勝ち負けなんてどうでも良い 三嶋一輝が帰ってきた
2月22日 昨日の大敗の後、今日もまた練習試合が組まれている。
それにしても昨日の試合は悪い意味でダイナミックでしたね。
石田健大がホームラン2本を打たれて3失点。
その後、代走さんの2点タイムリー落球の後ガッカリした大貫晋一が満塁ホームランを打たれて6失点(ただし自責点は0)。
奄美からやってきて最終回に登板した宮國椋丞もヒット3本で2点を失い、合計11失点。
攻撃では森敬斗が急に打撃開眼したらしく、5打数4安打、ホームラン1、ツーベース2で打点2、猛打賞の大活躍。
中日からトレードに入団した京田陽太との競争が良い方に作用しているのだろうか。
その他、新人の林琢真もヒットを放つなどチーム全体で11安打。攻撃面ではそれなりに見るべきところもあった。
【今日の試合経過】
今日はどうだっただろうか?
結果から言うと10点は取られなかった!
ベイスターズ 3 - 9 ロッテ
スターティングメンバー
1番 林琢真(2B)
2番 勝又温史(RF)
3番 佐野恵太(DH)
4番 N.ソト(1B)
5番 宮﨑敏郎(3B)
6番 大和(SS)
7番 神里和毅(CF)
8番 松尾汐恩(C)
9番 関根大気(LF)
投手
笠原祥太郎 4回、被安打3、被本塁打1、奪三振4、与四死球0、失点1
阪口皓亮 1回、被安打2、被本塁打0、奪三振0、与四死球0、失点1
田中健二朗 1回、被安打5、被本塁打0、奪三振1、与四死球1、失点4
三嶋一輝 1回、被安打0、被本塁打1、奪三振0、与四死球0、失点0
伊勢大夢 1回、被安打0、被本塁打0、奪三振0、与四死球0、失点0
入江大生 1回、被安打2、被本塁打2、奪三振0、与四死球1、失点3
序盤は笠原投手が得意のチェンジアップを織り交ぜ、緩急を上手く使った投球で丁寧にアウトを重ねていった。
小川選手に打たれたソロホームランは残念だったが、あれは失投でしょう。
ストレートは決して速くないのだが、伝家の宝刀のチェンジアップを活かすことができるだけのキレを持っていたと思う。
これから制球を安定させていけば、開幕ローテーションの可能性も見えてくるように感じた。
続く阪口投手も悪くなかったが、今日絶好調の小川選手にヒットを打たれ、盗塁まで決められて苦しくなった。そして、こちらも好調の藤原選手にタイムリーを許して1失点。
タナケンは何故かつるべ打ちされていた。
1イニングに5安打を許して4失点というのは予想外だったが、変化球もストレートも制球が甘く、打たれるべくして打たれていたように見えた。
砂田投手が中日に移籍したことで左のリリーフが手薄になっているので、彼には頑張って欲しいところだが、これから1ヶ月でどこまで上げていくことができるだろうか?
三嶋一輝は後で書くとして、その次の伊勢大夢は安心して見ていられるピッチングだった。
3人の打者をレフトフライと内野ゴロ二つであっさりと打ちとった。このまま順調に調整して、今年もブルペンを支える柱の一人として活躍して欲しい。
入江大生は代わりばな何だか変だった。佐藤選手への初球をホームランにされ、続く岡選手はストレートのフォアボール。
そして続く山本選手には1-0からの2球目をバックスクリーンに飛び込むホームランとされた。
これで3失点。
気がついてみると、今日も9失点の大味なゲームとなった。
まあ色々と試しているところなので、結果を気にしすぎる必要はないと思うが、そろそろ相手打者を圧倒するようなピッチングを見せてくれる投手が出てくることを期待したい気持ちもある。
攻撃面では、7回裏無視満塁のチャンスで蛯名達夫が東妻投手(ベイスターズの東妻純平捕手のお兄さん)からレフトへの2点タイムリーヒットを打ったのが好印象だ。
先日のタイムリーツーベースもそうだったが、以前のようにチャンスで見逃し三振するような消極的なバッティングではなく、貪欲に結果を求める積極性が出てきつつある。
元々潜在能力は高い選手なので、楠本泰史と並んでオースティン不在時のライトとして、あるいは宮﨑敏郎のバックアップとしてチーム内の立場を確固たるものにして欲しい。
そして、昨日の森敬斗の大当たりに触発されたのか、このところバッティングで精彩を欠いていた京田陽太がマルチヒットで気を吐いた。
初回、先頭打者として粘りフォアボールを選んだ林琢真が初球から走って盗塁を成功させたのも希望のもてるプレーだったと思う。
こうして書いて見ると、タナケンと入江が大ボケをかました以外はそれほど悲観する内容でもなかったような気がしてきた(実はこれがブログを書くことの意味であるように感じています)。
【三嶋一輝がマウンドに帰ってきた】
このブログでも何度か取り上げているように、国指定の難病である”胸椎黄色靱帯骨化症”の手術を受けて復帰に向けてひたむきに頑張っている三嶋一輝が昨年8月のイースタンリーグでの登板以来182日ぶりにマウンドに上がった。
ピッチャーの交代が告げられると、宜野湾のスタンドから大きな拍手が送られ、その中を三嶋投手がマウンドに向かって歩いていった。
私自身は正直言ってこれほど早く彼の姿をマウンド上で見ることはできないと思っていたので、非常に嬉しく思い、最新式の術式であるミストなど現代の医療技術の進歩に対する感謝の気持ちでいっぱいになった。
マウンドに立った三嶋投手自身も感無量だったことだろう。
先頭の藤原選手に対しては、登板前から決めていたというカーブで初球ストライクを奪い、最後はバックドアのスライダーで三振に打ちとった。
続く福田選手と茶谷選手には最速149km/hのストレートを織り交ぜていずれもセカンドゴロに仕留めた。
茶谷選手のセカンドゴロは二遊間を抜けるかという良い当たりだったが、林琢真選手が強い打球をバックハンドで捌き出塁を許さなかった。やはり彼の守備は巧い。
久しぶりの登板ということで少し緊張したような表情で投げていたが、ベンチに戻ってチームメイトから”おかえり”と声をかけられると初めてニッコリ笑った。
三嶋投手のコメント
”細かいことを言えば、まだまだやることはたくさんあるんですけど。
去年、おととし、中継ぎでキャンプ入ったときよりも、僕の中では出力は出ていると思います。
変化球もしっかりストライクからボール球を振らせることができました。
上出来なんじゃないかなって思っています。
バッターと勝負しに行って、本当に公式戦と同じように、そういう気持ちでマウンドに上がって投げました”
今後については、
”やはりプロ野球選手なので、いくら手術をして、投げられるようになったとはいえ、1年通してしっかり戦って、初めて復活と言われるんだと思います。
宜野湾の球場でマウンドに行くのにすごい拍手もらって、そして、野手の皆さんに声をかけてもらって、この光景っていうのは、多分これから個人的にも忘れられないと思うし、大事にしていきたい。
いい一歩を踏み出せたんじゃないかなと思います”
とのこと。
“ふまれても ふまれても
我はおきあがるなり
青空を見て微笑むなり
星は我に光をあたえ給うなり”
武者小路実篤
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