mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

開幕戦 明日につながる敗戦にしよう




3月31日 待ちに待ったプロ野球シーズンの開幕だ。


街角には桜花が咲き誇り、インターネット上では横浜歓喜の動画が飛び交っている。


確かに負けはしましたよ。


でも良いじゃあ無いですか、やっと始まったんだし。


思えば日本シリーズに出場した2017年も2位だった昨年も開幕戦は落としている。


これからですって。


青柳さんにはやられっ放しだったけれど、タイガーズ自慢の勝ち継投には一太刀浴びせた。


この戦いが明日につながるかどうかが大事なところ。



ベイスターズ 3 - 6 タイガース


スターティングメンバー


1番 佐野恵太(1B)


2番 林琢真(3B)


3番 神里和毅(CF)


4番 牧秀悟(2B)


5番 楠本泰史(RF)


6番 関根大気(LF)


7番 戸柱恭孝(C)


8番 森敬斗(SS)


9番 石田健大(P)


投手


敗 石田健大 4回、89球、被安打5、奪三振3、与四球2、失点4(自責3)


森原康平 1回、26球、被安打1、奪三振1、失点1(自責0)


上茶谷大河 2回、23球、被安打1、奪三振1、与死球1、失点0


入江大生 1回、20球、被安打2、奪三振1、失点1(自責1)



【試合展開】


立ち上がりは順調に見えた石田投手の失点は4番大山選手のセンター前のポテンヒットからだった。


5番佐藤輝明のレフトへのツーベースで無死二、三塁となり、ややバタバタした感じはあった。


さらに、6番森下の打球をスタメンでサードに入った新人の林琢真がファンブルして無死満塁となってしまった。




この時点で林選手はかなり動揺したのでは無いだろうか?今日は彼らしいプレーがほとんど見られなかった。


その後、梅野選手、小幡選手の連続タイムリーで2点を失い、青柳投手が三振した後、1番に戻って近本選手の犠牲フライで3点目を奪われた。


2回裏で3点ビハインドの重い展開。


さらに、4回にも一死からフォアボールとヒットで一死一、三塁のピンチとなり、ここで青柳選手のセーフティスクイズが決まってタイガースに4点目が入った。


青柳投手には投打に良いところを見せつけられてしまった。


5回にもサード林選手の悪送球で中野拓夢が出塁し、続くノイジーのヒットと大山選手の犠牲フライで5点目を献上した。


林選手の二つのエラーがいずれも失点につながり、プロ入り初スタメンの彼にはかなり辛いデビュー戦になってしまった。


しかし、ここからベイスターズも意地の反撃を見せる。


6回にベンチスタートとなった京田陽太が一死から難攻不落の青柳投手の4球目をレフトに運んで出塁し、続く佐野恵太が四球を選んで一死一、二塁。


京田選手は心に期するものがあったのだろう。


一塁ベース上でベンチに向かってガッツポーズをしていたのが印象に残った。



続く2番林選手は初球のインハイのボールに手を出してサードファウルフライ。打ち取られた後の林選手が打席で悄気ていたのが気に掛かった。


ここで、阪神ベンチは青柳投手から岩崎投手にスイッチ。


対青柳要員だった神里選手に代わって宮﨑敏郎が打席に入り、流石のバットコントロールでセンター前にタイムリーヒットを放って1-5と追い縋る。


さらに、8回には4番手のケラー投手を攻め立て、京田選手のフォアボールと佐野恵太のライト線への鋭いあたりの二塁打で無死二、三塁。



ソト選手は空振り三振に倒れたが、宮﨑選手はここでもバットの先ながらセンター前にゴロで抜ける2点タイムリーヒットを決めて3-5と差をつめた。


しかし、追い上げムードで登場した入江大生が8回先頭の佐藤輝明にツーベースヒットを打たれ、進塁打となる内野ゴロ二つの後に小幡選手にレフトへのタイムリーヒットを打たれて3-6と再び突き放されてしまった。


佐藤選手のツーベースは楠本選手の内野へに返球が山なりだったのを見逃さずに進塁したもので、確かに楠本選手のプレーは緩慢と言われても仕方ないが、佐藤選手の走塁も抜け目ないナイスプレーだった。


9回にも新クローザーの湯浅投手を攻めて一死満塁のチャンスを作ったが、ここでは佐野選手が3球三振、ソト選手がショートフライで万事休す。



【明日につながる芽】


京田選手は途中出場ながらヒット一本、フォアボール二つで出塁率10割の活躍だった。


オープン戦では調子が上がらず苦しんでいるように見えたが、シーズンが始まると自分らしい仕事をする。


何となく昨年の大田泰示を思い出すような働きだった。


明日のスタメンショートはやはり森敬斗を我慢して使うのか、あるいは京田選手の勢いを加速するべく試合開始から彼に任せるのか、三浦監督の采配に注目したい。



ライト戦を鋭く破るツーベースを打った佐野選手と2打席連続でしぶとくタイムリーヒットを放ち3打点を記録した宮﨑選手はしっかりと開幕に合わせてきたなという印象。


明日以降もこの2人がベイスターズの打線を牽引してくれるだろう。


対照的にちょっと打てそうな感じがしないのが、牧秀悟とネフタリ・ソトのWBC出場組の2人だ。


ストレートに全くタイミングがあっていないように思う。立ち遅れているように見えるのだ。


欧米の投手と日本の投手では始動してからボールが来るまでのリズムが異なる、と言う話を聞いたことがある。WBCの経験が負の影響をもたらしているのだろうか?


恐らく明日は2人ともスタメンで出場することになると思うので、アジャストしてくれることを期待しよう。


投手陣では、上茶谷投手の踏ん張りが印象的だった。


与えられた役割でどこでも頑張る、という言葉通り中継ぎの役目をしっかりと果たしてくれた。


ヒットと死球の走者は出したものの、彼が6回、7回と無失点で抑えたことが8回の2得点に繋がったように思う。


やはりビハインドで中継ぎの好投から反撃に繋げるというのは大切なことなのだ。


先発投手がやや余り気味の今季、上茶谷投手の先発機会はしばらく無いかも知れないが、今できることを必死にやり遂げて欲しい。


その努力は必ず次のステージにつながるはずだ。



【林選手 顔を上げてください】


プロ初出場が開幕スタメンで、しかも上位打線で慣れないサードと言うのはちょっと酷だったように思う。


もちろん、言い訳はできないが、良く言われるように終わってしまったことは変えられない。


メンタルコーチの発案で今シーズンからベンチに設置された“やる気スイッチ”をしっかりと押して気持ちを切り替えて欲しい。



昨年の開幕戦で複数エラーをしてしまった知野選手が呆然とした表情になり、その後は訳がわからなくなった、と後日コメントしていたのを思い出した。


先日のイースタンリーグの試合を見ていて思ったのだが、彼は未だあの試合のことを引きずっているのでは無いだろうか?


知野選手が引っ切れる時が来るのを祈ると同時に、林選手が同じ轍を踏まないことも願っている。


上述したように、今日の最後に打席での落胆した表情はちょっと危険な感じがした。


試合後に三浦監督も言っていたが、使ったのは監督なので、開き直って明日また元気な顔を見せて欲しい。


林選手に元気を出してもらうために、このスーパースターの名言を送ろう。



“失敗は成功のマザー”     長嶋茂雄