心を一つにともに歩もう 全ての力合わせてともに戦おう
昨日の試合の5回表二死一、三塁の場面で打席に入った山本祐大に対してカープ先発の常廣選手の投じた初球はインハイのボールゾーンに食い込んでくるシュート回転のボール。
打ちに行っていた山本選手は何とかスイングを止めたが避けることはできず、もろに手首に当たってしまった。
山本選手は痛みに耐えるようにしてそのまま走ってベンチに駆け込みうずくまった。
今シーズン、攻守にわたってベイスターズを支えて来た新星、待ちに待った“打てる正捕手”の今シーズンが終わった瞬間だった。
右手尺骨骨折で今季は絶望
その後、伊勢大夢の秋山選手への死球が報復と誤解されるような怒気を含んだやり取りが両軍のベンチ間で行われ、珍しく激昂した新井監督とベイスターズ側のウィック投手らとの間で乱闘寸前と言う事態に至った。
警告試合
そして、Aクラス入りのかかった大事な勝負には2-10と大差で敗れた。
先発の吉野光樹投手が前回登板とは別人のようにボールが弱く制球も安定しない状態で序盤に5失点KOと試合を作ることができず、そのままカープ打線に圧倒された。
先発投手のコマ不足は深刻で、森唯斗や中川颯あるいはファームでも必ずしも結果の出ていない小園健太などを消去法で使わざるを得ない状況が見えて来た。
前日の試合で失点していた山﨑康晃投手はエラーがらみで自責点は0と言いながらも、大差でリードされているプレッシャーの少ない場面で菊池選手にスリーランを被弾し、現状では1軍で投げることが難しいことが露呈すると言うおまけつき。
翌日には山本選手に加えて、山﨑康晃投手も登録抹消となった。
たった1日でこれほど酷い出来事が重なるのも珍しい。
横浜の街並みも昨夜は暗く沈んでいた(ような気がした)。
しかし、この一連の出来事は一夜のうちにチーム内で大きな化学反応を引き起こし、選手達の闘争心に火をつけた。
三塁側ベンチ内には背番号50のユニフォームが山下祐大と同学年で仲の良い牧主将によって掲げられ、“祐大のために”と言うスローガンの下に全員が心を一つにした。
初回、難敵のカープ先発森下投手からその牧秀悟が先制ホームランを放ち、昨夜の重い雰囲気を払拭した。
森下投手はシーズンの疲れが蓄積しているのだろうか、1-2と追い込んでからのフォークが落ち切らずゾーン近くの高さに残ってしまった。
集中力の高まっていた牧秀悟はそれを見逃さず、完璧なスイングで掬い上げてレフトスタンドまで運んだ。
その裏、ベイスターズ先発の東克樹が坂倉選手に同点ソロホームランを被弾したが、直後の2回に一挙5点を挙げて6-1とカープを突き放し、試合の主導権を握った。
先頭の宮﨑敏郎のレフトフェンス直撃のツーベースから始まり、伊藤光の右方向への勝ち越し打、森唯斗のセーフティスクイズなど6本の長短打を集中させた攻撃は見事だった。
そうか、投手陣が苦しいのはウチだけじゃない。
この酷暑続きの中で各チームとも投手力は万全ではない。
だから、打ち勝って行けば良いのだ。
いや、そうではなかったとしても、今のベイスターズにはそれしかない。
東、ジャクソン、ケイといった力のある投手が先発する試合は極力落とさず、その他の投手が先発する試合では彼らが失点する以上に得点を挙げて打ち勝つ野球をするしかない。
18安打11得点を挙げた今日の試合はそれを実践してみせたモデルケースになるだろう。
ここまで来たら、良いピッチャーはなかなか打てない、などと言ってはいられないのだ。
良いピッチャーだって疲れている。
今さら新しいピッチャーが出てくることもそうはないのだから、これまでの対戦で得られたデータも豊富にある。
矢でも鉄砲でも、戸郷翔征でも才木浩人でも菅野智之でも持ってこい。
どんな時も夢目指し、ともに輝こう
心をひとつに
横浜DeNAベイスターズ マルチテーマ「All in one」 2017年新応援歌(歌詞付き)
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