2024年シーズン終了 そしてその先へ
ここ数日仕事が立て込んでブログの更新ができなかったが、その間に世間では色々なことが起きていた。
まず、各チームの戦力外選手の発表。
我がベイスターズでも、主力選手と言っても良い存在だった大和選手、大田泰示選手、楠本泰示選手を始め、西浦選手などのベテランが戦力外となった。
大田選手と楠本選手は現役続行を希望しているが、大和選手は持病のことも考え引退の可能性も視野に入れているようだ。
大和選手がFAでベイスターズに来てくれた時の感激、そして大田選手のサヨナラ打の歓喜はこれからも決して忘れない。
改めて、有難うございました。
そして、一時はプロスペクトだった小深田選手、三浦銀次投手、高田琢登投手、イースタンリーグの盗塁王だった村川凪選手などの若手も含め全体で10名が球団を去る。
“さ庭べの 八重山吹の一枝散り しばらく見ねば みな散りにけり”
仕方ないこととは言え、ああ、寂しいなあ。
昨日(10月5日)には、ファーム日本選手権が宮崎で行われ、イースタンリーグを制した我がベイスターズがウェスタンリーグ優勝のソフトバンクホークスに6-2で勝ち、球団史上初の日本一に輝いた。
この日の先発はチームで唯一人、先発ローテーションを守り抜きイースタンで今季8勝を挙げた育成新人の庄司陽斗投手。
育成4位と言うのは本当なのか、と思うほど当初から非常にバランスの良い投球をしていたが、一年を通じて大きく成長した印象がある。
ストレートは140キロ台後半を計測し、チェンジアップは良い時のハマちゃんのようにブレーキがかかってククッと落ちていくようになった。
この日は序盤のピンチで恐らく狙って連続三振を奪ったところが彼の真骨頂だった。
冷静な制球と三振をとって吠える姿のコントラストがプロで勝てる投手になる資質を感じさせてくれた。
6回、被安打4、奪三振6、与死球1、失点0の素晴らしい投球で文句なしのMVPに輝いた。
庄司投手は、恐らく、今年のオフで支配下選手登録がなされることになるだろう。
野手では、指名打者に入ったフォード選手が2打席連続のホームランを放ち、一気に勝利を手繰り寄せてくれた。
ハッスルプレイ故の故障が多いオースティン選手のバックアップという位置付けもあり入団したフォード選手だったが、幸か不幸か一軍ではあまり出番がなかった。
しかし、イースタンでは得点圏でのヒットやここぞというところでのホームランを放ち、優勝そしてファーム日本一に大きく貢献してくれた。
彼の去就は。球団がオプション権を持つと言われるオースティン選手の契約の動向を見据えつつ、ということになるだろうか。
そして、試合後には、1軍ヘッドコーチも含め長きにわたってチームを引っ張ってくれた青山道雄2軍監督の退任が発表された。
この胴上げが退団の花道になるとは。
どう考えてもチームに必要な人材だと思うが、今季の途中体調不良で一時チームを離れたことがあったと思うので、健康面に配慮しての措置なのかも知れない。
まずはゆっくり休んでいただき、また、何らかの形でチームを支えていただきたいと切に思う。
加えて、鶴岡コーチと下園コーチも今季限りで退団されるとのこと。
同じ日の夜、ドラゴンズとの試合は9回裏に上茶谷大河がサヨナラヒットを打たれ3-4と敗れたが、タイラー・オースティンが第一打席でヒットを放ち、既に帰国しているヤクルト サンタナ選手をわずかに上回って自身初の首位打者を獲得した。
オースティン選手は、その前日の試合から数えると5打数4安打の脅威の追い上げでサンタナ選手の打率を追い抜いたことになる。
円安の昨今、オースティン選手の選手に支払うべき年俸も高騰することは容易に予想できるが、彼がそれだけの価値のある選手であることは明白。
世間では、契約最終年である今シーズンは頑張ったがその前2年間はほぼ稼働していないので割高だ、という声もあるようだが、私はその意見には同意しない。
彼が常にベストを尽くす選手であることを信じているし、今シーズン後半の彼のプレイぶりを見ていると、「故障しないという形でのチームへの貢献」という新たな価値観に目覚めたように私には思えるのだ。
彼との契約延長は今オフの最優先の課題だ。
そして今日、レギュラーシーズン最後の試合となるバンテリンドームでのカード最終戦が行われた。
結果は2-0でベイスターズが完封勝ちし、シーズン最終成績を71勝69敗3分の勝ち越しで終えた。
この試合で最も印象的だったのが大貫晋一の復活だ。
今季の彼の投球は球威、制球ともに良い時のピッチングを記憶しているファンには非常に物足りないものだったが、今日のピッチングは良かった。
ストレート、変化球ともほぼ本人の意図するコースと高さに投げ分けられていたのではないだろうか。
試合後に三浦監督もコメントしていたが、今日の好投で、先発投手が不足気味の現状にあって、大貫投手は3番手ないし4番手の先発候補に踊り出た。
先発に加え、勝ちパターンのリリーバーたちがシーズン最終盤で故障し、CSでの戦いは非常に厳しいものになると予想していたが、この大貫投手の復活、伊勢大夢の違和感が戸柱捕手の配慮で大事に至らなかったこと、など少しツキも戻ってきつつあるのを感じる。
ウィック投手、ウェンデルケン投手は故障のため抹消されているが、5日にディアス投手を抹消したことから、この二人のどちらかあるいは両方がCSで登板するメドがついたのではないか、という嬉しい噂も聞こえてきている。
ここに来てチームの戦力が整えば、一旦は諦めかけていた阪神とのCSファーストステージでも互角以上の戦いを見せてくれるのではないか、という期待が日毎に高まってきている。
頑張れベイスターズ!
きっと大丈夫だ。
最後の最後に自分たちの本当の野球を見せてくれ。








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