mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ベイスターズだったら全然大丈夫ですけど、なにか?




4月2日 京セラドーム大阪


ベイスターズ 2 - 6 タイガース


勝 才木浩人(1勝0敗0S)


負 笠原祥太郎(0勝1敗0S)


昨年に続いて、これで開幕カード3連敗となった。


毎年、出だしでつまづくことが多く、そして昨日のように勝つべき試合を落とすことで傷口を広げると言うのも見慣れた光景だ。


見慣れた、と言えば特に今日は京セラドーム、開幕カード、日曜日、先発ローテーションの谷間での敗戦と言うのは残念ではあるが、驚きは全くない。



だからと言う訳でもないが、今シーズンのベイスターズの戦いについて不安視する必要は全くない。


インターネット上では、采配がひどいとか、佐野、宮﨑の1、2番では各駅停車だとか、牧はオフに浮かれすぎだったとか様々な意見や批判が飛び交っているが、皆さん落ち着いた方が良いと思う。


坂本龍馬だったら、ひとこと、


“ほたえなや!“


と叫んで浮足だった皆を一喝するところだ。



私が見るところ、今のベイスターズに大きな問題は一つもない。


現有戦力のままでも近いうちに5割程度の勝率に戻し、今永昇太、大貫晋一、トレバー・バウアー、そしてタイラー・オースティンと言った面々が戦列に加わるにつれて徐々に貯金を増やして行く未来が見える。


現有戦力のままでも心配無いと私が考える理由を以下に書いてみよう。



【牧が打てば点が入るし牧が打たなくても手はある】


今日のスターティングメンバーとなった野手の試合終了時の打率と出塁率を書き出してみよう。


1番 佐野恵太 打率 .308 出塁率 .400


2番 宮﨑敏郎 打率 .417 出塁率 .417


3番 大田泰示 打率 .000 出塁率 .167


4番 牧秀悟 打率 .077 出塁率 .077


5番 N. ソト 打率 .182 出塁率 .182


6番 桑原将志 打率 .364 出塁率 .364


7番 京田陽太 打率 .333 出塁率 .500


8番 山本祐大 打率 .000 出塁率 .000


ベイスターズ首脳陣が佐野恵太と宮﨑敏郎を1、2番に配した意図は明らかだ。


この2人でできるだけ多くできるだけ大きなチャンスを作ることだ。



そして、この点についてはまんまと成功していると言うことを忘れてはいけない。


でもこの2人は足が遅いから、とか言う人もいるだろうが、そんなことは三浦監督や相川作戦担当コーチも十分承知している。


唯一の誤算は、不動の4番に据えた牧秀悟が13打数でわずかに内野安打1にとどまっていることだ。



しかし、この点についてもさほど心配する必要はない。


以前からラミレス前監督がしばしば言っていたように、1軍レベルの投手のボールに目が慣れるためには実戦で50打席程度を経験することが必要だ。


侍ジャパンのメンバーとしてWBCに参加していた牧選手はオープン戦に全く出場しておらず、この点の準備が足りていないことは想定内なのだ。


ちなみに、彼の今季これまでの打席数は以下の通り。


侍ジャパン強化試合 15打席


WBC一次リーグから決勝戦まで 16打席


開幕カードの阪神3連戦 13打席


合計44打席


なんだ、あと6打席じゃないか。


打席数を増やす必要があるならファームの試合に出ておくべきだったとか言う人もあるだろうが、1軍の4番を打つ選手が、WBCでの国際レベルの投手との激戦の後にファームの投手のボールを打ってどうなると言うものでもない。


ほたえなや!(龍馬)



4月4日からの本拠地開幕戦の初戦あるいは第二戦あたりから彼らしい活躍が期待できることは引き算すれば明らかだ。


実際、今日も良い当たりの外野フライなども出始めており、得意としている横浜スタジアムに戻れば本来のバッティングを見せてくれる可能性が高い。


(参考) 牧秀悟の2022年シーズンの通算打率 .291に対して横浜スタジアムでは .361


しかし、牧選手だけでなく3〜5番のクリーンアップ全体が不調なので、彼の復調だけでは状況が変わることはない、と言う人が居るかも知れない。


しかし、クリーンアップは一蓮托生なのだ。


例えば、好調の1、2番の後を打つ3番バッターに対峙する相手バッテリーは牧秀悟が打率 .077であればこそ四球覚悟で厳しいコースをついてくるが、牧選手が本来の打棒を発揮し始めればそんなことは言っていられなくなる。


フォアボールは禁物なので、甘いコースにボールが来る確率も当然あがり、牧秀悟の好調は3番打者にも伝播することになるのだ。


えっ、でも牧が50打席目くらいから打ち始めると言う保証はないでしょ、だって?


そんなに心配ばかりしていたら人生の幸福を取り逃してしまうよ、子猫ちゃん。


まあ、でも気持ちは分かるから、それでも大丈夫な理由を説明しよう。


1番佐野、2番宮﨑から4番牧秀悟に繋がる現在の上位打線は最も得点確率が高いと言われる初回に先制攻撃をすることを旨としたものだが、2巡目以降は別の位置付けになる。


7番と8番に出塁率が高く足の速い打者を置き、必要に応じて9番の投手にバントさせることによって、佐野恵太と宮﨑俊郎が彼らをホームに返す先取りクリーンアップの役割を担うことになるのだ。


従って、もし牧秀悟の復調にもう少し時間がかかるようであれば、打撃覚醒の感のある戸柱恭孝(今日時点で打率 .500、出塁率 .625)を6番に上げて、バッティング好調の桑原将志と京田陽太を7番と8番におきチャンスメイクの役割を与えれば良いのだ。



だから安心して大丈夫だよ、子猫ちゃん。



【先発が試合を作れば失点は激減するし作れなくても手はある】


続いてこちら、と思ったらここまででかなりの分量になってしまったし、明日は試合もないので、この続きはまた明日書くことにしよう。



ベイスターズを励ますためにブルーに染まった今日のレインボーブリッジ