トレバー・バウアー入団と言う驚きのニュースが入って来た 故障者の状況も
キャンプで疲れがたまり、これから実戦に向かうというところで故障者が出るのは例年のことだが今年もやはり何人かが離脱している。
それに加えて、未だ復帰の目処の立っていないオースティン選手など、なぜか主力に故障が多いのはなぜなのだろうか?
ファームの選手も故障しているのだが注目度がそれほど高くないために報道されていないだけなのだろうか?
それとも、主力は年齢が高い傾向があるので、そのせいでどうしても故障が多くなってしまうということか。
WBCもベイスターズの一二軍ともに試合のない今日は故障者たちの現状について報道されている範囲でわかることをまとめてみた。
【タイラー・オースティンの場合】
昨年10月に米国で右肘の修復術を受けたタイラー・オースティンは2月15日に宜野湾のキャンプに合流し、別メニューでトレーニングに取り組んでいた。
そして、2月26日にリハビリ組に合流するという報道があった。
つまり、リハビリ組にすら入っていなかったということで、この日から他のリハビリ選手たちと一緒に肘の負担のかからない練習を開始したということなのだろう。
キャンプ合流後もうすぐ1ヶ月、リハビリ組合流から二週間ちょっとが経過したが、彼に関する情報が全くと言って良いほど入ってこない。
一時は塁間(約27m)より少し短い距離のキャッチボールを行なっており、近いうちにバッティング練習も始める、という情報が出されていたが、それ以降の経過についてはブラックボックスだ。
彼の受けた肘の修復術というのは現在の靭帯を修復して使うもので、新しい靭帯を移植して再建するトミージョン手術とは異なる。
同じ手術を受けた元阪神の岩田投手は半年ほどで復帰したように記憶しており、バッターの場合はもう少し短いとタカを括っていたのだが、そう簡単なものでもないらしい。
もはや開幕に間に合わないのは確定だろうが、交流戦にはDHとして復帰することが可能だろうか?
最悪な展開は、やはり修復術では難しく、結局これからトミージョン手術を受けるというシナリオで、この場合は今年一年は勿論、来季も復帰は難しくなってしまう。
まあ、悪いことばかり考えていても仕方ない。
我々ファンは祈ることしかできない。
【大貫晋一の場合】
肩の三角筋の肉離れという聞いただけで痛そうな怪我で離脱中の大貫晋一投手。
彼については、その後、横須賀市内の練習施設 Dock of Baystars で姿が確認されている。
故障発覚から数日の時点ですでに軽めのキャッチボールを行なっていたようなので、少なくとも重傷ということではなさそうだ。
昨日(3月12日)もDockでキャッチボールを行う姿が目撃されたようなので、彼については、うまくすれば今月中にファームの試合で投げ始め、4月中に復帰というスケジュールも可能性があるのではないだろうか。
昨日の東投手の炎上やドラフト2位の吉野投手のファーム降格など、豊富と思われていた先発投手陣の在庫が尽きてきたところなので、彼とWBC帰りの今永昇太が来月の早い時期に復帰してくれるというのが三浦ベイスターズにつきものの序盤の出遅れを最小限にとどめる上で非常に重要だと思う。
恐らく、彼の場合は肩の筋肉の累積疲労というようなことがあり、それが自身初の開幕投手を狙って追い込んでいく中で故障につながったのではないかと思う。
もしそうだとすれば、まだ今でよかった。
ベイスターズの右のエースと呼ばれる大貫投手がシーズン中に1〜2ヶ月離脱するということになれば、その影響は甚大だったと思う。
ともかく、努めてポジティブにとらえようではありませんか。
【(タナ+ウェンデル)ケンの場合】
今書いてみて気がついたのだが、タナケンとウェンデルケンは”ケン”の共通点でかっこにくくることができるのですね(どうでも良いことですけど)。
あまりに違うタイプなので意外だった。
急性腰痛(つまりギックリ腰ということでしょうね)のために離脱したウェンデルケン投手は、ボール自体は強く制球も良いので、小谷アドバイザーがつきっきりで教えていたクイックモーションができるようになれば勝ちパターンでいけると踏んでいた。
しかし、好事魔多し。
上記の通り、突然の腰痛で戦線離脱を余儀なくされた。
ウェンデルケン投手の場合は奥さまがTikTokをなさっているようで、日本風に言うと”野球ファミリーの日本滞在記”のようなタイトルで定期的にご家族の日常を広報してくれている。
それを見る限り、ウェンデルケン投手は明るく日々を過ごしているようで、彼についても昨日Dockでキャッチボールを行なっている姿が目撃されている。
彼も来月中に戦線復帰できるのではないだろうか?
先日の試合では、ここまで順調に来ていた三嶋一輝投手が打ち込まれるシーンがあり、これを神様からの”焦るな”と言う啓示だと考えれば、やはり、負担軽減のためにもウェンデルケン投手の早期復帰が望まれる。
田中健二朗投手はオープン戦で打ち込まれていたなあ、と思っていたら腿の肉離れということで今月の2日からリハビリ組に入った。
33歳という年齢、そして、トミージョン手術から昨年復帰したばかりと言うことを考えると焦る気持ちもあるかも知れないが、だからこそ無理は禁物。
その間の左のリリーバーとしては、成長著しい石川達也投手に期待しよう。
【佐野恵太の場合】
先月末の時点で脚にハリがあり離脱したが、今月に入ってもう大丈夫ということで復帰した佐野恵太キャプテン。
しかし、当初は出場予定だった昨日のオープン戦を急遽欠場し、理由は脚のハリとのこと。
念のためという但し書きはついているものの、中軸選手であるためどうにも心配だ。
【号外】
などと書いていたところ、降って湧いたように驚きのニュースが飛び込んできた。
女性への暴行疑惑で去就の決まっていなかった前ドジャースのトレバー・バウアー投手と4億円(出来高込み)で合意し、ベイスターズに入団することが決まったらしい。
トレバー・バウアー投手は1991年1月17日生まれ、米国カリフォルニア州出身の32歳。
185センチ、93キロ。右投げ右打ち。
2011年MLBドラフト1巡目でダイヤモンドバックスに入団。
13年、インディアンスに移籍後、シアトルのトレーニング施設「ドライブライン」を訪れデータや動作解析を練習に導入。
14年は先発に定着し5勝。15年から4年連続2桁勝利、19年にも9勝を挙げたがシーズン途中にレッズに移籍。
レッズで2勝を挙げ5年連続2桁勝利となった。
新型コロナウイルスで短縮された20年には最優秀防御率、サイ・ヤング賞に輝いた。
DeNAはMLB、代理人から情報を集めると同時に、女性からの訴訟内容、DVの有無などを慎重に精査した結果、獲得に支障はないとの判断を下したようだ。
バウアー投手は親日家としても有名で、19年オフに来日し、DeNAの2軍施設で今永らと練習を共にした。
20年オフにFAとなった際には自身のSNSで「日本行きの選択肢も除外していない」とつづっていた。
これで、回転数、回転軸などの科学的トレーニングをメジャーに導入した第一人者が、DeNAにやってくることになる。
ああ、今日は寝られそうにない。
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