mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

侍ジャパンがWBC日米決戦を制して王座奪還




3月22日 戦前の予想通り、日本代表とアメリカ代表の対決となったWBCの決勝戦は僅差で侍ジャパンが勝利し、2009年以来14年ぶり3度目の優勝を達成した。


日本代表 3 - 2 アメリカ代表


スターティングメンバー


1番 L. ヌートバー (CF)


2番 近藤健介 (RF)


3番 大谷翔平 (DH)


4番 吉田正尚 (LF)


5番 村上宗隆 (3B)


6番 岡本和真 (1B)


7番 山田哲人 (2B)


8番 源田壮亮 (SS)


9番 中村悠平 (C)


投手


(勝) 今永昇太 2回、被安打4、奪三振2、与四球0、被本塁打1、失点1


H 戸郷翔征 2回、被安打0、奪三振2、与四球2、失点0


H 高橋宏斗 1回、被安打2、奪三振2、与四球0、失点0


H 伊藤大海 1回、被安打0、奪三振1、与四球0、失点0


H 大勢 1回、被安打1、奪三振0、与四球1、失点0


H ダルビッシュ有 1回、被安打2、奪三振0、与四球0、被本塁打1、失点1


S 大谷翔平 1回、被安打0、奪三振2、与四球1、失点0



【今永先発性胃炎で始まった序盤】


先発は我らが今永昇太。


一次リーグ、準々決勝の時と同様に150キロ超のストレートを軸にダルビッシュ直伝の曲がりの大きいスライダー、チェンジアップを織り交ぜた気迫のピッチングを展開。


初回は大谷翔平と同僚のトラウト選手にヒットを打たれたが無失点で切り抜けた。


今永昇太のホップするストレートはMLBの一流打者たちにも間違いなく通用していたと思う。


これで彼が今シーズン末にポスティングでMLBに挑戦することはほぼ確実になったと思う。


だからこそ、今年の横浜頂戦にかける想いは本人もチームメイトもそして我々ファンにとっても一層大きなものとなった。



それにしてもライト前のポテンヒットの間に全力疾走でセカンドに達したトラウト選手の激走には驚いた。一つ一つのプレーにかける情熱と献身が彼ら一流選手たちの共通項なのだろう。


一流のホームランバッターでも泥臭く疾走すると言う姿勢は日本のプロ野球でも大いに参考になる。


そして、今永昇太は絶好調のタナー選手にレフトスタンドへのソロホームランを打たれはしたが、予定通り2回を投げ切り、雲の上にいたアメリカ打線も自分達の力を出せば抑えられることを後続の投手たちに示した。


ダルビッシュや大谷翔平のようなMLB経験者以外の日本の若手投手たちにとって、このことは大きな励ましになったと思う。


降板時には1点ビハインドだったが、今永昇太がこの試合の勝利投手になったことはこうした貢献も考えれば適切だと思う。


そして何より、今永昇太投手は横浜の誇りだ。


よくやったぞ今永。


これからどこに行ってもずっと応援する。



【攻撃では主砲が本領発揮】


タナー選手のソロホームランで1点ビハインドとなった2回裏。


この回先頭の村上宗隆選手がアメリカの先発ケリー投手の初球ストレートがやや甘く入ったところを振り抜いてライトスタンド2階席に達する特大のホームランを放ち、すぐさま1-1の同点に追いついた。



この打球速度が本大会最速だったと言う情報も中継では語られていた。


そして、好調の岡本選手もヒットで続き、源田選手のヒットと中村悠平の四球で一死満塁。


ここで打席に入ったヌートバー選手はボテボテのファーストゴロだったが、この間に岡本和真がサードから生還して2-1と逆転した。


これ以降、アメリカはやや受ける格好になったので、その後の展開を考えると、ここで逆転にまで持って行けたことが大きかった。


さらに、4回にも岡本和真がフリーランド投手からレフトスタンドに達するソロホームランを放ち、3-1とリードを広げた。


この二人の大砲がここぞと言うところでホームランという最高の形で実力を示してくれたことが今日の勝利の最大の要因だった。




【最後は大谷翔平がトラウトを打ち取り歓喜の輪が広がった】


8回に登板したダルビッシュ有がナショナルリーグの本塁打王シュワーバー選手にソロホームランを許し、3-2と1点差に迫られて迎えた9回表。


7回に打席で内野安打で出塁していた大谷翔平はベンチとブルペンを何度か行き来しながら肩を作るなど大車輪の活躍だった。


いわゆるリアル二刀流でリリーフ投手をつとめると言うことはこういうことなんですね。


大谷投手は先頭のマクニール選手を歩かせてヒヤッとしたが、続くムーキー・ベッツをダブルプレーに打ちとって流れを渡さない。



そして最後の打者はエンゼルスのチームメイトでありMLB最大のスター選手の一人でもあるマイク・トラウト。


この最高の舞台で、最高の二人、しかも同チームのため普段は見ることのできない対戦を見るのはWBCという大会の存在意義を世界に示すものでもあった。


そして、最速164km/hのストレートなどで追い込んだ大谷翔平が投じた6球目は素晴らしいキレのスライダーでトラウト選手は空振り三振。


その瞬間、日本ベンチから全員が飛び出し、自分の帽子をむしり取って高く放り投げた大谷翔平を中心に喚起の輪が広がった。



その後、選手たちはそれぞれ思い思いにグラウンド上で集まり、抱擁や握手を繰り返した。


表彰式の後には日本流の胴上げが行われ、栗山監督、ダルビッシュ有、大谷翔平、ラース・ヌートバーなどが宙に舞った。


侍ジャパンの選手や監督、コーチ、そしてスタッフの皆様


おめでとうございます


あなたたちは本当に強かった


日本の誇りであるとともに、野球と言うスポーツの至高の形を表現してくれたことに心から感謝します。