ハマちゃんに悪いなりに何とかしろと言うのは桂馬に直進しろと言うようなものだ
4月11日 ベイスターズ 3 - 6 スワローズ
勝 サイスニード (2勝0敗0S)
負 濵口遥大 (0勝2敗0S)
本塁打 村上宗隆2号(1回裏2ラン)、桑原将志1号(2回表ソロ)、大田泰示1号(9回表ソロ)
サイスニードって名字かと思ったら、ファーストネームがサイでラストネームがスニードだったんですね。
他の外国人選手の登録名は大体名字のみなので、普通だったらスニードになると思うんですけど。
だったら、ビシエドやアルモンテの登録名もダヤンビシエドとかゾイロアルモンテとかにすれば良いのに。まあ、どっちでも良いですけどね。
と言うように、スッと試合の話に入って行きにくい内容の試合だった。
まあ、ハマちゃんに腹を立てている人は多いのでしょうね。
【試合展開】
初回表の攻撃でベイスターズがチャンスをモノにできず中途半端な攻撃で終わった時点で嫌な感じはしていた。
この“嫌な感じ”の的中率は我ながら恐ろしいものがある。
1回裏のスワローズの攻撃は、味方の好守もありハマちゃんが防ぎそうに見えたが、二死から山田選手にライト方向へのツーベースヒットを打たれてリズムがおかしくなった。いや、その前からすでにおかしかった。
続く村上選手には1-1から、オヤっと思うほど遅いストレートをインハイに投げ込み、これが簡単に右中間スタンドに運ばれて0-2と先制を許した。
ストレートの球威がなさそうに見えるにも関わらずストレート主体で投球を組み立てようとしているようなので、なんだか不穏な気配はしていたが、案の定、続くオスナにツーベース、中村悠平にもヒットを打たれて初回3失点。
2回表には先頭の桑原将志のソロホームランで1点を返し、さらに二死二、三塁までサイスニードを攻め立てたが、期待の佐野恵太が空振り三振に倒れて追加点は奪えなかった。
一打同点のチャンスだったこのシーンも試合の分岐点だったと思う。
それにしても、こう言う局面でスワローズには一本が出て、ベイスターズは凡退すると言うケースがこの2年ほど多いような気がする。そして、それがそのまま両チームの成績の差になっているように思われてならない。
流れを掴み損ねたベイスターズは2回裏にも失点した。
投手のサイスニードにヒットを許すなどして一死満塁のピンチ。
ここで山田哲人はショートゴロに打ちとったが、その間にサードランナーが生還して1-4とリードを広げられる。
ハマちゃんは3回と4回は何とか無失点で切り抜けたが、5回裏先頭の山田哲人にレフト前ヒットを許し、その後二つ連続してフォアボールを出して無死満塁としたところで降板を告げられた。
2番手の上茶谷大河の出番は極めて厳しいものとなった。
中村悠平のショートゴロの間に1点を失ったのは仕方ないとしても、その後さらに2つのフォアボールを連続して押し出しとしたのはいただけない。
1-6となって、試合はほぼ決まってしまった。
その後、6回表には宮﨑、牧の連打から桑原将志の犠牲フライで1点、さらに最終回に代打大田泰示のソロホームランで1点を返し3-6としたが、追いつけそうな気配は全く感じなかった。
結局このスコアのまま試合終了となり、ベイスターズの連勝は4でストップした。
【ハマちゃんに文句を言っても仕方ない】
随分前のことになるが、出張先のある地方都市の寿司屋で一人で飲んでいたところ、隣の席の常連のオヤジさんが板前さんと話している内容が耳に入ってきた。
オヤジさんは中小企業の社長さんらしいのだが、部下に安易に文句を言う管理職に苦言を呈していたのだ。
彼ら管理職は部下が何か苦手があると、どうしてできないのだと叱り、そんなことでは困ると責めるのがオヤジさんは気に入らない。
人間というのは将棋の駒のようにそれぞれ得意なことと苦手なことがあり、それを承知の上で足りないところを補い合うように差配するのがマネージメントと言うものだ、と彼は言う。
なるほど、と思った。
それなのに、ある人が一つのことが出来ないと言って叱ったり責めたりするのは、桂馬に向かってお前は何で真っ直ぐ進めないのだと言っているような愚かな振る舞いだとも彼は言った。
私は目からウロコが落ちるような気がした。
だから、私は、ハマちゃんに対して、悪い時にも悪いなりに試合を作るようにしないとダメだ、などとは言わないことにしている。
それは桂馬に真っ直ぐ進めと言っているように感じるからだ。
飛車投手も香車投手もあんなにグイグイと真っ直ぐ進んでいるのに、何で桂馬君だけ真っ直ぐ行けないのだ、と迫っているように思うからだ。
私はむしろ投手コーチや監督に苦言を呈したい。
ハマちゃんの投球が良い時と悪い時とで極端に異なることは長年にわたる周知の事実だ。
にもかかわらず、やってもらわないと困るから、と言う理由になっていない理由でローテーション通りに彼を起用するのはそろそろやめるべきだと思う。
前日の段階で良いハマちゃんと悪いハマちゃんのどちらが出そうかを予測するAIなどを開発する、あるいは初回の立ち上がりでダメそうであればすぐに代えることができるように第二先発を用意しておく(今日の上茶谷大河はそう言う役割だったのかも知れないが、交代のタイミング次第では5回の2失点は防げたかも知れない)と言った対策を考える方がよっぽど建設的だ。
繰り返しになるが、ハマちゃんに悪いなりに何とかしろと言うのは桂馬に直進しろと言うようなものなのだから。
【ポジティブな点もいくつかあった】
と言うわけで、今日の試合の展開を詳しく振り返ってもあまり得るところは無いように思う。
明日につながるポジティブな要素をいくつか挙げていってみよう。
ポジティブな点① 桑原将志が反応で打つホームランが出た
春季キャンプの時点で、昨シーズンはボールを呼び込んで打てるようにフォームを変えて失敗した、と桑原選手本人が言っていた。
今シーズンはその反省を踏まえ、来たボールがストライクだったら考え過ぎずに反応して手を出すようにしていきたいとも言っていた。
今日のサイスニード投手からのソロホームランは正に反応で打ったもので、数年前彼が好調だった頃のVTRにように見えて嬉しくなった。
ポジティブな点② 林琢真がプロ初安打と初盗塁を記録した
犠打や四球などはあったものの、開幕から20打席以上ノーヒットであった林選手は気が気ではなかったと思う。
しかし今日、3回表の攻撃で先頭打者としてレフト前にヒットを放った。これが彼のプロ入り後初となるヒットでもあった。
そしてさらに、プロ初盗塁となる二盗をしっかりと決めてみせた。
今日のヒットは、これまでと同様力無く上がった逆方向へのフライが運良く内外野の中間に落ちたものだが、それでも一本出たことで随分気が楽になったはずだ。
明日からの彼の活躍に期待しよう。
ポジティブな点③ 宮﨑敏郎が球団タイ記録となる5試合連続ツーベースヒットを打った
昨日まで4試合連続でツーベースヒットを放つなど絶好調の宮﨑敏郎は今日も打った。
6回に三塁線を破るツーベース。これで5試合連続のツーベースヒットとなり、長崎、カスティーヨ、大和と並ぶ球団タイ記録となった。
開幕から9試合連続安打も継続中で打率 .412と絶好調を維持している。明日は良いところで彼に回して得点機会を増やしたい。
今日のような試合の後は、ベイスターズとスワローズの間には得点差以上にチーム力に差がある、などと言いたくなるものだが、そんなことはない。
勝ったチームは全ての面で相手を圧倒しているかのように見えがちだ。
明日のスワローズ先発は好投手の高橋奎ニだが、それでも、もちろん我がベイスターズにも勝ち目はある。
東克樹が試合を作り、ロースコアで勝ち切ると言うのが理想的な展開だが、その流れの中で宮﨑敏郎が決定的な役割を果たすような予感がしている。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。