mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

結果を出せと言われて結果を出した東克樹




3月19日 


昨日に引き続き、1軍はPayPayドームでのソフトバンクとのオープン戦第3試合が行われ、前回6失点と炎上し先発ローテーション入りに後が無くなった東克樹が先発した。


一方、ファームではロッテ浦和球場でイースタンリーグの公式戦がスタートし、右肩の三角筋肉離れで離脱していた大貫晋一が予想より早く復帰登板を果たした。



【ソフトバンクとのオープン戦】


ベイスターズ 2-4 ホークス


試合の序盤は昨日の勝利の流れのままベイスターズのペースで進んだが、8回裏に試合が大きく動いた。こう言う時はエラーがらみのことが多い。


スターティングメンバー


1番 佐野恵太 (DH)


2番 京田陽太(3B)


3番 蝦名達夫(LF)


4番 T.アンバギー(RF)


5番 桑原将志(CF)


6番 大和(1B)


7番 森敬斗(SS)


8番 山本祐大(C)


9番 林琢真(2B)


投手


東克樹 6回、93球、被安打3、奪三振4、与四球3、失点0


石川達也 1回2/3、27球、被安打2、奪三振2、与四球1、失点4(自責1)


三浦銀二  1/3回、12球、被安打1、奪三振1、与四球1、失点0



2回表 ベイスターズ 1-0 ホークス


ホークス先発の好投手東浜投手を攻め、一死から桑原将志と大和の連続安打で一、三塁のチャンスを作り、森敬斗の打席で1-2からの3球目。


森選手は昨日からの流れ通り空振り三振だったが、一走の大和が盗塁を仕掛けると、間髪を入れずにサードの桑原選手もスタート。


大和選手は盗塁死となり三振ゲッツーなのだが、流石にベテランの大和選手は明らかにアウトのセカンドには突っ込まず挟殺プレーを選択。


ソフトバンクの内野陣が挟殺プレーにややもたつく間に桑原選手がホームに還って1点を先制した。ダブルプレー進行中の得点ということになった。



6回表 ベイスターズ 2-0 ホークス


この回の先頭はオープン戦で打撃好調の山本祐大が東浜投手に2球で追い込まれながらも粘って、6球目をレフト前に運んで出塁した。


続く林選手の送りバント、神里選手のファーストゴロの間に山本選手はサードに進んだ。


そして二死三塁のチャンスで京田陽太がボテボテのピッチャーゴロを転がし、必死に走った。慌てた東浜投手のファーストへの送球が逸れてセーフとなり、その間に山本選手が生還して2点目を挙げた。


送球が逸れなくてもタイミング的にはセーフだったと思う。


記録もヒットで、京田選手は移籍後初打点を記録した。


決してクリーンヒットではないが、こうした幸運なヒットから調子が上向くというのもプロ野球あるあるだ。


京田選手は真面目で考えすぎてしまうところもあるようなので、こうしたヒットで吹っ切れてくれれば、と思う。




8回裏 ベイスターズ 2-4 ホークス


問題はこの回の守備。


7回から2番手としてマウンドに上がった石川達也投手は回またぎの試運転という意味もあったのだろうが、内野ゴロ二つと三振で完璧に抑えた7回とは違ってストレートが上ずっていたように思う。


代打ホーキンス選手を右バッターの外角に逃げていくチェンジアップで三振に打ちとったところまでは良かったのだが、次の川瀬選手に初めてヒットを許すと、続く三森選手にもストレートを捉えられる。


打球はセンター左前のライナーで中堅の桑原将志が果敢に飛び込んだが数cm及ばず打球は後方に転がる。その間に川瀬選手が一塁から長躯生還して2-1。


この際の中継プレーで森敬斗がホームに向けた送球がとんでもない方向、とんでもない高さに逸れてしまい、バッターランナーの三森選手はサードに達した。


ボールをしっかり握れないまま、森選手の強肩でやみくもに放り投げたように見えた。


タイミング的にもホームで刺すことは難しかったと思うので、自重すべきだったと思う。


オープン戦だからと言うかも知れないが、オープン戦でもやって意味のある挑戦とそうではないものがある。


続く増田選手は3-1から歩かせて一、三塁となり、次の柳田選手にはコントロールミスで高く浮いたボールコンパクトに振り抜かれてライトへの犠牲フライ。2-2の同点に追いつかれた


二死一塁で絶好調の栗原選手に対しては、石川投手が力を振り絞って投げ抜き、完全に打ちとったサードゴロ。


しかし、これを守備固めの柴田竜拓がファーストに悪送球。


ファーストの京田選手がジャンプして捕球したが、ベースにも走者にもタッチできないほど逸れており、二死一、二塁とピンチをさらに広げてしまう。


捕球してからかなり余裕があったが、こう言う時に余裕の緩い送球をするととんでもないところに投げてしまうのもプロ野球あるあるだ。


しかし、打撃で全く結果が出ておらず、走塁でも林選手の後塵を拝しているベテランの柴田選手が守備固めに出てきてこれでは首脳陣の心象は悪い。


先日も試合途中で守備固めに入ってエラーを犯していたが、途中出場でゲームに上手く入っていくことができていないように思う。


気落ちした石川投手は次の中村晃選手も歩かせてしまい、ベンチはここで三浦銀二投手を緊急登板させる。


そして、二死満塁で打席に入った上林選手に0-2と追い込んでからの3球目をライト前に運ばれ、これが2点タイムリーヒットとなり2-4と逆転を許した。


こうなるともうなす術はない。


9回表には元MLBのセーブ王オスナ投手が登板して軽く捻られゲームセット。



【東克樹はなんとか結果を出した】


エラーがらみの逆転負けというのは、いつものことながら、モヤモヤする。


でも、こんなの何とも思わないほど鍛え上げられているのがベイスターズファンでもある。


そうそう、“Always look for the bright side of life!” なのだ。


前回登板で炎上した東克樹は、試合後、三浦監督から先発ローテーション入りについては大きな後退と言われ、次で結果を出さないと後がないぞ、とハッパをかけられていたらしい。


そのせいかどうかは分からないが、序盤は慎重に入りすぎて四球を連発するなど、ああ、やっぱりダメか、と言うようなピッチングだった。


しかし、2回裏の一死満塁の大ピンチで開き直ることができたのか、三振、サードファールフライと言う最高の形で切り抜けることができた。


ここから、覚悟を決めてストレート(今日の最速は148km/h)を投げ込むようになったのが結果的には良かった。


3回はまだフラつくところもあったが、4〜6回はクリアップも含めてパーフェクトに抑えた。



試合後の本人のコメントは、初回から慎重になりすぎて3回までに四球を3つも出したのは首脳陣の印象が悪い、と言う悲観的なものだったが、三浦監督の談話は、良く持ち直して後半はしっかり抑えた、と言うもの。


先発ローテーションについても、候補の位置に戻ってきたと語っていた。


次の登板は恐らく3月26日ベルーナドームでの西武戦になるだろう。


ライオンズ打線は強力だが、ビビったら逆効果だ。そのことは東投手自身が前回そして今日の登板で身に染みたことと思う。


本人のコメント


“ゾーン内で勝負しないとバッターは振ってこない。


自分がどういうピッチングをしていくべきか理解できた”



【大貫晋一の復帰登板】


大貫投手は右肩三角筋の肉離れということで、開幕に間に合わないのはもちろん、下手をすると5月か6月まで長引くかと思われた。


しかし、思ったよりも軽症だったのか、早期発見だったのか、あるいはリハビリが極めて上手く行ったのか、数日前には打者に対して投げ始めていると言う報道があった。


そして、今日、イースタンリーグ開幕戦だった昨日の試合が雨で流れて仕切り直しとなった“開幕戦”の先発として大貫晋一がマウンドに上がった。


先頭バッターにヒットを打たれたがゲッツーで切り抜け、次の安田選手にレフトへのツーベースを打たれて二死二塁のピンチになる。


ここで、次打者の山本大斗選手を1-2からワンバウンドするスプリットで空振り三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。



今日は大事をとってここで降板。


一回、14球、被安打2、奪三振1、与四球0、失点0


と言うのが彼の復帰登板の成績だ。


ストレートの球速はまだ140キロ台前半のものが多く、変化球の制球も含めて本来の彼の投球から見ると物足りない内容だが、まずは復帰して無事に1イニングを投げられたと言うことを喜ぼう。


試合後に三浦監督もコメントしていたが、今日はまだ復帰に向けてスタートラインについたところ。


登板後の種々の検査で問題が無ければ、これから徐々に球数を増やしていくことになるだろう。


今年のベイスターズのシーズンは、


今永昇太


大貫晋一


トレバー・バウアー


タイラー・オースティン


の4人が揃うのがいつになるかによって大きく違ったものになるだろう。


今は、ただ、祈ろう。