野恵太(LF)


5番 大田泰示(RF)


という布陣だ。


蝦名選手は宮﨑選手のバックアップとしてサードを守る可能性も考慮して、1軍に残すことを模索しているのだろう。サードとセンターを守ることができ、先日のように勝負強いバッティングを見せてくれるようであればその可能性は高まると考えられる。



佐野恵太は昨秋の肘のクリーニング手術後の復帰プログラムとして明日から実戦復帰という段取りなのだと思う。


こちらは予定通りの手順を順調に踏んでいるという印象。ここからは開幕に向けて実戦に出る機会を増やしいくのだろうし、WBCでソトが不在の際にスタメンでファーストを守ることも考慮して守備面での慣れも必要になる。


大田泰示も牧、ソト、オースティン、アンバギー不在のまま開幕を迎えた場合に打線に迫力を加えるために是非早めに状態を上げておきたい。



明日、A班に残っており、故障ではないにも関わらずスタメンではない外野手は、神里和毅、関根大気、勝又温史の3選手。


彼らも試合途中で出場機会は与えられるだろうが、序列はやや下がっているように思う。


特に勝又は、これまでの練習試合で支配下選手登録を勝ち取れるだけの活躍を見せておきたかった。いや、しかしまだチャンスはゼロではない。


明日の試合では、蝦名、佐野、大田の仕上がりを確認するとともに、神里、関根、勝又の生き残りをかけた踏ん張りにも注目したい。


内野手については、大和と宮﨑が加わるにもかかわらず、田中俊太以外には動きがなかった。


ファースト守備という意味で田中俊太よりは、という消去法で知野が残ったのだと思うが、その知野と柴田の両方をこのまま残すとも考えにくい。恐らく明日香の最終クールでどちらかを選択することになるだろう。


投手に関しては、坂本、三浦、宮城の3人がB班に回るのは妥当なところだろう。今のままA班にいるよりも、ファームでしっかり武器を磨いてこなければ良くても敗戦処理というポジションしか見えてこない。


明日の試合では投手陣についてもすでに発表されており、


石田健大(3回)


大貫晋一(3回)


吉野光樹(1回)


橋本達弥(1回)


宮國椋丞(1回)


という継投になる予定だ。


こちらも、石田と大貫は余程のことがない限り開幕一軍は確実で、ハマちゃんを含め開幕投手をめぐっての競争ということになるだろう。


それ以外の3投手は開幕一軍を目指してアピールしておきたい。


特に、社会人野球のトヨタ自動車から入団した吉野投手は即戦力のドラフト2位という期待に応えて、是非、内容のある投球を見せて欲しいところだ。


先日のライブBPでは、良いボールと抜けたボールがはっきり分かれていたように見えたので、前者の割合をどこまで高めることができるかに注目したい。



橋本投手は同じ日のライブBPでストライクが入らずお話にならなかったが、明日はどうだろうか?結果によってはファーム直行という可能性もあるはずだ。



【復活を期する二人の再会】


タイラー・オースティンと三嶋一輝とは何だかウマが合うようだ。


昨年の春季キャンプで、ブルペンで投げ込みを行う三嶋投手のところにオースティン選手が顔を出して打席に入ってアドバイスを送っていた姿が印象的だった。



彼は、ミシマは素晴らしい投手なので、しっかり実力を発揮することができれば必ず活躍できる、という趣旨のことを常に語っていたし、昨秋の手術の後の三嶋投手の精進もきっと注目していたはずだ。


そして、その姿は、同じく手術を受けて復活に向けて長いリハビリを闘ってきたオースティン選手自身にとっても大きな励みになったことだろう。


昨年のキャンプでは、一緒にゲームをすることも多かった二人。


それぞれが”親友”という言葉を使うほど互いにリスペクトと愛着を持っている仲間なのだろう。


この週末に奄美から三嶋投手が移動してきて、すでに来日して宜野湾でリハビリ組でトレーニングしていたオースティン選手との再会を果たした。


私はこの二人がこうして笑顔で再会する日を心待ちにしていたし、今シーズン、二人ならんでヒーローインタビューのお立ち台に上がる日が来ることを信じている。




”人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎないときに”


森信三