mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

エースが帰還した夜 天敵カープに先勝





4月21日 WBCからの復帰に予想外の時間がかかっていた我らがエース今永昇太の復帰登板。


今年初めからWBC球のみを使って投球練習をしてきた今永投手はNPBのボールに違和感があったということで慎重に段階を踏みつつ2軍での調整を行なってきた。


昨年は大きく負け越した広島戦の今季最初のカードはアウェーのマツダスタジアムでの対戦となったが、三浦監督としては満を持してエースをこの対戦にぶつけてきた。


我々ファンとしても、こうした背景情報は十分に把握していたため、今永昇太の今季初先発をワクワクしながら、しかしドキドキもしながら待ち構えていた。


今永昇太はWBCの影響を払拭して彼本来のストレートを主体として圧倒するようなピッチングができたのだろうか?


(結論) できた (*^◯^*)


ベイスターズ 1 - 0 カープ


勝 今永昇太 1勝 0敗 0S


負 コルニエル 0勝 1敗 0S


S 山﨑康晃 0勝 1敗 5S


ベイスターズのスタメンはこのところ定番となっている2番ショートに京田を起用し、5、6番を桑原、関根としたバージョン。


8番キャッチャーには戸柱が入った。



【試合展開と得点経過】


昨年までリリーバーとして最速165km/hのストレート(当時のNPB最速記録)を投げるなどブイブイいわせていたコルニエル投手が今季から先発に転向した。


ここまでファームで3試合に先発して防御率0.50を記録するなど順調に仕上げており、今日が1軍での初先発となった。


そのコルニエル投手は予想した通り難敵だった。


常時150キロを上回るストレートはもちろんのこと、鋭く落ちるフォークボールとスライダーの空振り奪取率が非常に高い。さらに、球団OBの黒田博樹さんから教わったというツーシームでゴロを打たせることもできる。


後述するように、我らが今永投手も相手を寄せ付けないピッチングを続け、7回終わって0-0という緊迫した投手戦となった。


今日の試合の得点シーンはただ一つ。


8回表のベイスターズの攻撃で先頭の佐野恵太がフォアボールを選び、何かを叫びつつ一塁へ向かった。


ここでベンチは佐野の代走として代走さんを送った。


そして、続く京田陽太は最初からバントの構えをしていたが、警戒しすぎたコルニエル投手がストレートのフォアボールを与えた。


彼としては痛恨のフォアボールだったと思うが、今日はこれが5つ目の四死球であり、この辺りが唯一の攻略の糸口だった。そして、ベイスターズ打線はそれを見逃さずに攻めた。


無死一、二塁で打席に入った絶好調の宮﨑敏郎はここでコルニエル投手の内角の変化球を狙い澄ましたように引っ張って三遊間の真ん中を破った。


宮崎選手はチームの4安打のうち3本を放って猛打賞。もう一つの打席はデッドボールだったので、猛打賞で全打席出塁という大活躍だった。


これで開幕からの連続試合安打を15に伸ばした。


打率は .473となり、本日4打数1安打で打率を .429と下げた秋山翔吾選手との差を広げた。



無死満塁となった後、今日は全くバッティングで貢献できなかった牧秀悟は空振りの三振に倒れたが、続く5番桑原将志の代打で出場した楠本泰史がファーストゴロを打つ間にサードから神里が生還してようやくベイスターズが1点先制。


そして、この貴重な1点を今永昇太から山﨑康晃に繋いだ必勝リレーで守り切り、1-0でこのカード初戦をものにした。


3回、8回と2度の満塁のチャンスで内野フライと三振に倒れた牧秀悟、三振と内野ゴロ3つ(うち一つはショートへの併殺打)に終わったN. ソトは残念ながら今日のところは全く得点の匂いがしなかったが、明日は心機一転して頑張って欲しい。


やはり宮崎一人ではなかなか点は取れないよ。



【エース今永昇太の帰還】


今日の今永昇太はWBCの影響を感じさせず、彼らしいキレのあるストレートで押すピッチングができていた。


8回、101球、被安打5、奪三振6、与四球0、無失点


短いイニングを前提としていたWBCの時に比べるとストレートの平均球速はやや遅く、140キロ台後半というところだったと思うが、それでもバッターから空振りや押し込んでのファールを取ることができていたので、先発モードでのストレートへの変更がうまくできたと思う。


肝心なところでは最速150km/hのストレートも投げ込んでおり、走者を許しても失点しないという懐の深い投球ができていた。



やはり先発が試合を作り安心して見ていられるというのは良いものだ。


言いたくはないが、これでハマちゃん以外負けていない日々が18日続いたことになる。


昨日も書いたが、濱ちゃんにはストレートの力を取り戻して交流戦の隠しダマとして復帰して欲しい。


復帰登板をHQSの勝利で飾った今永投手のヒーローインタビューでのコメント


”戸柱さんが僕を楽にしてくれるような声かけをしてくれた。


それで楽に腕がふれて、質の良い真っ直ぐが言ったんじゃないかと思います”


”戸柱さんからは、0-0が続いているけど1点もあげたくないと思って投げるとかえって大量失点することがあるので、1点を取られても良いという気持ちでいいよと、そういう声か毛をしてもらって楽になりました”


今永投手と戸柱捕手とは駒澤大学の後輩と先輩の間柄であり、エースになり侍ジャパンの柱になってもやはりその関係性は変わらないのだな、頼りになる先輩なのだなと思った。



これで、ベイスターズの大きな伸び代のうち最初の一つは無事に戦力として復帰した。


明日の二つ目の伸び代である大貫晋一の先発が予定されている。


左右のコーナーに投げ切る制球力とボールのキレで広島打線を抑えて今永に続いて欲しい。


頑張れ、大貫。


負けるなよ!