オープン戦初勝利 明るい話をしよう
宜野湾キャンプ最終盤の練習試合から昨日のジャイアンツとのオープン戦までリリーフ陣が打たれて逆転負けという試合が続いた。
27年ぶりのリーグ優勝に向けて戦力の充実を図ってきたベイスターズだったが、ブルペンに関してはライデル・マルティネス投手の獲得失敗が尾をひいて、これまでのところ思うような補強ができていない。
上茶谷大河、ハマちゃん、石川達也、ジェフリー・ウェンデルケンを手放して、獲得したのは浜地真澄、岩田将貴、笠谷俊介というところなのだが、この3人がこれまでのところあまり芳しくない。
昨日の試合で笠谷投手がジャイアンツの大城選手に逆転スリーランを打たれるなど、3人とも登板する度に失点する印象があるのだ。
じっくり調整していく立場の選手であれば心配しないのだが、この3投手は新天地となったベイスターズでアピールしていくべきポジションなので、少しもどかしい感じがする。
とは言え、本人たちが焦ってしまっては良いことがないので、ここは腰を落ち着けて、自分たちがベイスターズの首脳陣に選ばれた理由を思い出して、自分たちの武器を磨くことに専念して欲しい。
今日の試合はビジターでヤクルトとのオープン戦。
6-1と久しぶりに勝利を挙げた。
ヤクルトの主力が3回に退いた後は、許した出塁が4回に伊藤選手のヒットのみということで、ヤクルトの若手がおとなしかったという見方もできるが、ここは我が社のリリーバーたちが踏ん張ったと解釈しよう。
今日の試合で印象に残ったのは、何よりもまず先発したアンソニー・ケイ投手の力量だった。
未だ二月ということでフル出力ということではなかったが、ストレートは150キロに達し、スイーパーは大きく鋭く曲がってスワローズ主力のバットに空を斬らせていた。
昨年のポストシーズン以来、良好な信頼関係を築いている戸柱捕手とのバッテリーは今年もかなりやってくれるに違いない。
そして、昨日の試合で先発したアンドレ・ジャクソンは、これに輪をかけて良かった。
圧倒的だったと言ってもよい。
ストレートは最速152キロに達し、得意のチェンジアップも上手く決まっていた。
圧巻だったのは甲斐選手との対戦。
アウトコース一杯のスライダーを2球続けると甲斐選手はどちらも手が出ずにツーストライク。
最後はズバリとコーナーに決まるストレートで見逃し三振。
打者の眼が慣れていない春先とは言え、大いに期待できる投球内容だった。
その他、山﨑康晃が良いように思う。
彼の場合は年単位で良かったり悪かったりするので、今年は良い年になるのではないだろうか?
体型もスリムになっているようだしね。
今年の山﨑投手は宮城投手に教わったというスローカーブを使って緩急をつけていることと、左打者のインコースに石田祐太郎の良い時のようなボールゾーンからストライクゾーンギリギリに入ってくるややシュート回転のストレートを投げ込んでいる点が目立っている。
本人は目標の250セーブを本気で獲りにいくつもりで思い切ったバージョンアップを図ったのではないだろうか。
一方、2年連続で開幕投手に決定した東克樹投手はライブBPで安打性の当たり無しで抑えたという報道もある。
今月末(ということは今週中か)に来日する予定のトレバー・バウアー投手は既に状態が仕上がっているという情報もあり、東、バウアー、ジャクソン、ケイの4本柱は今季のセリーグで屈指の布陣と言ってよい。
勝ちパターンさえ確立できれば、本当に優勝を狙えるチームだ。
森原康平
山﨑康晃
ローワン・ウィック
坂本裕哉(早く怪我を治してくれ)
徳山壮磨(同上)
入江大生(同上)
中川虎大(同上)
支配下登録の枠を残していること、そもそもマルティネス投手とバウアー投手の両獲りを目論んでおり外人枠は融通しながら運用する予定であること、を考えれば、切り札となる外人投手の獲得もない訳ではない。
野手の方は引き続き好調で、オープン戦2試合で26安打を放ち10得点を挙げている。
特に、2年目の度会隆輝と新人の加藤響の同級生コンビ(2002年生まれ)は連日のマルチヒットやタイムリーヒットなどで気を吐いている。
その他、佐野恵太は練習試合から好調を持続し、牧秀悟も調子が上がってきた。
筒香嘉智、タイラー・オースティン、宮﨑敏郎。
捕手では山本祐大と松尾汐恩が鎬を削り、信頼の戸柱恭孝と伊藤光が彼ら若手を支えている。
森敬斗も今年こそは我らの期待を裏切らないだろう。
ナンだ、良いことばかりじゃないか。
がんばれベイスターズ。
そろそろ本格的な野球の季節だ。
さあ、行こう!






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