mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ドラゴンズとの練習試合 球春も三寒四温か





今日はホームの宜野湾で中日ドラゴンズとの練習試合が行われた。


結果は6-8で今季初の対外試合の敗戦だった。


もちろん、この時期なので、勝敗は二の次なのだが、投手、野手ともに良いところも悪いところも出た試合だった。


課題が見つかるのは良いことなのだが、どの「課題」も以前からわかっていたものではあるので、そこで止まっていてはいけない。


やはり、有効な対策を見出だすところまで行かなくてはね。


先発は配置転換志願中の伊勢大夢投手。


前回登板の紅白戦では制球重視の脱力モードで三者凡退に抑えたが、今日は脱力というよりは迫力不足という印象が残った(結果が印象を左右するということもあるので、多少割り引く必要はあるが)。


ややほっそりした体型になり、力で押すピッチングではなくなったので、やはり、コントロールは生命線なのだが、それが甘い。



初回無死一塁で上林選手に2-2から投じたインハイのストレートは真ん中高めに入ってしまったが、ここはやはりボールになっても厳しいところに投げ切ることができないとローテーションに割って入るのは難しい。


2回、被安打4、被本塁打1、2失点


伊勢投手の先発については、ローテーションの五番手、六番手を狙うくらいならリリーバーに戻ってもらうと編成担当が語っており、三浦監督もこのまま先発で行くかどうかは早めに判断するとコメントしていた。


トレバー・バウアーが復帰して先発陣は充実すること、左右の相違はあるが坂本投手の肉離れなどブルペンの懐事情が苦しいことを併せて考えれば、今日の内容を見て、リリーバー復帰の方向に半歩近づいたような気もする。


いや、まだちょっと気が早いか?


その後、エラーがらみで浜地真澄投手が3失点、中川颯投手が1失点、小園健太が2失点と後続もピリッとしなかった。


小園投手は昨年あたりからかなり期待値は上がっているのだが、やや足踏み状態という感じ。


前回登板(紅白戦)と同様に、まずは慎重に低めを狙ったストレートから入るのだが、これが低くてボールになる。


カウントが苦しくなり、コントロールも徐々に乱れてきて甘いボールを打たれる。


それに加えて、今日はセットポジションからの投球で明らかにバランスを崩して大きく外れるボールが目立った。


指にかかったストレートは昨年よりも威力を増しているような気もする(なんだか厳しめの宜野湾のスピードガンで最速145km/h)ので、質の良い良いボールを揃えること、慎重になり過ぎずに大胆さも発揮できるようになることができれば一皮むける可能性があると思う。


若いと思っていた小園投手も今年で22歳。そろそろ同い年の大卒新人が入団してくる頃なので、

プロの投手としての成長を見せる必要があるだろう。


8失点のもう一つの原因は守備の乱れ。


これも今日に始まったことではない。


浅めのセンターフライに対してセンター梶原、レフト蛯名が共に後退してポテンヒットになった謎の振る舞いや、プッシュバントを捕球したファースト京田が間にファーストカバーの遅れた投手にトスしたプレー(ファーストにはセカンドの西巻がすでに入っていたのに)などは見慣れた風景だが、やはりこうしたミスは撲滅していかないとリーグ優勝は遠ざかってしまう。


ライト度会から中継の西巻への悪送球に続いて西巻もホームに悪送球というお家芸もそろそろ終わりにしましょうね。


しかし、良いこともあった。


まず、例年になく仕上がりの早い山﨑康晃投手は一回を三者凡退に抑えた。


今シーズンの新球として宮城投手から習った大きなカーブを導入したとのことだが、これがかなり有効なボールになると思う。


ストレートとツーシーム(スプリット)という2球種での組み立てに限界が見えつつあった中で、球速が格段に遅く変化の大きいカーブが入ることによって、相手打者の印象は大きく変わってくるだろう。


これが功を奏すれば、勝ちパターンの一角として復活を遂げることが現実味を帯びてくる。



打者では、2回裏に一時同点となるツーランホームランを放った蛯名選手の思い切りの良いバッティングは一際目立っていた。


蛯名選手も今年で28歳。昨年ブレークしかけた梶原選手の台頭にストップをかけるべき立場なので、タレント揃いのベイスターズの外野陣の競争をさらにレベルアップしていって欲しい。



そして、二試合連続で猛打賞というアピールを続けている新人の加藤響選手はこの試では途中出場だったが、9回裏二死満塁のチャンスでサードの頭上をライナーで抜ける2点タイムリーツーベースで存在感を示した。


先日の記事で、今年は2軍でゆっくりプロの投手のボールに慣れて欲しいと書いたが、こういうバッティングを見せられるとやはり欲が出てくる。



ショートのポジションを競う森敬斗はレギュラーの座を掴むために左投手を苦手にしないことが必要になってくるし、宮﨑敏郎選手の休養日のサードの座を狙う井上絢登もうかうかしていられなくなる。


ああ、こういうのを底上げって言うんだろうなあ。


やっと始まった球春も気温のように三寒四温の状況だが、ここからさらにチームの調整は急ピッチで進んでいくことだろう。


がんばれベイスターズ!